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2023.02.15

【オプション】とは?|金融におけるオプションの基礎知識を解説

オプションとは、選択権や自由選択という意味です。金融におけるオプションには、金融商品を売買できる権利といった意味があります。オプションの意味だけでなく、オプション取引についても解説しますので、併せてチェックしましょう。

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オプションとは選択権を意味する言葉

オプションには「選択権」「自由選択」という意味があります。つまり、オプションとは自分の都合に合わせて、複数ある選択の中から選べることを指すときに使われている言葉です。

選択肢を持っている男性 イメージ イラスト

ほかにも、オプションには「標準仕様のほかに、客の注文によって取り付ける部品・装備」という意味があります。例えば自動車において、メーカーや販売店が追加費用で装備することをオプションと呼びます。

金融におけるオプションとは売買できる権利のこと

金融におけるオプションとは、「金融商品を決められた期日に売ったり買ったりできる権利」のことです。この権利を売買する仕組みのことを、オプション取引と呼びます。

オプション取引は先物取引と異なり、将来取引をするかどうかを自由に決められるのが特徴です。つまりオプションは権利であるため、行使しなければいけないという義務は発生しないのです。

オプション取引の3つのポイント

オプション取引を行ううえで「原資産」「権利行使期日」「権利行使価格」の3つがポイントです。原資産は、オプション取引で対象となる商品のことを指します。

金融関連の仕事 イメージイラスト

権利行使期日とはオプション取引を行う期日のことです。また原資産を将来的に売買する価格のことを、権利行使価格と呼びます。それぞれのポイントを確認して、オプション取引への理解を深めましょう。

1.原資産

原資産とは、オプション取引で扱われる商品のことです。例えば日経平均株価を対象とした「日経225オプション」、個別株やETF(上場投資信託)を対象とした「有価証券オプション」などが当てはまります。

アメリカでは多くの銘柄でオプション取引が行われていますが、日本国内のオプション取引は限定的です。日経225オプションはメジャーですが、有価証券オプションは、取引できる銘柄が限られています。

2.権利行使期日

権利行使日とは、オプション取引を行う期日のことです。オプションの買い手は、権利行使期日に権利を行使するか、または放棄するかを決めます。放棄した場合は、買った金額のみの損失となります。

またオプションの売り手は、買い手の権利行使に応じねばなりません。つまり買い手が権利を行使する場合は売却をする必要があり、放棄した場合はプレミアムのみが手元に入る仕組みです。

プレミアムとは、買い手が売り手に支払うオプションの購入金額、またはその権利につけられている価格のことです。

3.権利行使価格

権利行使価格とは、原資産を将来的に売買する金額のことです。「ストライクプライス」や「エクサイズプライス」とも呼ばれます。

権利行使価格は、オプションの買い手にとっては購入価格、売り手にとっては売却価格を意味します。権利行使価格はさまざまな金額で設定されているため、戦略によって組み合わせることも可能です。

オプション取引の2つの仕組み

オプション取引を行ううえで重要な「コールオプション」や「プットオプション」を理解しましょう。コールオプションとは、金融商品を買う権利のことで、プットオプションとは、金融商品を売る権利のことです。

PC画面をみている男性 イラスト

どちらとも、買う取引と売る取引にがあります。ここからは、どのような場面で使われる取引なのかを含めて、オプション取引について確認しましょう。

1.コールオプション

コールオプションとは、金融商品を買う権利のことです。買う権利を買う取引のことを「コールの買い」、買う権利を売る取引のことを「コールの売り」と呼びます。

コールの買いは、商品の価格が上がると見越した人が使用し、コールの売りは一定の価格以上に上がらないと見越した人が使用します。株価が下落した場合は取引が行われないため、プレミアムが動くだけです。

2.プットオプション

プットオプションとは、金融商品を売る権利のことです。売る権利を買う取引のことを「プットの買い」と呼び、売る権利を売る取引のことを「プットの売り」と呼びます。

プットの買いは、商品の価格が下落すると見越した人が使用し、プットの売りは一定の価格以下に下落しないと見越した人が使用します。株価が上がったときは取引が行われないため、プレミアムが動くだけです。

オプション取引の2つのメリット

オプション取引のメリットには、「損失限定」と「少ない資金から始められる」の2つが挙げられるでしょう。オプション取引は権利を行使する義務は発生しないため、損失が限定されます。

資金管理している女性 イメージイラスト

またオプションの買い手はプレミアムがあれば始められるため、多くの資金がなくても取引に挑戦しやすいといえるでしょう。ここでは、オプション取引のメリットやメリットとなり得る理由について解説します。

1.損失限定

前述の通り、オプション取引には権利を行使する義務はありません。そのためオプションの買い手が有利だと判断した場合にのみ、取引を行えます。つまり予想が外れて不利な状況となった場合は、権利を放棄することができるのです。

放棄した場合は、オプションを購入するために支払ったプレミアムだけの損失に限定できるのがメリットといえるでしょう。

2.少ない資金から始められる

オプション取引は、資金が少なくても始められるのがメリットの1つです。オプションの買い手は、プレミアムの金額(プレミアム×1000)があれば始められます。

一方、オプションの売り手は証拠金を証券会社に担保として入れれば取引に参加できます。そのためオプション取引は大きな資金を用意できない人でも、始めやすいといえるでしょう。

ただし、市場価格の変動によって、買い手はプレミアムのすべてが、売り手は証拠金以上の損失もあるため、十分な注意が必要です。

オプション取引の基本を理解しておこう

資産 イラスト

オプションとは、選択権や自由選択という意味ですが、金融におけるオプションとは、金融商品を売買する権利のことを指しています。

オプション取引を行う際は、コールオプションとプットオプションの2つの仕組みを理解しましょう。オプション取引は損失限定かつ少ない資金から始められるため、資金に余裕がない人でも参加しやすくはありますが、リスクについても考えた上で取引することが求められます。

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