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2022.11.04

【ステークホルダー】←どういう意味?ビジネスシーンでの使い方と例文

 

企業の活動によって影響を受ける立場にある利害関係者が、ステークホルダーです。使われるシーンや状況によって微妙に意味が異なる、幅広い定義をもっている言葉です。類似表現との違いや具体例、ステークホルダーとの関係性を保つ取り組みをご紹介します。

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ステークホルダーとは?

ステークホルダーとは、企業の直接的または間接的な利害関係者を指す言葉です。普段はあまり耳にすることがないかもしれませんが、ビジネスシーンではよく用いられる表現であり、正しく理解しておく必要があります。

さまざまな企業のイラスト

また、意味が似ている言葉として押さえておきたいのが、ストックホルダーやシェアホルダーです。いざという時に間違えてしまわないように、微妙なニュアンスの違いを把握しておきましょう。

利害関係者を意味する言葉

企業の活動によって、利益や不利益を被る利害関係者がステークホルダーです。デジタル大辞泉での解説も、チェックしておきましょう。

【ステークホルダー(stakeholder)】
企業の利害関係者のこと。株主や債権者・取引先・顧客など。地域住民・地域社会を含めていう場合もある。→シー‐エス‐アール(CSR)

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

さまざまな立場の人物や団体がステークホルダーとなり得るため、その利害は必ずしも一致するとは限りません。また、企業との関係性によって、直接的ステークホルダーと間接的ステークホルダーに分けられます。

直接的ステークホルダー

直接的ステークホルダーとは、企業と直接的に影響を受け与える関係にある人物や組織を指します。具体的には、企業の従業員や商品を利用している顧客、仕入れ先の業者、株主、融資をしている銀行など多岐に渡ります。

範囲が広いステークホルダーの中でも、その中心で強い影響が予想される立場にあるのが、直接的ステークホルダーです。

間接的ステークホルダー

直接的ステークホルダーと比べると、間接的ステークホルダーは企業に直接影響を与えたり、企業の活動により直接的な影響を受けたりすることはありません。しかし、間接的に見ればその企業の影響を受ける立場にあるのが、間接的ステークホルダーです。

従業員の家族や地域住民、労働組合、政府などの行政機関も含まれます。間接的な影響という定義であるため、ステークホルダーの範囲は広めです。

ストックホルダーやシェアホルダーとの違いに注意!

ステークホルダーと一緒に知っておきたいのが、間違われやすいストックホルダーとシェアホルダーです。それぞれの言葉の意味は、次のとおりです。

・ストックホルダー(stockholder):株主
・シェアホルダー(shareholder):議決権を行使できる大株主

どちらも株主を表す言葉であるため、企業のステークホルダーであることには間違いありません。しかしステークホルダーは、金銭的な関係をもつ株主だけではなく、さまざまな利害関係者を指すという点を認識しておいてください。

ビジネスシーンでのステークホルダーの使い方

企業の活動に影響を受ける立場にあるステークホルダーは、社内外に存在するのがポイントです。実際にビジネスシーンで利用される場合を想定して、ステークホルダーの具体例と例文をご紹介します。

手を取り合うイラスト

どんな使い方をされる言葉なのかを理解すれば、いざという時に落ち着いて意味を読み取れるはずです。使用シーンを思い浮かべながら、使い方をチェックしてみてください。

ステークホルダーと呼ばれる人々の具体例

ビジネスシーンで、ステークホルダーと呼ばれる人物や組織の代表例は以下のとおりです。

・顧客、クライアント
・従業員
・株主
・経営者
・取引先企業
・地域社会
・金融機関
・行政機関
・競合他社
・債権者

このように、ステークホルダーはかなり広範囲に渡るため、状況に応じてステークホルダーの意味が変わってきます。思い込みで話を進めてしまうと、思わぬ誤解を招く可能性があるため、注意しましょう。

ステークホルダーを使った例文

ステークホルダーを使った例文をチェックして、ビジネスシーンでぜひ使いこなせるようにしてみてください。

【例文】
・今回の株主総会では、いかにステークホルダーの理解を得られるかがカギとなります。
・経営陣が掲げる方向性が、ステークホルダーに指示されることで企業は成長できます。
・企業は各方面のステークホルダーとの関係性を良好に保ち、活動を続けなければなりません。

ステークホルダーと良好な関係を築く2つの取り組み

企業の成長には、ステークホルダーとの良好な関係が欠かせないとされています。今回は、関係性を築くための2つの取り組みをご紹介します。

1.ステークホルダーエンゲージメント
2.ステークホルダーマネジメント

どのようにして企業がステークホルダーとの関係を保つ努力をしているのか、ビジネスパーソンとして知っておいて損はないでしょう。

企業間の繋がりややり取りをイラストにしたもの

1.ステークホルダーエンゲージメント

ステークホルダーエンゲージメントとは、ステークホルダーの意見を、企業の意思決定に反映させることです。利害関係者であるステークホルダーだからこそ、企業のプロジェクトや方向性に関して有益な意見を述べることもできるでしょう。

具体的には、顧客への満足度調査や相談窓口の設置、サプライヤーへの説明会の実施、株主に対する情報共有などが挙げられます。

2.ステークホルダーマネジメント

ステークホルダーマネジメントとは、実際にプロジェクトに関わる人物や組織のニーズを調査し、円滑な進行のために活用することです。ステークホルダーマネジメントは、主に次の流れで実施されます。

1.ステークホルダーの洗い出し
2.ステークホルダーとの関わり方を整理
3.ステークホルダーとのコミュニケーションを実施

各ステークホルダーの立場を明確にしておくことで、プロジェクトをスムーズに進められるでしょう。

ステークホルダーは企業によっても意味が異なる

ステークホルダーは社内外に存在し、その定義もかなり広範囲に渡ります。企業によって、ステークホルダーと呼ばれる人々に違いがある点は、知っておく必要があるでしょう。

スピーカーで話す人と聞く人のイラスト

従業員や顧客に対して、ステークホルダーを使わないという企業も多いです。一方で、直接的な利害関係者である顧客・社員・株主・取引先のみを対象とするケースもあります。使われるシーンや状況によっても、対象とするものが変化するため注意しましょう。

ステークホルダーを正しく理解してビジネスに活かそう!

ステークホルダーは、企業の活動によって影響を受ける立場にある利害関係者を意味する言葉です。かなり広い範囲を指す表現であるため、使われるシーンや状況によって意味が異なる点には注意しましょう。

働く人のイラスト

ビジネスを進めるうえで、ステークホルダーとの良好な関係を維持することは、重要なポイントとなります。企業の取り組みにも注目しながら、ステークホルダーとの関係性を見直してみましょう。

写真/(C)Shutterstock.com

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