【目次】
・「こじらせ」の元々の意味と人物への使い方
・「こじらせ女子」の特徴とは?
・「こじらせ男子」の特徴とは?
・こじらせた男女の恋愛の特徴
・「こじらせ」を解消するための方法とは
・「こじらせ」を自覚したら解消方法を試そう
【目次】
「こじらせ」の元々の意味と人物への使い方
「こじらせ」とは、「問題を長引かせてしまう」などの意味を持つ言葉です。「~女子」「~男子」と後ろに付けて、言動や思考回路に特徴があり、問題をかかえこんでしまいがちな人物を表すこともあります。そんな「こじらせ」について、言葉の意味や人物への使い方を詳しく確認していきましょう。
■「物事を面倒なことにしてしまうこと」を意味する言葉
「こじらせ」とは、「物事をもつれさせて面倒な状態にしてしまうさま」「問題を長引かせてしまうさま」のことです。「こじらせる」を少し短くした言い回しでもあります。本来ならばもっと簡単に解決できることのはずであるのに、問題を複雑化させてしまって、解決に時間がかかるようにしてしまうことを指した言葉です。
■「こじらせ女子」「こじらせ男子」は人物に対する使い方
その「こじらせ」という言葉を、人物に当てはめてできた表現が「こじらせ女子」「こじらせ男子」です。無意識のうちに、問題を作りがちになってしまう人物のことを表します。
もともとこの表し方は、2011年に出版された「女子をこじらせて」という書籍から生まれました。これは著者:雨宮まみ氏によって書かれた自伝的エッセイであり、こじらせてしまったために生きづらさを感じる考え方・行動をするようになってしまったことが表現されています。
「こじらせ女子」の特徴とは?
「こじらせ女子」にはネガティブ思考に陥りやすい人や逆に自己愛が強い人、恋愛を苦手としている人など、さまざまなタイプがあります。このほかにも、考え方がひねくれ気味であったり、個性が強いタイプであったり、人に甘えることを苦手としていたり、褒められても素直に喜べなかったりと、こじらせ方は多種多様です。
また、男子と女子とでそれぞれ違ったこじらせ方をしているのも特徴といえます。それでは、「こじらせ女子」の特徴を確認していきましょう。
■自己評価が低い・ネガティブ
1つ目の「こじらせ女子」の特徴は、自己評価が低く、ネガティブな発想になってしまいがちであることです。「どうせ」と卑屈な考え方をしやすく、自分に対して自信が持てません。ありのままの自分を受け入れることができず、せっかく親切にしてもらったり褒めてもらえたりしても、「ありがとう」と伝えられず必要以上に恐縮してしまうのです。
その結果、円滑なコミュニケーションができず親しい人間関係が作りにくくなるという特徴があります。親しい人間関係を作りにくく、恋愛に発展するまでにチャンスを逃してしまうことも。
■自己愛が強いタイプで、プライドや理想が高い
2つ目の「こじらせ女子」の特徴は、自己愛が強く、プライドや理想が高いことです。1つ目の特徴である自己評価が低いタイプとは反対方向ではあるものの、素直になれずコミュニケーションが取りにくい部分では一致しています。
また、自己評価が低いけれどプライドは高いという、それぞれをあわせ持つタイプも。このタイプのこじらせ方には、甘えたくてもうまく甘えられないという特徴もあります。
■恋愛経験が少ない・恋愛に対して受け身
3つ目の「こじらせ女子」の特徴は、恋愛経験が少なく、恋愛に対して受け身であることです。繊細で傷つきやすく、愛情を受け取りたい思いは強くあるのに、自分からは積極的にいけず足踏みしてしまう特徴があります。
相手から強いアプローチがあれば一歩踏み出すこともあるものの、「どうせ自分なんてすぐに飽きられてしまうのでは?」と、つい心変わりや別れを想像してしまいがちです。
「こじらせ男子」の特徴とは?
「こじらせ男子」の特徴には、自己中心的な性格や理屈っぽさ、こだわりの強さなどがあります。自分に自信が持てず、卑屈になったりネガティブ思考になったりしがちであることは、「こじらせ女子」との共通点。
また、自分は正しいのだと考えがちなため、他の人から何か言われても非を認めない態度を取ってしまいがちです。そんな「こじらせ男子」についても、その特徴を見ていきましょう。
・自己中心的な性格
1つ目の「こじらせ男子」の特徴は、自己中心的な性格であること。自分の思い通りにならないと機嫌が悪くなってしまったり、とてもマイペースで他人のことは気にしなかったりと、あまり人との摩擦を少なくしようとは努力しないタイプです。
・理屈っぽく考えがち
2つ目の「こじらせ男子」の特徴は、理屈っぽく考えがちであることです。このタイプの男性は高いプライドを持っており、社会から承認されたい欲求と自らの言動への正当性の誇示を求めます。
そのプライドを守るために、理屈と合理性を大事にしているのです。また、知識をたくわえて解説をすることが好きな「こじらせ男子」も多くいます。
・こだわりが強く、他人によって変化しない
3つ目の「こじらせ男子」の特徴は、自分の中でのこだわりが強くて、他人からの影響によって変化しにくいことです。このタイプの「こじらせ男子」は、自分が理想とするイメージを持っています。
自分の中での細かいルールやこだわりがあって、そのせいで周りの人との摩擦がある場合にも、影響を受けて変わることがあまりありません。こだわっていることの根底には自分の中での理想・正しさがあるため、本人が直そうとは思いにくく、周りからはなかなか変えられないのです。
これは、他人が関わらないような仕事をする際にはいい特徴となります。理想を実現するために、自分で妥協をせずにこだわり続けることが可能なため、成果を上げやすいのです。逆にグループでの作業は苦手に感じるので、本人に合った仕事ができるといいでしょう。
こじらせた男女の恋愛の特徴
