【目次】
・泣きたいのに泣けない人の特徴4つ
・泣きたいのに泣けない理由3つ
・泣きたいときに泣いたほうがいい理由3つ
・泣きたいときに泣く方法3つ
・泣きたいのに泣けないときは心を解放させよう
泣きたいのに泣けない人の特徴4つ
泣きたいのに泣けない人には、以下の4つの特徴があります。
1.物事に感情移入することがない
2.プライドが高い
3. 「泣く」以外のストレス発散法がある
4.「泣いても変わらない」という合理的主義
これらの特徴がある人は、気付かぬうちに泣きたい気持ちにブレーキをかけているのかもしれません。「泣きたいのにどうして……」と思い悩むときは、特徴が当てはまらないかチェックしてみてください。
1.物事に感情移入することがない
泣きたいのに泣けない人は、物事に感情移入することがほとんどない人だと考えられます。
涙は、誰かが悲しく苦しい気持ちでいるのを感じたり、つらい環境にいることを見たりするとこぼれ落ちることがあります。これは、相手の置かれた状況を自分が体験しているかのように感情移入するからです。
しかし、泣きたいのに泣けない人は、相手の気持ちになって物事を考えるのが苦手な傾向があります。そのため、「泣ける」といわれる映画やドラマを見ても、なかなか泣くことができないのです。
2.プライドが高い
泣きたいのに泣けない人は、プライドが高く人前で弱みを見せられないという特徴があります。泣くことは恥ずかしいと感じているため、素直に涙を流すことができないのです。
さらに、泣くのは弱みを見せることだと思い込んでいます。プライドの高さから弱い自分を認められず、ほかに人がいない1人の時間であっても素直に泣くことができません。
3.「泣く」以外のストレス発散法がある
泣きたいのに泣けない人は、「泣く」以外のストレス発散法を持っている可能性があります。泣くという行為は、ストレス解消にも効果的です。そのため、スポーツやショッピングなど、泣く以外の行為でストレスが発散されている場合は泣く必要がありません。
「泣く機会が少ない」と感じるときは、涙を流すこと以外でいつの間にか感情が発散できていると考えられます。
4.「泣いても変わらない」という合理的主義
「泣いても変わらない」という合理的主義でいると、泣きたいときにも泣けなくなってしまいます。合理的主義な人は、行動で得られる利益や結果を重視するからです。
涙を流すことに合理的なメリットがないと判断している場合は、素直に泣くことができません。「泣くのはエネルギーの無駄遣い」「時間の無駄」と捉えてしまうこともあるでしょう。
泣きたいのに泣けない理由3つ
泣きたいのに泣けない背景には、以下の3つの理由があると考えられます。
1.泣くことを否定的に捉えている
2.周囲に迷惑をかけたくないと思っている
3.弱い人間だと思われたくない
なぜ泣けないのか正しい理由が分かれば、具体的な対処法を検討できます。ここからは、思い当たる理由がないか、ひとつずつ確認していきましょう。
1.泣くことを否定的に捉えている
泣きたいのに泣けない人は、泣くことを否定的に捉えています。「泣くことはかっこ悪い」「泣くなんて情けない」と考えているのです。
このような人は、小さいころから周囲に「泣くことはいけないことだ」と言われてきた可能性があります。そのため、泣きたいと感じていても、心や体が知らずにブレーキをかけてしまっているのです
結果的に、泣きたいはずなのに涙が流せないという習慣が身に付いてしまいます。
2.周囲に迷惑をかけたくないと思っている
周囲に迷惑をかけたくないと思っていると、泣きたくても素直に泣けなくなってしまいます。家族や友人の前で泣いた場合、周囲が優しく心配したりサポートしたりするのは自然なことです。
しかし、泣けない人は周囲の優しさに対して申し訳ないという気持ちを抱いてしまいます。「心配させたくない」「時間を取らせたくない」という思いが、泣く心にブレーキをかけてしまうこともあるでしょう。
3.弱い人間だと思われたくない
泣きたいのに泣けない理由には「弱い人間だと思われたくない」という感情が影響している可能性があります。普段しっかりとし、強い人間だと思われたい人ほど、泣きたくても泣けない悩みを抱えてしまうでしょう。
このような人は、度々泣くと泣き虫だと思われてしまうのではと考えています。辛いことや悲しいことがあると、すぐに泣く弱い人間だと思われることを心配してしまうのです。
泣きたいときに泣いたほうがいい理由3つ
泣きたいときに泣いたほうがいいとされる理由には、以下の3つの効果が挙げられます。
1.リラックス効果を得られる
2.ストレスを発散できる
3.心地よい疲労感を得られる
泣くことのメリットを知れば、心にかけているストッパーを外すきっかけが得られます。「泣くのはなんとなく後ろめたい」「泣いている自分を認められない」と感じているときは、ぜひひとつずつチェックしてみてください。
