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髪の量が多い人向けのヘアケア対策
スタイリング方法:重めのスタイリング剤を使う
広がる髪の場合は、潤いを与えながらも仕上がりのテクスチャーによって選ぶのが正解!有名人も通う表参道の人気ヘアサロン「SUNVALLEY」で副店長を務めるみち子さんに教えてもらいました。
【ウエットにしてボリュームを抑えたいとき】
ナプラ エヌドット ポリッシュオイル 150ml ¥3,740
重さのあるテクスチャーなので、乾かしたあとのスタイリング時に使うのがベスト。「トレンドのウエットな質感を作るときにはこれがイチオシ。ミディアムで1円玉大くらいの量ですね。つけすぎるとベタベタになるので注意を!」(みち子さん)
【広がりは抑えつつ軽やかに仕上げたいとき】
(左)TOKIO IE アウトカラミ プラチナム オイルトリートメント 100ml ¥3,872
しっかりと髪に定着して、抜群のツヤ・保湿・保護効果を発揮。髪に潤いを与え、軽やかな指通りに仕上げる。「軽さを保ちつつ、ツヤやかに導きます。モロッカンオイルよりキラめきが強く、グロッシーな質感になります」(みち子さん)
(右)モロッカンオイル トリートメント 100ml ¥4,950
タオルドライした髪の中間〜毛先になじませてドライ。また、乾いた髪のスタイリングにも使える。「こっくりしているけどつけすぎたようにはならず、しっとり保湿してくれる感じ。ポワポワした髪がおさまります」(みち子さん)
オイルのつけ方
▲オイルの量はセミロングで500円玉くらい。初めにつけすぎるとリカバリーができないため、足りなくなったらプラスするように。
▲手のひらによーく広げる。手のひらに薄く広くなじませておくことで、髪につけるときにムラになりにくい。
▲髪の中間部分から、手ぐしを通すようにしながらオイルをなじませていく。手のひらでつけると表面だけについてしまうので、束を作るように指先を使うこと。
▲ダメージを受けがちな毛先は特に丁寧になじませる。
ヘアカット方法:レイヤーカットで調整する
【揺れるカールが華やかなフェミニンミディアム】
「伸ばしかけでハネやすい」というお悩みもカバーできる、レイヤーの入ったミディアムスタイル。重さを残したカールスタイル。軽やかなカールが顔周りをエレガントに彩り、好印象な雰囲気を際立てます。柔らかな毛流れが女性の優しさやゆとりを感じさせ、大人にぴったり。
全体は鎖骨下の長さに。顔周りにレイヤーを入れ、やや短く見えるようにすることで気になるフェイスラインをカバー。前髪は目元ラインで深めに作り、サイドに流しやすくカット。9トーンのクリアベージュ。全体に細かくハイライトを入れて、立体感と柔らかさを強調。髪が硬い人、上手く巻けない人、直毛の人はパーマを。毛先の内側は外ハネ、表面は内巻きにしたボディパーマがおすすめです。
似合う顔型や髪質
【伸ばしかけを乗り切るニュアンスロブ】
ボブから伸ばしてミディアムになった時、重めのスタイルに飽きてしまった人におすすめ。レイヤーを入れることで軽さをニュアンスがプラスでき、今っぽいあか抜け感が出せます。結ぶこともできますが、前髪がないため耳にかけるだけで顔周りがスッキリし、お仕事シーンでも邪魔にならないのがポイント。
肩より少し下でカットし、重さを残しつつローレイヤーを入れる。トップにもレイヤーを入れ、ふんわりした動きを加えて。前髪はあごあたりに設定し、レイヤーでサイドにつなげて。髪が多い人は、前髪の設定をもう少し短くしてサイドにつなげると軽やかさが出ます。
似合う顔型や髪質
ヘアケア方法:自然乾燥はNG、髪を正しく手早く乾かす
毛髪診断士の細川ひろ子さんによると、髪は低温の強い風力のドライヤーで一気に乾かすのがおすすめだと言います。
自然乾燥は、髪や頭皮を長時間湿ったまま放置しているということ。これは、頭皮に雑菌が繁殖しやすい環境を自らつくっているのと同じです。また、髪のキューティクルは水分や熱によって開く性質があるため、半乾きの髪は摩擦の影響を受けやすい状態。そのまま放置していると、ちょっとした刺激でキューティクルが剥がれてしまいます。さらに悪いのは、髪を乾かすのがめんどうだからと、濡れたまま眠ってしまうこと。枕との摩擦で髪がよりダメージを受けてしまうので、シャンプー後は、ドライヤーを使ってできるだけ早く髪を乾かし、開いたキューティクルを閉じるようにしてください。
髪を乾かすポイント!
