赤ちゃんの体は75%以上が水分なのに、ドマーニ世代では60%以下、老人になると50%まで減ってしまうそう。老化で乾くのが人間の運命。そして肌が乾くとさらに老けて見える…。この悪循環を断ち切るのは、年齢に合わせた保湿ケア! アラフォーが今、絶対に始めるべきことをリストにしました。
STOP! 老けない潤いケア。乾くのは仕方ない、と見過ごしてはいけない
お手入れしても肌が乾く…。おそらく、ドマーニ世代の90%以上が感じている悩み。「乾燥はすべてのエイジングの原因」とは、今やあらゆるところで耳にする言葉ですが、具体的にはなぜ? 皮膚科医の慶田朋子先生に解説していただきました。
「肌表面の角層には、セラミドやNMFといった潤いを抱え込む因子があり、乾燥を防ぎつつ、外部の刺激からバリアする役目も果たしています。これらの保湿因子が少ない状態が乾燥肌ですが、同時にバリア機能も低下するので、外部の刺激による小さな炎症が起こりやすくなります。これは、いわゆる未病(注:病気の手前)。自覚症状がなくても、肌の組織を少しずつ傷つけてシワやたるみを悪化させたり、敏感肌の原因にもなります」(慶田先生)
でも、一応お手入れは頑張っているのに乾きが止まらない人はどうしたら…という疑問には、美容家の水井真理子さんがこう回答。
「企画などで読者の方にお会いして話を伺うと、皆さん、スキンケアの使用量がかなり少ないですね。せっかくいい化粧品を選んでも、量が少ないとやっぱり潤いません。また、大人の肌はただ潤いを与えても時間がたつと逃げてしまうので、代謝を高めるなど肌自身の基礎力を育てるアプローチも重要です」(水井さん)
乾きを感じながらも、ただ漫然とお手入れを続けている…だけでは、この先まずいかも。今必要なお手入れを身につけて、乾燥も老化もSTOP !
トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん
ジャーナリストや美容家の秘書、エステティシャンなどを経て独立。雑誌や講演などで女性がきれいになるための美容法を伝える。
Domani2018年3月号『STOP! 老けない潤いケア』より 本誌撮影時スタッフ:撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK/人物)、西原秀岳(TENT/静物) ヘア&メーク/吉村 純(LA DONNA) スタイリスト/城長さくら(kind/人物)、山本瑶奈(静物) モデル/リーザ 構成/大塚真里