健康に楽しんでほしい!防ごう、子どもの『ゲーム時差ボケ』
ゲームが子どもの身近な存在となって幾年月…コロナ渦においては身近を超えてベッタリ状態の子も増えているとか。しかし、ゲームのやりすぎが引き起こす様々な症状は、生活に弊害を与える忌避すべきものです。今や”ゲームのオンライン上で友達とコミュニケーションを取る”という新時代。そんな子どもたちを微笑ましく見守るために『ゲーム時差ボケ』の危険性と防止策についてお伝えします。
今年のクリスマスプレゼントは…?半数以上の小学生がゲームを希望
今年のクリスマスプレゼントについて小学生に調査したところ、ゲームが欲しいと答えたのは半数以上の55.2%という結果になりました。また、親の2人に1人がクリスマスにゲームを買い与える予定であると回答し、そのうちの約6割は、コロナでおうち時間が増えた影響があると答えました。子どもの退屈を埋めてくれるゲームへのニーズが増加した背景が伺えます。
この冬は特に注意が必要!『ゲーム時差ボケ』とは何なのか?
コロナの影響で増加したデジタルデバイスへの接触時間。四六時中画面を見続けている時代になったことで、夜中でもブルーライトを浴び続けメラトニン分泌のバランスを崩してしまうことが危惧されています。このバランスが崩れると、睡眠のリズムが乱れて体が常に昼夜逆転状態に陥る、いわゆる『デジタル時差ボケ』を引き起こすからです。
これから益々長引くことが予想される”子どものおうち時間”。冬休みにたっぷりゲームを楽しむぞ!と心待ちにしているお子さんも多いことでしょう。しかし、こうした状況がゲームのやりすぎに起因するデジタル時差ボケ…つまり『ゲーム時差ボケ』を引き起こし、その結果、日中に眠くなったり、勉強への集中力やパフォーマンスを低下させることにもつながる可能性があります。
眼科医の林田康隆先生はこうコメントしています。
「今年の冬は例年より、おうち時間の増加が予測されます。そのような中、現在懸念されているのが子どもの間でのゲームのやりすぎです。特にゲームは他のデジタルデバイスと比べても画面に熱中しやすく、瞬きを忘れてしまったり、長時間になりやすい傾向があります。
ゲームのやりすぎは、大人より感受性の高い子供の目の健康を害するリスクを高め、具体的には”ドライアイや近視”を引き起こし、また昼夜逆転状態となる”デジタル時差ボケ”にも陥る可能性があります。
ブルーライト自体は安全な光ですが、四六時中それを見つめる行為は人類が初めて経験することです。
デジタルデバイスは正しく使えば楽しく有益なものですが、過剰な使用により将来何らかの健康被害が問題になる可能性が高く、より一層の自己管理が重要になってくるのは間違いありません。」
すでに”小学生の約3人に1人”がゲーム時差ボケ状態にあり!
林田先生監修の「ゲーム時差ボケチェックシート」(ページ下部にあります。是非チェックを!)を元に調査したところ、30%近くの人が6個以上の項目に当てはまり「ゲーム時差ボケ」に陥っていることが明らかになりました。さらに、4個以上の項目にチェックがついた「デジタル時差ボケ予備軍」の小学生を合わせると、2人に1人の割合で「ゲーム時差ボケ」の危険性があると判明!
また、学年・男女別で該当率最高となったのは小学6年生の男の子で、2人に1人以上が「ゲーム時差ボケ」に当たり、予備軍も合わせるとなんと約4人に3人(!)が危険な状態との結果に。女の子で該当率の高い小学5年生は予備軍含め60%近くおり、性別に関係なく懸念されることが分かります。
コロナ禍で延びる一方な子どものゲーム時間。一週間で平均…約90分増!