・低温(60度程)の強風(1200W程度)で一気に乾かす
・ドライヤーは髪から20cm程離し、熱が一箇所に集中しないようにする
・頭皮全体を先に乾かし、その後通常の温度に切り替え髪を乾かす
・髪が8割乾いたら冷風に切り替え、髪のツヤを引き出す
・髪が広がりやすくなるため、顔まわりからドライヤーを当てない
・前髪や顔まわりのクセは、引っ張りながら上から風を当てる
【ショート】髪の量が多い人におすすめのヘア
内側の毛量をしっかり削ったショートスタイル
カットの魔術師、植田高史さんによると、日本人は耳周り、特に耳の後ろに毛量がたまりやすいのだそう。ここが重くなると、ショートでも形が崩れやすく重く、多く見えてしまうのだとか。
髪が多い黒髪さんは特に、内側の毛量をしっかり削ることが大事なのですね。
また植田さん曰く、大人のショートは<内側を短く、表面は長く>することで、毛先が自然と内巻きになり、丸みのあるシルエットになるのだそう。これならスタイリング次第で、いろんな雰囲気が作れそうですね。
硬くて多い髪質をいかしたマッシュショート
根元が浮きやすい、髪が多くて広がりがち。そんな悩める髪質におすすめなのが、襟足をタイトにしたショートヘア。毛量の多さを襟足でキュッと引き締め、丸みのあるメリハリシルエットに。首元がスッキリしていると清潔感があり、シャツやタートルなどのトップスにお似合いです。どの角度から見てもキレイにキマるから、好感度アップも間違いなし!
あごラインのやや前下がりショートスタイル。襟足はタイトに、前髪は流せるように少し長めにカット。後頭部にはグラデーションを入れ、乾かすだけで頭の丸みが出るように。表面全体にはレイヤーを加えて、ふわっとした動きを作りやすくします。アッシュとバイオレットを1:1でミックスしたヘアカラーは、ツヤのある落ち着いたカラーで、大人女性にぴったり。
似合う顔型や髪質
スタイリングが簡単な清々しいショート
襟足がかなり短いため、個性的な雰囲気。言いかえれば、垢抜け度が高いメリハリショートです。ハンサムな印象なのでパンツスタイルを合わせて知性あふれる“できる女”風に見せられるだけでなく、ロングスカートなどを合わせると洒落感たっぷりのイメージに。頭がコンパクトになるため、首が長く、スラッとスタイルよく見えるのもうれしいところ。
ベースは耳たぶが少し見えるくらいのグラデーションボブ。丸みは残し、前髪は目にかかるくらいの長さにしてサイドにつなげて切り込む。トップには動きを出すためにレイヤーを入れ、グラデーションの部分につなげれば、小顔・小頭効果のあるひし形シルエットができます。根元を少し空けて毛量調節し、ラフな動きを出すため全体の中間〜毛先にスライドカットを施して。
このモデルの顔型や髪質
【ボブ】髪の量が多い人におすすめのヘア
後ろを短くした前下がりボブ
後ろは短くしてグラデーションカットで襟足を引き締めれば、いい感じに後頭部に丸みがが出てキレイなシルエットに!
後ろの長さは、首の長さの上1/3の位置に決定(首筋がキレイに見える長さ)。サイドはあご下にして、前下がりのグラデーションボブにカット。リップラインから表面にラウンドレイヤーを入れ、ウエイトの位置を上げる。前髪の中央は目にかかるくらいの長さでシースルーにして、両端は目尻に合わせて厚みを残してラウンドにカット。ドライカットで毛量を削ります。カラーは、6.5トーンのネイビーブルーアッシュに。光に当たると透けてやわらかく見えるツヤカラーです。