まだまだあります、数字にまつわる興味深い中華カルチャー
日本と同じように中国圏にも縁起がいいとされ好まれる数字や、また反対に縁起が悪いとされ避けられる数字があります。
たとえば、「8 (Bā)」は発音が「發/発 (Fā)」に似ていてお金持ちになるという「發財 (Fā cái)」の意味を思わせることから、縁起がいいとされています。数字がもつ意味を重要視する傾向のある中華圏では、車のナンバープレートや電話番号に「8」が連続で入っていると高値で売買されることもあるほど。
また、縁起が悪いとされている「4 (Sì)」は、日本と同じく発音が「死 (Sǐ)」に似ていることから避けられることが多い数字。私が働いていた台湾の航空会社でも、4号機という飛行機は存在せず、1号機、2号機、3号機の次は5号機と番号振りされていました。
中国語で「1688」は「商売繁盛、さらなる発展」の意味
オンライン・マーケットを運営している中国のアリババという会社のウェブサイトは、1688.com。
実はこの「1688 (Yī liù bā bā)」は、発音が「商売繁盛」という意味の「一路發發 (Yī lù fā fā)」と似ているということから、中華圏では非常に好まれる数字。
アリババの1688.com の由来は、2007年11月に香港証券取引所のメインボードに上場した際に銘柄コードが1688だったことに由来しているといわれています。
ちなみに、現在の銘柄コードは「9988 (Jiǔ jiǔ bā bā)」。これは「久久發發 (Jiǔ jiǔ fā fā)」の意で、「長く久しく発展する」ということ。多くのアジア企業が上場している株式市場でこのようなラッキーコードを手にすることができるとは、う〜ん、さすが世界のアリババです。
中国語メモ:
8 (Bā) = 発展
4 (Sì)= 死
1688 (Yī liù bā bā) = 商売繁盛、さらなる発展
9988 (Jiǔ jiǔ bā bā) = 長く久しく発展する
今後「99-88」や「1688-8888」なんていうナンバープレートや電話番号を見かけたら、密かに「おお!」と思ってくださいね♡
【続】
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美容ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。