男女の恋愛についてもこじらせやすく、「依存心が強い」「過去を引きずりやすい」「愛されたいという願望が強い」などの特徴があります。詳しくチェックしていきましょう。
・依存心が強い
「こじらせ男子」「こじらせ女子」が恋愛をすると、依存心が強くなりやすいという特徴があります。連絡をこまめに入れてもらえないと不安がってしまうなど、恋人への依存度が高いケースが多いです。
独占欲が強く見える行動が多くなる傾向にあるものの、実際にその根底には「この人にしか自分を愛してもらえない」との思い込みがあります。自己評価が低く、ネガティブな発想に陥りやすいからこそ、そんな自分を肯定してくれた相手に対しての執着が強くなることが多いのです。
・過去を引きずりやすい
「こじらせ男子」「こじらせ女子」の恋愛では、終わった恋愛への未練を強く残しやすい特徴があります。理想やプライドが高い人であるからこそ、恋愛感情を持つ相手に対しても高い理想像があるケースがこじらせた人に多いです。そんな理想像がある中で好きだと思えた相手のため、想いが叶うことがなくてもその思い出を美化しやすい傾向となっています。
また、すでに別れている過去の相手に対しても「別れなければよかったかな」「いい人だったのにな」とたびたび思い出すなど、想いを残してしまいがちです。なかなか吹っ切ることができず、その人が今どうしているのかを気にする傾向があります。
・「愛されたい」願望が強い
「こじらせ男子」「こじらせ女子」は、恋愛において「相手から愛されたい」との願望が強い人が多いことも、特徴のひとつです。ただし、こじらせていると自分に対してネガティブな感情を抱きやすく、こんな自分が相手に甘えてはいけないという考え方のクセがあります。
そのため、人に甘えることが苦手で素直に「愛されたい」との願望を表現することができないため、恋愛がなかなかうまくいきづらいという傾向があるのです。こじらせた人は相手に本当の気持ちを伝えるのが苦手で、ついつい強がってしまいがち。
どれだけ好きなのかを相手に伝えることができず、本命として大事に扱ってもらえないことも多くなります。感情を隠されてしまった相手にとっても、「自分は好きだけど、この人にとっては素直になれるほどの関係ではないのだな」と誤解されてしまう結果に。
また高い理想を持ち、自分よりもハイレベルな相手を好きになりやすいため、相手にとっては本命になりにくいというのも、本命に選ばれにくい傾向に拍車をかけます。「愛されたい」という願望が人一倍強いのに、実際には大事にしてもらえない、というジレンマに陥ってしまいやすいのです。
そうして、恋愛や婚活がうまくいかないことが続くと、恋愛をすること自体に疲れてしまうこともあります。恋愛から遠ざかるようになったり、異性からもてている人に対して嫉妬などのネガティブな感情を抱きやすくなったりするのです。
「こじらせ」を解消するための方法とは
こじらせてしまった思考のクセを改善するためには、「ポジティブ思考を意識する」「自分磨きをする」などが有効な手段です。こじらせたままでは無意識のうちに問題を作りがちになってしまい、実際よりも生きづらさを感じる原因となります。
今後をもっと快適に過ごせるようにするため、「もしかしたらこじらせているかも」と感じた人はこじらせを解消するための方法を試してみましょう。
■思考パターンを自覚して、ポジティブ思考を意識する
無意識な思考のクセを改善するには、その考え方のパターンを理解し、ポジティブな思考に近づけるという方法が効果的です。こじらせてしまっていると、「でも」「どうせ自分なんて」のように何に対してもネガティブな感情を抱きやすくなります。
こじらせ気味だとの自覚を持っていれば、後ろ向きな思考をしてしまったときに「今のは考えすぎたな」と理解できるでしょう。そのたびに前向きな考え方で思考をし直すようクセをつけておけば、自然にポジティブな思考が浮かびやすくなり、こじらせからの脱却を図れます。
■自分磨きや良いところ探しなどで自信を付ける
自分磨きをしたり、自分の良いところ探しをしたりして自信を付けるのも、こじらせた思考のクセの改善に役立つ方法です。こじらせの根本には、「自分には価値がない」という悪い思い込みがあります。自信を付けることで、自分に対してのネガティブな思い込みをなくし、こじらせを解消できるのです。
今までよりも少しだけおしゃれをしてみる、人に対して親切な対応をするように心がける、などのいつもできる程度のことで構いません。嬉しい出来事の小さな積み重ねをして、少しずつ自信を付けましょう。
■他人からの評価に縛られない
他人から受ける評価に縛られないよう心掛けることも、こじらせた思考の改善に役立つ方法です。こじらせていると他人から見た自分を気にしすぎてしまいがち。人が「こうであるべきだ」と言っていた内容と、実際の自分との相違点が気になって、自己否定しやすいのです。
こじらせから脱却するためには、「こんな自分でもいいんだ」との自己肯定感を高めることが効果的。これが普通だ、これくらいできる、と考えられていることと同じでなくても大丈夫なのだというように、思考のクセを改善しましょう。
「こじらせ」を自覚したら解消方法を試そう
こじらせた考え方をする人は、問題を引き寄せてしまったり解決が難しくなったりして、生きづらさを感じやすいのが特徴です。「ネガティブな考え方ではないか」「プライドや理想が高すぎないか」など、まずは自分がこじらせてしまっていないかをチェックしてみてください。
もしも「こじらせ女子」「こじらせ男子」に当てはまると自覚した場合には、ポジティブ思考を意識するなどの改善策を試しましょう。自己肯定感を高めて、こじらせた状態から脱却し、今後の生活をより過ごしやすいものにしてください。
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