コロナ禍における週のゲームプレイ時間の変化を調査したところ、「増えた」と回答した小学生が35.8%、また一週間の平均増加時間は91.46分という結果になりました。週あたりのゲームプレイ時間が15.17時間のため、おうち時間で小学生のゲーム時間は約110%に増加したといえます。
早寝早起きが苦手になり、親子の会話時間は減る…大きすぎる時差ボケの弊害
また、早寝早起きに関して調査したところ、”ゲーム時差ボケでない小学生”で「早寝早起きが苦手」と回答したのは47.9%なのに対し、“ゲーム時差ボケに該当する小学生”で「早寝早起きが苦手」と回答したのは82.4%にも上り、ゲーム時差ボケと早寝早起きが関連していることが明らかになりました。
さらに、ゲーム時差ボケに該当する小学生の家庭ほど、親子の会話が少ない傾向にあるのだとか。
親子間の会話時間について、ゲーム時差ボケでない子どもの家庭と、そうである小学生の家庭では、1日当たり平均約22分の差が現れており、週換算すると2時間35分もの差が生まれることに…。
STOP!寝不足・会話不足!『ゲーム時差ボケチェックシート』で確認してみよう
ご存じですか?着用率わずか8.6%の”ブルーライトカットメガネ”
上のチェックシートでお子さんが「ゲーム時差ボケに陥っている」または「予備軍」という結果だった方、「ブルーライトカットメガネ」をご存じでしょうか?CMなどで存在は知っているという方も多いと思いますが、今回の調査で”ブルーライトカットメガネを着用している小学生”と”着用していない小学生”では【ゲーム時差ボケの該当率】や【ゲーム時差ボケに陥る可能性】に、大きく差があることが分かりました。もちろん、着用していない小学生のほうがゲーム時差ボケ該当率・陥る可能性ともに高くなります。
しかし、ゲーム中にブルーライトカットメガネを使っていると答えた小学生はわずか8.6%にとどまり、現状ブルーライトへの対策意識は高くないということも判明しました。
親子で防止に取り組める!眼科医・林田先生が4つのゲーム習慣を伝授
1. ゲームは1時間プレイしたら必ず休憩する
連続時使用は1時間までとし、長時間の目の緊張による疲労を避けよう!
2. 1日2時間まで、とプレイの上限時間を決める
時間をしっかり設定して、メリハリをつけてゲームを楽しもう!
3. 天気のいい日は家族で日中散歩する習慣をつける
子どもにとっては日光を浴びることがとても大切!近視の進行予防にも重要です。
4. ブルーライトカットメガネやフィルムをつけよう
ゲームを使用するときは、ブルーライトカットメガネをかけたり、画面にブルーライトカットフィルムを貼る習慣をつけよう!
プレイ時間の管理はもちろん、ブルーライトカットメガネの導入がマスト!
林田先生もオススメするブルーライトカットメガネ。おしゃれでリーズナブルなメガネを展開する「Zoff」では、ブルーライトカットコートの追加料金が半永久的に「0円」です。従来の【ブルーライト約50%カット】に加え、「視界が黄色っぽく見える、見られた時の違和感」を軽減した、透明度重視の【ブルーライト約33%カット】も導入しています。薄型非球面や遠近両用等にも対応しており、どのレンズでもブルーライトカットを0円で付けることが可能です。
※ブルーライトカット率の測定基準は、光の波長380~500nm、レンズの中心肉厚約2mmでの平均カット率です。
子どものためにも避けたい『ゲーム時差ボケ』。クリスマスプレゼントには”ブルーライトカットメガネ”も添えて、この冬から親子で防止に取り組みましょう。ゲームの時間が楽しく豊かな思い出となりますように。
【調査概要】
「小学生のゲーム時差ボケに関する実態調査」
日時:2020/10/31~2020/11/1
対象:全国の小学1~6年生の子供を持つ親・男女500人
※ゲーム:TVゲーム・スマホゲーム・携帯型ゲームなど家庭用ゲームを指す。
Zoff Eye Performance Studio調べ
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教えてくれた人
林田 康隆 先生
眼科専門医。「医療法人社団康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾」理事長。
過去、大阪大学大学院医学系研究科及び米国フロリダ州マイアミ・オキュラーサーフェスセンターにて眼表面および間葉系細胞の幹細胞研究に携わり、実際の細胞培養の経験まである再生医療のスペシャリスト。現在は、主に大阪で難治性白内障手術や網膜硝子体手術等に取り組む傍ら、眼科の領域にとどまらず、東京では肌再生療法や脂肪幹細胞療法、免疫療法も手掛ける。また、メディアにおいても活躍中。