今注目のVIOケア。デリケートゾーンの話題について調査した結果…?
2021年1月、医療脱毛専門院『リゼクリニック』が行った20代から40代女性・494名を対象にした【デリケートゾーンの悩みやアンダーヘアの手入れ】についてのインターネット調査。その中でも”悩み”についての回答を見ると、順位に差はあるものの全世代共通で『かゆみ・はみ出る毛・ニオイ・おりもの』がワーストに! おりものや生理、妊娠、出産ほかデリケートゾーンと向き合うことが多い女性たちの悩みが浮き彫りになりました。
また、昨今注目を浴びる【妊活脱毛】は全体の6割が「必要」と回答。各質問の調査結果とあわせ「VIOケアに関する正しい知識」をリゼクリニック新宿院院長・大地まさ代医師に解説していただきます。
全世代共通の悩み! 『かゆみ』『はみ出る毛』が3位以内にランクイン
質問1. 今までに感じたことがある「デリケートゾーンの悩み・トラブル」は何ですか? (複数回答)
【トップ5】
かゆみ (57.1%)、下着や水着からはみ出る毛(53.0%)、おりもの(50.0%)、ニオイ(48.8%)、生理の漏れ・経血漏れ(48.4%)
デリケートゾーンの”ケアをしている”と回答したのは全体の7割以上
質問2. あなたは「デリケートゾーンのケア」をしていますか?
はい【72.2% 】
いいえ【27.7%】
「デリケートゾーンのケアをしている」に『はい』と回答した最多世代は30代で75.1%でした。(20代は72.7%、40代は68.9%)
具体的にどんなケアを行っている?みんなの回答は…
質問3.「デリケートゾーンのケア」どのようなことをしていますか? (複数回答)
※質問2で「はい」と回答した方のみ回答
【トップ3】
アンダーヘアのお手入れ(87.6%)、おりものシートやウエットシート等の使用(41.8%)、保湿(28.3% )
ケアをしていると答えた人のうち、全体の約88%が『アンダーヘアの手入れ』と回答。『デリケートゾーンの保湿』については、4人に1人が行っていると回答しています。
アンダーヘアの手入れ方法は「カミソリやシェーバーでの剃毛」が約5割
質問4. あなたが今までに行なったことがある「アンダーヘアのお手入れ方法」は何ですか? (複数回答)
【トップ3】
カミソリやシェーバーでの剃毛 (48.2%)、ハサミでカット(36.6%)、エステ脱毛(23.9%)
【ここでCHECK! 大地医師の解説】
アンダーヘアの自己処理と黒ずみについて
『アンダーヘアの自己処理を頻繁にすると、だんだん肌がかたくなり黒ずみの原因になります。自己処理を行う際は、あらかじめ毛を短くカットした後にカミソリや電気シェーバーでの剃毛が肌への負担が比較的少ない方法になります。主に注意してほしいのはこの4つ。
1. 毛抜き…毛抜きを使う方もいると思いますが、 毛を引っこ抜くことによって、 薄いかさぶたができてしまう状態になり皮膚が傷つきがちになります。すると埋没毛になってしまったり、 菌が入ってしまって毛嚢炎になる可能性があるため、 毛抜きはオススメしません。
2. 脱毛テープ/ワックス脱毛…毛を一度に抜けるので効果的ですが、 毛抜きと同様に埋没毛や毛嚢炎のリスクが高いです。また、毛穴だけでなく、 皮膚そのものへの負担も大きくなってしまう恐れがあります。
3. 除毛剤…毛を溶かすだけではなく、皮膚への刺激も強いため、粘膜に近いアンダーヘアの脱毛には不適切です。
4. 家庭用脱毛器…熱傷(ヤケド)や光線による目の障害の危険がありますので、使用方法を正しく理解して行うようにしましょう。
自己処理をしている限り毛はずっと生え続けますので、なるべく早めの時期に医療機関などで脱毛をすることを考えてみるのもよいと思います。プロの手に任せて脱毛をする際の最大のメリットは「自己処理が楽になり、美肌効果がある」ということ。脱毛をして自己処理の頻度が少なくなるだけで、自己処理で黒ずんでしまった肌も少しずつ元の肌色に戻り、肌の状態もよくなります。
また、自己処理をするにしても、プロの手で脱毛するにしても、失敗しないためには「普段の肌のコンディションと、ケア後の肌のコンディションをどれだけ良い状態に保てるか」がとても大事です。日常のケアとアフターケアにおいて、特に大事なのが保湿です。肌が乾燥しているとカミソリ負けをし、脱毛したときに肌トラブルになりやすくなってしまいます。効果的に脱毛をする上でも、ご自身の肌にあったクリームやワセリンなどで、きちんと保湿をするようにしましょう。』
アンダーヘアをお手入れする理由は…?
