【目次】
・そもそも吹き出物とは?ニキビと何が違う?
・考えられる吹き出物の原因
・あごや頬の吹き出物が治らない!どんなケアをするべき?
そもそも吹き出物とは?ニキビと何が違う?
30代以降の皮膚トラブル
吹き出物とは一般的に、30代以降に見られる肌のトラブル。
ニキビとの症状は非常によく似ていますが、ニキビは思春期や20代頃までによくみられる症状を言うことが多いようです。
考えられる吹き出物の原因
ターンオーバーの乱れ
【吹き出物ができる原因】
・食生活の乱れ
・寝不足
・ストレス
・間違ったスキンケア
・ホルモンバランスの乱れ
・飲酒喫煙
思春期ニキビは皮脂の過剰分泌によって毛穴が詰まり、アクネ菌が繁殖することでできてしまうのに比べ、吹き出物は上記であげた習慣が原因で、肌のターンオーバーが崩れてしまうことで発生することが多いようです。
同じ場所に何度もできてしまったり、治りが遅いのも吹き出物の特徴と言えます。
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マスクが原因になることも
(C)Shutterstock.com
このご時世、生活する上で欠かせない存在になったマスクですが、これが原因で吹き出物が発生してしまう可能性も。
吹き出物は摩擦によって生じやすい特徴もあります。そのため、マスクをつけたり外したりする摩擦が、吹き出物出現の原因になる場合もあります。さらには蒸れるマスクの中は、雑菌も繁殖しやすい場所。これにより吹き出物を悪化させてしまう可能性もあるのです。
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あごや頬の吹き出物が治らない!どんなケアをするべき?
食生活や不規則な生活を改善する
青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎さんによれば、高脂質・高糖質な食事や不規則な生活は見直すことが大事だと言います。
「スキンケアにどんなにお金や手間をかけても脂分の多い食事を続けていると、皮脂分泌量は増える一方。また、糖質を摂りすぎると、糖の代謝に多くのビタミンB群が使われてしまうため、皮脂分泌のコントロールにビタミンB群が回らなくなります。体内の中性脂肪を減らし、ビタミンやミネラルをしっかり摂れる食事が不可欠です。」(亀山先生)
また、ストレスや不規則な生活で自律神経が乱れることも、皮脂分泌量が増える原因になると言います。
「慢性的なストレスや不規則な生活によって自律神経が乱れると、交感神経が優位になり、男性ホルモンの分泌量が増えます。女性なのに男性ホルモン?って思うかもしれませんが、男性女性どちらも、両方のホルモンがつくられているんです。男性ホルモンの分泌量が増加すると、皮脂分泌量も増えるのです。」(亀山先生)
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腸内環境を整える
まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長、山崎まいこ先生によれば、腸内環境の乱れは吹き出物などの肌トラブルを招きやすいと言います。肉食や偏った食事をせず、できるだけいろいろな食材を摂ることが大切なのだとか。
「肉や魚などの動物性タンパク質は、肌の潤いを保つ細胞間脂質やハリを高めるコラーゲン、セラミドの原料となる必要なもの。ですが、肉食ばかりの食生活では腸内環境が乱れ、吹き出物など肌トラブルを招きます。筋トレ中で肉ばかりを食べていて『ある日突然、肌にブツブツができた』と驚かれる人もいますが、肉食続きで腸内環境が乱れてしまったためです。また、逆に野菜ばかりの食事では、コラーゲンやセラミドなどを肌が作れずに乾燥などの肌あれに直結します。健康で美しい肌のためには偏った食事をせず、野菜、肉、魚、海藻、穀物などできるだけいろいろな食材を摂りしましょう」(山崎先生)
また、肌荒れしたときに積極的に摂りたい「美肌栄養素」も教えてくれました!
ビタミンA
肌のバリア機能をサポートする。緑黄色野菜に多く含まれている。効率よく吸収させるためには、動物性食材も必要。赤身肉やうなぎに多く含まれている。
亜鉛
肌の潤いのカギとなる重要な成分。牡蠣や煮干し、レバーなどの動物性食品、わかめや海苔などの海藻に多く含まれている。
鉄分
鉄分が足りないと皮膚炎が起きやすくなる。レバーやビーツに多く含まれる。特にビーツは鉄分はもちろん、トータルで栄養価が高く「飲む輸血」と言われているほど。
オメガ3脂肪酸
くるみやアマニ油、ブリ、サバ、サンマなどの青魚の脂にも多く含まれている。花粉症などのアレルギーによる炎症を抑える働きもある。
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正しいスキンケアをする
皮膚科医、高山かおる先生にお話を聞きました!
まずはニキビ経験者がやりがちな3つのNG行為がこちら。
洗顔が長い!
吹き出物未経験グループの洗顔時間は平均46秒だったのに対し、吹き出物経験グループの洗顔は約1.5倍の平均68秒だったそう。高山先生曰く、「洗顔時間が長い=洗顔料や水分が長い時間肌に触れ、負担をかけてしまう」とのこと。
ゴシゴシ洗いすぎ!
吹き出物を経験している人は、吹き出物が出来やすい場所(鼻、あご、おでこなど)をゴシゴシ洗ってしまう傾向があるそうですが、高山先生が言うには「肌のバリア機能を高める皮脂を必要以上に落としてしまうので、乾燥を引き起こし肌への悪影響がある」のだそう。
洗顔料が多すぎる!
洗顔料が多いことで洗い残しやすすぎの時間が多くかかってしまう可能性が。できるだけ洗顔料や水分に肌が触れている時間を少なくするのが良いそうです。
そこで、高山先生にトラブル予防のためにできる洗顔方法を教えてもらいました!
【正しいケア方法】
1.洗顔料は使用法に記されている量を守る
2.洗顔時間を今よりも短めにする
3.手全体で優しく洗う
4.洗顔後はすぐに保湿をする
ニキビ経験者がやりがちな3つの思い込み洗顔法。予防を皮膚科医が解説!
ビタミンCコスメに切り替える
青山ヒフ科クリニック院長の亀山先生曰く、ビタミンC誘導体が配合されているコスメは、皮脂分泌抑制効果があるそう。スキンケアで使用するコスメを切り替えてみるのも、吹き出物に効果を発揮するかもしれません。
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