1.リラックス効果を得られる
涙を流すと、リラックス効果を得られるといわれています。泣くと、交感神経より副交感神経のほうが優位な状態へと切り替わるからです。
交感神経は、主に起きているときに優位に働き、緊張や興奮を促します。一方、副交感神経は、寝ているときやリラックスしているときに働く神経です。
涙を流すとリラックスしているときと同じ状態になり、心が癒されます。不安な感情も解消され、心が落ち着いていくでしょう。
2.ストレスを発散できる
涙を流すと気持ちがスッキリとし、ストレスを発散できます。日頃閉ざしていた感情が解放され、自分の気持ちに素直になれるからです。
リラックス効果と同様に、副交感神経が優位に働くこともストレス解消につながる理由です。イライラしたり緊張したりと、人がストレスを感じるときは交感神経が優位な状態にあります。
泣く行為は副交感神経が優位に働かせ、リラックス効果を得られるだけでなくストレスも解消できるのです。日頃さまざまなストレスにさらされる現代人にとって、大きなメリットがある行為だといえるでしょう。
3.心地よい疲労感を得られる
人は涙を流すと、心地よい疲労感を得られます。泣くという行為には、エネルギーが必要だからです。小さな子どもや赤ちゃんが泣き疲れて眠ってしまう姿からも、泣く行為が体力を消耗することがよく分かるのではないでしょうか。
前述したように、泣くことにはリラックス効果があるため、ただ疲れるだけではない心地よい感情が得られます。眠る前に涙を流せば、リラックス効果と疲労感で安眠効果も得られるでしょう。
泣きたいときに泣く方法3つ
泣きたいときに泣くためには、以下の3つの方法が考えられます。
1.心をリラックスさせる
2.「泣いてもいい」と自分を許す
3.泣ける映画を見たり本を読んだりする
ここからは、泣きたいと感じたときに素直に泣くための方法を、ひとつずつ確認していきましょう。
1.心をリラックスさせる
泣きたいときに泣くためには、まずは心をリラックスさせることが大切です。周囲の視線が気になってしまうときには、1人で過ごせる場所へと移動しましょう。
忙しい毎日に心が疲れていると感じるときは、自然を感じられる場所へ行くのもおすすめです。広い空や海、森林など、自然に触れることで本来の自分の感情を取り戻せます。
「今日は家で思い切り泣きたい」と感じるときは、ゆっくりお風呂に浸かったりアロマをたいたりして心を落ち着かせましょう。灯りにリラックス効果があるといわれる、キャンドルをともすのもおすすめです。
泣けないと感じるときほど意識的にリラックスできる空間を設け、緊張で縛られた心を解きほぐしていきましょう。
2.「泣いてもいい」と自分を許す
泣きたいときは「泣いてもいい」と自分を許してあげましょう。泣けないと感じている人ほど、知らない間に心にブレーキをかけている可能性があります。泣くのは悪いことだと思い込んでしまっているかもしれません。
思い込みから解放されるためには、自分が泣けなくなった原因と向き合い、客観視することが大切です。「周囲の期待に応えよう」と強い自分を演じているのであれば、思い込みのイメージを手放し「泣いてもいい」と自分を許してあげましょう。
3.泣ける映画を見たり本を読んだりする
「泣きたいのに泣けない」「きっかけがない」と感じているときは、泣ける映画を見たり本を読んだりしてみましょう。物語のなかの登場人物に感情移入すれば、涙とともにストレスを発散できます。
どんなもので泣けるか分からないときは、本屋や映画館で「泣ける」とピックアップされているものをチェックするのがおすすめです。一度泣ける作品に出会えば自分の好みが分かり、次回から泣くスイッチを入れやすくなります。
「自分はこんなことに心が動くんだ」と新しい発見ができるかもしれません。人間ドラマ、恋愛映画、ドキュメンタリー、動物が関係する物語など、食わず嫌いをせずさまざまなジャンルに挑戦してみましょう。
泣きたいのに泣けないときは心を解放させよう
泣きたいのに泣けない背景には、弱い自分を見られたくなかったり、泣くことを否定的に捉えていたりといった理由が関係しています。周囲に迷惑をかけたくないという優しさがストッパーになっていることもあるでしょう。
泣くことは決して悪いことではなく、心をリラックスさせるほか、ストレス発散効果が得られるなどさまざまなメリットがあります。ときには意識的に「泣いてもいい」を自分を許してあげることも大切です。
多くの人とお付き合いしなくてはいけない大人こそ、泣きたいのに泣けないときには心を開放し、素直に涙を流して気分をリフレッシュするように心がけましょう。
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