【目次】
自分と社会とをつないでくれる窓口でもある、”ラジオ“が日々の癒し。
毎週金曜よる6時55分からテレビ東京系にて放送中のテレビアニメ「ポケットモンスター」。コハル役で出演中の声優・花澤香菜さんに、Vol.01=作品への想い、Vol.02=コハルを演じること、と、お話を伺ってきましたが、今回は作品から離れて、プライベートについてインタビューしました。
数々のアニメ作品のアフレコに加え、音楽活動やバラエティ番組への出演も活発に行っている花澤さん。とてもお忙しいと思いますが、そんな中でも「癒し」となるのはどんな時間ですか?
「ラジオを聴くのが癒しなんです。『radiko』ってアプリの、タイムフリー機能を駆使して、一日に何番組も聴いています。仕事の合間や、移動中に聴くことが多いですね」
▲この日の衣装はざっくりとしたノルディック柄のニット。“萌え袖”なオーバーサイズ感があったかそうで見ているこちちも癒されます♡
ご自身もラジオのパーソナリティーの経験が豊富な花澤さんですが、“リスナー”としては、ラジオのどういう所がお好きなんですか?
「たとえば、気になるタレントさんがいたとして、テレビ番組なんかだと、編集されたり、流れに沿った台本があったりして、ご本人の“素”の部分が見えづらいじゃないですか。その点、ラジオはその人の感じたことや言いたいことがダイレクトに伝わってくる。そこに魅力を感じています。あと、アフレコ収録でずっとスタジオにこもっていると、その日の天気すら分からないまま一日が終わってしまうこともあるんですが、ラジオでニュースなんかを聞いていると、ああ、今日はこんなことがあったんだ、って“その日”を追体験できるというか…。仕事モードから、日常に引き戻してくれるんですよ。それがすごくありがたいなと思っています。ラジオが私と社会との接点、窓口の役割をしてくれているんだと思います」
演じるキャラクターと心拍数“をそろえたい。花澤香菜ならではの、役柄への向き合い方
ラジオは仕事と日常との“スイッチ”でもある、という花澤さん。そのお話の流れでこんなことを聞いてみました。ご自身の「仕事スイッチ」どこで切り替えていますか?
「う~ん、あんまりオンとオフとで差はないと思いますが…。あ、でも次の現場に向かう前に、気持ちの転換が必要なときは、音楽を聞くことが多いです。たとえばこれから演じるシーンがすごくハードだったりシリアスだったりすると、悲しい曲を聴いて、気持ちをダウンさせるんです。逆に気分をアゲたいときは、バリー・ホワイトの『マイ・エヴリシング』(マイ・エヴリシング YOU’RE THE FIRST,THE LAST,MY EVERYTHING)という曲を聴くことが多いです。『アリー my love』って大好きな海外ドラマの挿入歌で、物語のキーとなるような、気合の入る場面で流れる曲なんですけど、すごくテンションが上がるんですよ」
▲ちなみに、テレビアニメ「ポケットモンスター」の現場前も、この曲を聴くことが多いそう。
音楽を聴くことで芝居に気持ちが入る理由として、「コハルちゃんみたいに自分より年齢が下の子とか、あるいは元気キャラクターの子を演じるときには、その役と“心拍数”を同じにしたい、そうすると演じやすい、って個人的には思っているんです」と、教えてくれた花澤さん。
思考や気持ちだけではなく、“心拍数”でもその役に寄り添いたい、というお芝居への姿勢が、花澤さんの自然で素直な声の演技につながっているんですね。
自分の頭の中を“仕事”だけにはしたくない。人生を豊かにすることで表現の幅も広がるから
「癒しと言えばほかにも、ステイホーム中に韓国ドラマにハマったんです。話題になった、『愛の不時着』がきっかけです。私、今まで、”推し”と呼べる人がいたことがなかったんですけど、初めてヒョンビンさんのファンになって。それで、俳優つながりでいろいろな作品を見ていったら、どれも面白くて、推しもいっぱい増えちゃったんです(笑)。でも、推しがいるとこんなに世界がキラキラするんだ!って、好きってすごい、って思いました! その人が出ている画面を見ているだけで幸せ、これってなんて素敵なことなんだろう!って」
▲「ね!」と瞳をキラキラさせながら語ってくれた花澤さん。そうですね、この笑顔を見ているだけで幸せ、という方、多いと思います!
