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「ご足労いただきありがとうございました」の意味は?
「ご足労いただきありがとうございました」の「足労」は、わざわざ出向くこと・足を使って移動することを意味します。
つまり「ご足労いただきありがとうございました」は、遠方からはるばる来てもらう方に対して、わざわざ出向いてくれてありがとう、という感謝の気持ちが込められた言葉なのです。
本来はこちらから出向くべきなのに恐縮です、という気持ちが込められているので、主に目上の人や取引先の相手に対して使えると覚えておきましょう。具体的にどんな時に使えるかというと、自分の会社や居場所に来てもらったときです。
「ご足労いただきありがとうございました」の使い方
「ご足労いただきありがとうございました」の意味がわかったところで、この文の使い方をご紹介します。例文を参考にして、上手に使いこなせるようになりましょう。
■目上の人に使ってもいい?
「ご足労いただきありがとうございました」の「ご足労」は「足労」に「ご」が付いた丁寧語で、「いただく」という謙譲語も組み合わさっているため、目上の人に使っても差し支えありません。
この言葉を使う相手は、自分がへりくだるべき人なので、目上の人はもちろんのこと、取引先の方やお客様に対しても最適です。
■「ご足労いただきありがとうございました」を使った例文
例文:
「本日はご足労いただきありがとうございました」
「メールにて失礼いたします。本日は遠方にもかかわらず、ご足労いただきまして、ありがとうございました」
「昨日はお忙しい中、弊社にご足労いただきありがとうございました」
取引先の人などにお礼のメールを送るときは、「できるだけ早く」がポイントです。少なくとも翌日までにメールを送るようにしましょう。
また、「本日はご足労いただきありがとうございました」の前に、「寒い中」「雨の中」「お忙しい中」などのクッション言葉を加えるのもおすすめです。
クッション言葉は柔らかく気遣いの丁寧な印象を与えるので、積極的に使ってみてください。「ご足労」と組み合わせてどんなふうにクッション言葉を使えばいいのか、例文をご紹介します。
例文:
「雨の中弊社の会議にご足労いただき、ありがとうございました」
「本日はお足元の悪い中、ご足労いただきまして、誠にありがとうございました。大変感謝しております」
「ご足労いただきありがとうございました」を使うときのポイント
「ご足労いただきありがとうございました」という言葉を使うときは、「自分を主語にしない」「社内の人に対しては使わない」の2つを忘れないようにしましょう。
■自分を主語にしないこと
「ご足労いただき」は相手を敬う表現なので、相手を主語にするのがルールです。
例えば、「来週ご足労させていただきますので、よろしくお願いいたします」「ご足労させていただいてもよろしいでしょうか?」というように、自分を主語にしてはいけません。
自分を敬うことになり、その結果相手に対して失礼にあたります。自分が先方に出向く場合は、「御社にうかがってもよろしいでしょうか」とするのが正しい表現です。