質問5. あなたが「アンダーヘアのお手入れ」を行なっている理由は何ですか? (複数回答)
※質問4で「何もしたことがない」と回答した方以外回答
【トップ5】
陰部を清潔に保つ(57.0%)、下着からはみ出るのが嫌(50.8%)、見た目の美しさ(48.9%)、ムレの解消(39.3%)、生理時の快適さ・経血漏れの解消(27.3%)
全世代の根強い回答は、やはり”清潔に保つため”。介護脱毛、妊活脱毛のためや、セックスの感度を高めるためという回答も。
悩み対策にアンダーヘア脱毛がおすすめな5つの理由
調査結果の通り、困ったことが山積みな女性のVIO事情。しかし結局は、デリケートゾーンを清潔に保つことが一番の対処法となります。具体的なケアとしてオススメなのはズバリ「脱毛」。今このときだけでなく、これから先の人生を考えても、脱毛には大きなメリットがあります。
その1. オシャレが楽しめる
完全に脱毛を行うことはもちろん、「薄くする(毛量・密度を減らす)」「形を整える」などのデザイン脱毛も主流です。アンダーヘアのムダ毛を気にすることなく、水着などのオシャレを楽しむことができます。
その2. VIOゾーンが清潔に保てる
汗や生理時の出血などで非常に蒸れやすくデリケートな部位であるVIOゾーン。常に下着も身につけているため、他の部位に比べ非常に雑菌が繁殖しやすくなっている部位でもあります。雑菌の温床となるムダ毛の処理を行うことで、デリケートなVIOゾーンを清潔に保ちやすくなります。
その3. VIOゾーンのニオイ軽減
VIOゾーンは非常に雑菌が繁殖しやすく、この雑菌から気になるニオイが発生します。ムダ毛の処理を行うことで雑菌の温床をなくし、通気性も高まることでVIOゾーンのニオイを軽減することが期待できます。
その4. 出産希望の女性には「妊活脱毛」(妊娠前脱毛)としてのメリットがある
近年出産を希望する女性の中で、将来の妊娠・出産に備えて母体にかかる負担を少しでも軽減・回避しようと、妊娠する前にアンダーヘアの毛をなくす女性が増えています。妊娠をすると何度も産婦人科に通って陰部を人前に晒す必要性があったり、出産後の会陰(えいん)切開や、産後の出血「悪露(おろ)」と呼ばれる生理のような出血が1か月ほど続くなど、陰毛があるとなにかと厄介です。また、陰部の傷口の炎症対策、長時間のナプキン使用によるかぶれや菌の増殖を防ぐなどの効果が期待できます。(妊娠中や授乳中は専門機関での脱毛ができません。)
その5 . この先迎える老後に「介護脱毛」としてのメリットも
近年の最新脱毛トレンドとして注目を浴びる「介護脱毛」。介護脱毛とは、将来自分が介護される立場になったことを想定し、介護者の負担を軽減させるために行う脱毛のこと。自分の老後を想定し、特にデリケートゾーン(Vライン、Iライン、Oライン)を脱毛する人が増えているのだそう。身体の清拭や排泄後の拭き取り等が介護者に負担とならないよう、先を見据えて備えられるメリットがあります。
医療脱毛とエステ脱毛の違いって?
『毛根組織を破壊するのが「医療脱毛」です。これらは医療行為にあたるため、医療機関でのみ脱毛が可能で、医師または医師の監督・指示のもと看護師が行います。多くは、厚生労働省より認可を受けた医療用レーザー脱毛機を使用しており、効果が確実な脱毛方法です。
一方、「エステ(エステティック)脱毛」は、出力が弱い機器(光脱毛器)を使用するため、医療脱毛と比べ効果が出るまでに時間がかかり、さらに時間が経過すると毛が元の状態に戻ってしまうことがあるのです。一時的であっても減毛が可能な程度のエネルギーを照射する処置は医療行為になるため、本来エステサロンでは「脱毛」はできません。脱毛(毛根組織を破壊する行為)は医療機関でのみ可能なため、多くのサロンでは「制毛や除毛」という言葉が使われています。』(大地まさ代医師)
皆様は各世代の回答について、どのような感想を抱きましたか? 一生付き合うことになる自分の身体。まずは汗ばむ季節が近づく今こそ、デリケートゾーンについて考えてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
リゼクリニックによる「デリケートゾーンの悩みやアンダーヘアの手入れ」についての調査
調査対象: 20代から40代の女性 494名
集計期間: 2021年1月4日~1月5日
調査方法: インターネット
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