料理は“見た目のハッピーさ”が大事【娘たちに伝えたいこと26】
私の料理のテーマは、「凝ったものじゃなくてもハッピー感を大切に」。
ふたりとも私の料理を「おいしい!」っていつも言ってくれるけど、毎日のことだし、実はそんなに凝ったものは作ってないの。笑
家事や育児、仕事に追われていると、ときには買ってきたお惣菜や前の日の残り物が食卓にならぶこともある。そんなときだって、ちょっとしたアレンジを加えたり盛り付けを工夫することで、子どもたちのテンションを「わーーーっ!ご飯だ!!!」って上げることができちゃう。そうすればご飯の時間が楽しくなるし、嫌いなもが食べられるようになることもある。
買ってきたお惣菜は、「どんなお皿に合うかな……?」って考えてうつし替えたり、ちょっとした葉物野菜やトマトで色彩のアクセント。お花を食卓の中央に飾ってみたり、カラフルなランチョンマットを使ったり。そんな一手間だけで食べる人の満足感がぐんとアップする。
だから、食べて美味しいことも大切だけど、見てもハッピーになる料理、食卓を心がけてきたつもり。
いつか、自分たちが誰かのために料理を作るようになったら、そんな楽しさや心遣いができるようになってくれるとうれしいな。
▲夜ごはんに食べたコロッケは、コロッケサンドにして次に日のランチにも♡
どうしようもない困難はジタバタせずに待つ【娘たちに伝えたいこと27】
人生には本当にいろいろとある。これから先ふたりにも、自分ではどうにもこうにもできない困難が待っているかもしれない。だけど人生に困難はつきもの。いい時もあれば悪い時もある。それが当たり前なんだっていうことを覚えておいてほしいな。
もちろんその最中は辛いけど、起きたしまったことはどうしようもない。まずは深呼吸をして、「お、きたかぁ」くらいの気持ちで1回受けとめよう。そしてジタバタせず、事態が動くのを待つに限る。
どんなこともずっと続くことはなくて、必ず時間が解決してくれる。かならずまた光がさすから。
構成/高田あさこ
〈あわせて読みたい〉
いつも心に「謙虚」と「笑顔」を【モデル中林美和が娘に伝えたい50のこと】
中林美和連載一覧はこちら
モデル
中林美和
1979年生まれ。16歳で小学館『CanCam』の専属モデルに抜擢され、表紙モデルとして活躍。23歳で結婚、出産を経て小学館『SAKURA』のメインモデルとして復帰。ママモデルの先駆的存在となり、9年間表紙モデルを勤める。他、セブン&アイ出版『saita』の表紙モデル、光文社『VERY』、宝島社『&ROSY.』など多数の女性ファッション誌、ビューティー紙のモデルとして活躍する。著者に『中林美和のハートフルデイズ』、初のエッセイ『おんぶにだっこにフライパン!』など5冊を出版している。2017年にアロマテラピーアドバイザーの資格を取得。