にんにくの臭いについて徹底解説
にんにくが臭うのは含まれている成分と関係があります。どのような成分なのか、また臭いが残る時間についても解説します。
アリシンという成分が臭いの原因
にんにくの臭いの原因は「アリシン」という成分にあります。にんにくそのものはそれほど臭いませんが、つぶしたり細かく刻んだりすることで強い臭いを発するのが特徴です。にんにくに、もともと含まれているのは「アリイン」という成分ですが、それが空気に触れることで酵素が活性化し、臭いの元となるアリシンに変わります。にんにくは、さまざまな料理に使われおり、ペペロンチーノや焼き肉のタレなどのほか、カレーの隠し味に使われていることも。イタリアン・フレンチ・中華料理にもよく使われている香味野菜です。
(参考:第2章 日本食品標準成分表:文部科学省)
(参考:会津天宝 公式HP)
にんにくの臭いが残る時間
臭いが気になって、「にんにくを食べるのは翌日に仕事がないときだけ」という人も多いのではないでしょうか。実際に臭いが残る時間は口臭と体臭で時間に差があり、口臭はしっかり歯磨きをして口臭ケアをすれば数時間で落ち着いてきます。一方、体臭の持続時間は十数時間に及ぶことも。食べた物は体内で消化・吸収され、血液によって体の隅々まで運ばれていくためです。血行や代謝には個人差があるため、体臭が残る時間にも差がでます。中には約2日かかる人もいるようです。
にんにくの臭いを消す飲み物・食べ物
にんにくはさまざまな料理に使われているため、食べるのを控えようと思っていても避けられない場合があります。にんにくの臭いが気になるときは、これから紹介する4つの飲み物や食べ物を試してみてはいかがでしょうか。
1:臭いを抑えるコーヒー
コーヒーには抗酸化作用の高いポリフェノールが多く含まれており、アリシンを分解して吸収すると言われています。そのため、にんにくの臭いを抑えてくれる効果が期待できるのです。食事後に飲んだり、時間が経ってもなかなか消えない時などに飲んだりしてみましょう。コーヒーは、外出先でも自動販売機やコンビニで手軽に買えるのでおすすめです。
2:食前なら牛乳がおすすめ
にんにくを食べることが事前に分かっている場合は、食前に牛乳を。牛乳に含まれるタンパク質が、アリシンの働きを抑制すると考えられているためです。飲む量の目安は約200mlとされています。牛乳を飲みなれていない人にとっては量が多いので、少しずつ飲むのがおすすめです。牛乳は、刺激の強いにんにくから胃腸を守ってくれる働きもあるため、胃腸が心配な人は食事の前に取り入れてみては。