【娘たちに伝えたいこと17】いくつになっても可能性は無限。ときには環境を変えることを恐れないで
自分がやりたいことと、人から求められることが必ずしも同じでなかったり、やってみたけど自分に合っていなかったり。今いる場所が自分の居場所じゃないんじゃないかな?って窮屈に思ったとき。
そんなときには思い切って環境を変えてみる。
高校生のとき学校の友達とあまり合わなくて、高校っていうコミュニティの中で生きるのがとっても窮屈だった。「ここから飛び出したい」っていつも思ってた。そんなときに事務所の人にスカウトされて、「よし、新しい世界を見てみよう」って何も知らない世界に思い切って飛び込んだ。
まさか自分がモデルになれるなんて思ってもいなかったし、最初は居場所がまったくなかった。でも、それまで見たことのない世界を目の前に、「頑張ってみたい!モデルになりたい!」っていう思いが湧いていてきて……。そうしてモデルの仕事に熱中しているうちに、気がついたら、それまで悩んでいた人間関係なんて全然気にならなくなってた。
事務所をやめて自分で会社を立ち上げたときもそうだったけど、環境を変えることで自分の視点が変わり、まったく新しい世界が切り開かれ、自分に足りなかったものや、新しい価値観を見つけられたりすることもある。
だからどうにもこうにも進めなくなったときには、今いる環境に固執しないで、思い切って変えてみるのも、選択肢のひとつっていうことを覚えておいてほしいな。
構成/高田あさこ
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中林美和
1979年生まれ。16歳で小学館『CanCam』の専属モデルに抜擢され、表紙モデルとして活躍。23歳で結婚、出産を経て小学館『SAKURA』のメインモデルとして復帰。ママモデルの先駆的存在となり、9年間表紙モデルを勤める。他、セブン&アイ出版『saita』の表紙モデル、光文社『VERY』、宝島社『&ROSY.』など多数の女性ファッション誌、ビューティー紙のモデルとして活躍する。著者に『中林美和のハートフルデイズ』、初のエッセイ『おんぶにだっこにフライパン!』など5冊を出版している。2017年にアロマテラピーアドバイザーの資格を取得。