「あとはパン屋めぐりも好きですね。パンを食べると幸せな気持ちになります」と、“パン吸い”でおなじみのエピソードも披露。「癒し」というフレーズひとつで、たくさんのネタが出てくる花澤さん。お仕事以外に“好きなこと”が多いように思います。
「そうですね、日々、くじけそうになったときのために、何個か“玉”を持っておくようにしています。気持ちがピンチになったときのための“癒やし砲”ですね(笑)。なるべくオフの時間に好きなものに触れることで、日々のストレスはため込まないようにしています」
「やっぱりいい演技には体が資本ですし。メンタルも健康でいないと」と朗らかに話しながら、花澤さんは続けます。
「声優って、いくつになってもできる仕事ではあるんですけど、でも長く働いていたら、きっと波もあるだろうし。そして、ずっと必要とされ続ける保証もないお仕事なので、自分の頭の中に仕事しかなくなっちゃうと、つらいときが来るかもしれない。だからこそ、『自分=仕事』にはしないようにしています。それに、自分の時間や生活を豊かにしていくことは、芝居の厚みにも繋がると思うんです。アウトプットするためには、まずインプット。そういう意味でも、日々、仕事以外にもいろんなことに興味を持って、深掘りして、自分の糧にしていくっていう時間を大切にしたいんです」。
▲ところで、お気づきでしたか? 花澤さんのつけているピアス、リボンモチーフなんです! おくれ毛からチラリとのぞくバランスが大人なかわいさで、現場の女性スタッフは大盛り上がりでした!
人生を豊かにすることで、お芝居も豊かに。花澤さんの無理のない自分磨きのスタイルは、同じように働く私たちも、参考にしたいものが多かったように思います。
そんな花澤さんが出演しているテレビアニメ「ポケットモンスター」は、今週からしばらく年末休み。しかし、ポケモン公式YouTubeチャンネルで見逃し配信を実施中! せっかくなので、花澤さん演じるコハルが活躍する、Domaniイチ推しのエピソードをご紹介します!
第11話『コハルとワンパチと、時々、ゲンガー』
ポケモンを研究する父を持ちながら、ポケモンに対してはクールなコハル。「ポケモン博士の娘なんだからポケモンが好きであたり前」という周囲の視線に疑問を感じています。そんな中、サクラギ研究所にいたずら好きのゲンガーが現れて…。コハルにとってもなついているサクラギ博士のポケモン、ワンパチが、ゲンガーからコハルを守るために立ちはだかる姿に感動。そして、生まれて初めてワンパチに技を繰り出させるコハルの姿が見れます!12月21日(月)12時まで期間限定配信中なので、 年末年始のおうち時間にぜひチェックしてみてくださいね。さらに、コハルとイーブイの出会いを描いた第49話『コハルと不思議な不思議なイーブイ!』は、2021年1月14日(木)まで配信されるので、こちらもお見逃しなく!
そして、花澤さんへのインタビューはまだまだ続きます!
次回は10年後のビジョン、夢を追う子供たちへのメッセージなどお話しいただきました。こちらも合わせてチェックをお願いします。
次回は12月25日に配信予定。花澤香菜さんへのインタビューVol.04もお楽しみに!
テレビアニメ「ポケットモンスター」大好評放送中!
テレビ東京系にて、毎週金曜よる6時55分から放送中。
※一部地域では放送時間が異なります。※放送内容は変更になる場合があります。
原案:田尻智/増田順一/杉森建
総監督:冨安大貴 監督:小平麻紀
クリエイティブスーパーバイザー:湯山邦彦
シリーズコンストラクション:米村正二
キャラクターデザイン:安田周平
脚本:吉田玲子/米村正二/赤尾でこ/藤咲淳一/土屋理敬/待田堂子/宮田由佳/松井亜弥/冨岡淳広/面出明美 ほか (執筆順)
音響監督:三間雅文
音楽:林ゆうき
アニメーション制作:OLM
製作:テレビ東京/MEDIANET/ShoPro
新シリーズ「ポケットモンスター」番組ホームページ (テレビ東京あにてれ)
ポケモン公式YouTubeチャンネル
「ポケットモンスター」公式ツイッター(@anipoke_PR)
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
声優・女優・アーティスト
花澤香菜
はなざわ・かな/1989年2月25日生まれ。子役としての活動を経て、2003年にテレビアニメ『LAST EXILE』で声優デビュー。2006年、テレビアニメ『ゼーガペイン』にレギュラー出演したのをきっかけに本格的に声優活動を開始。主な出演作に、『3月のライオン』川本ひなた役、『はたらく細胞‼』赤血球役、『STEINS;GATE』椎名まゆり役、『化物語』千石撫子役、『鬼滅の刃』甘露寺蜜璃役など。2015年第9回声優アワード助演女優賞を受賞。その他、ラジオパーソナリティやナレーション、アーティストとしての音楽活動など幅広く活躍中。
衣装クレジット/コート¥128,000、ニット¥29,000、スカート¥37,000(以上すべてスローン) その他/本人私物
問い合わせ先/スローン:03-6421-2603
撮影/古水 良 スタイリスト/山本香織[+chip] 構成/旧井菜月・福本絵里香(本誌)