【目次】
・甘え上手な人とは?
・甘え上手な人の特徴4つ
・甘え上手になれない人の原因
・甘え上手になる5つの方法
・甘え上手度を診断
・甘え上手は人間関係を良くする秘訣
甘え上手な人とは?
甘え上手な人とは、甘えながら頼みごとをするのがうまい人のことです。「甘える」というと子供が駄々をこねるイメージがありますが、甘え上手にはそのようなニュアンスはありません。
ただ頼むのではなく上手に甘えることで、気持ちよく引き受けてもらえるのが甘え上手の特徴です。ここでは、甘え上手と「わがまま」との違いや甘え上手の類語についてご紹介します。
■「わがまま」との違い
甘え上手が褒め言葉として使われるのに対し、「わがまま」はネガティブな意味合いのある言葉です。甘え上手は甘えながら相手に頼みごとをしますが、わがままも何かを頼むという点で共通しています。
しかし、甘え上手は相手に気を遣いながら頼みごとをする一方、わがままは自己中心的です。自分のことだけを考えて頼みごとをし、無理にでも意見を通そうとします。甘え上手には相手が嫌な思いをしないよう配慮が感じられますが、わがままにはそれがありません。自分の思いが叶いさえすればいいと考えています。
「甘え上手」と「わがまま」を使った例文を見て、違いを確認してみましょう。
・彼女は甘え上手なので、頼まれると誰も断れない
・甘え上手な人は誰からも好かれやすい
・彼女はわがままで、人の都合も考えずに頼みにくる
■「甘え上手」の類語
「甘え上手」の類語や関連する言葉としては「如才ない(じょさいない)」「巧み(たくみ)」「世渡り上手」などがあげられます。
「如才ない」:話などがうまく、気が利いているという意味
(例文)
・彼は初めてのプレゼンテーションを如才なく切り抜けた
・彼女は個性の強い人たちに混ざり、如才なく振舞っている
「巧み」:物事を手際よく成し遂げること
(例文)
・彼は巧みな話術でみんなの人気を集めた
・彼女はどんな苦境も巧みに切り抜ける
「世渡り上手」:うまく立ち回り、有利な人間関係を築けること
(例文)
・あの人は世渡り上手だからどこにいってもうまくやっていける
・世渡り上手な人は人脈も広い
甘え上手な人の特徴4つ
甘え上手と言われる人にはいくつかの共通した特徴があります。自分の弱みを見せることに抵抗がなく素直に助けを求め、相手を褒めるのも上手です。
人を観察し、頼みごとに適した状況を見極めて対応をするなど、コミュニケーションの能力が高いのも特徴です。ここでは甘え上手な人の4つの特徴について、詳しくご紹介しましょう。
1.自分の弱みを見せるのに抵抗がない
甘え上手な人は、自分の気持ちを素直に表します。普通であれば人には知られたくないと思う弱みでも、相手に見せることに抵抗がありません。人を頼ることにも抵抗がなく、自分で抱え込まずに助けを求めます。弱みを見せて頼りにされると、なんとか助けてやりたいという気持ちになる人も多いでしょう。
また、甘え上手は感謝の気持ちも素直に伝えます。そのような対応には誠意が感じられ、また頼みごとを引き受けたくなるでしょう。
2.相手を褒めるのがうまい
甘え上手な人は、相手を褒めるのが上手です。相手が喜ぶポイントをつかみ、さりげない形で褒め称えます。
例えば「〇〇さんはいつもきれいに資料を整理していて仕事の手際が早いので、いつも驚いています」などとさりげなく伝えることで相手は嬉しくなり、さらにやる気を出してくれるでしょう。次も助けてあげたいと考えるに違いありません。
3.人の観察力がある
甘え上手な人は、人を観察する能力があります。甘えるのは誰でもいいと考えているわけではありません。人を観察して得意な分野を知り、頼んでも引き受けてくれそうな人を選びます。
また、状況を判断するのも上手です。仕事が忙しい、問題を抱えているなどの様子があれば甘えるのを控えます。きちんと引き受けてもらえる状況を見極めてから対応するため、甘え上手な人は決してわがままな依頼をすることはありません。
4.コミュニケーション力が高い
甘え上手な人はコミュニケーション能力も高いのが特徴です。ただ甘える、人に頼るというのではなく、相手とのコミュニケーションを構築し、良好な関係を築こうとします。
また、甘え上手な人はいつも笑顔を絶やさず社交的なため、何かあれば助けてあげたいと思わせるのも特徴です。日ごろは暗い顔をして周りとの交流もない人が、いきなり甘えてきてもいい感じはしないでしょう。甘え上手な人は、甘えるシーンに限らず日ごろから周りに愛される人間関係を築いているといえます。
甘え上手になれない人の原因
職場などに甘え上手な人がいて、「羨ましいけど自分はなれない」と考える人もいるかもしれません。他の人に甘えて仕事を効率よくこなしている甘え上手を見ながら、困ったときでも自分だけで抱え込んでいる人も多いでしょう。
甘え上手になりたいけれどなれないと感じる人は、どのような点が問題なのか、この項目で確認してみましょう。
■つい遠慮してしまう
人に依頼することに抵抗があり、遠慮してしまうと甘え上手にはなれません。頼ることは相手に迷惑をかける行為だと思い、甘えると相手に嫌われるのではないかと考えてしまいます。
遠慮してしまうのは、人間関係が疎遠で、なんでも相談し合える関係を築けていないことも関係してくるでしょう。日ごろの交流がなければ、どうしても頼るのを遠慮してしまいます。