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ハイレイヤーとは
頭の高い位置に入れたレイヤーのこと
ハイレイヤーとは一般的に、通常入れるレイヤーカットよりも高い位置から入れるレイヤーのことをいいます。
ショート〜ロングまでさまざまなレングスに入れることができ、トップにボリュームをもたせることで丸く女性らしいフォルムに仕上げられるそうです。
ハイレイヤーのメリット
髪の長さを変えずにイメチェンできる
髪に長短の段差をつけたカットは、巻いた時に動きが出やすくデザインカラーも映えると人気が広がっています。実際にサロンでのオーダーも多いというレイヤースタイル。その特徴や魅力を、美容師さんに聞いてみました。
「レイヤーの入れ方次第でどんな人にも似合わせが可能なので、マンネリスタイルに変化を出したいと思っている人や、髪をのばしている途中にちょっとイメチェンしたい人におすすめ。いつもと違った女性像になれます。ノースタイリングでオイルなどで束感を出すのもいいですし、裾から順にワンカールで巻くだけでいい感じの動きが出るのでスタイリングがとても簡単ですよ」(SHEA aoyama/前坂美来乃さん)
動きのあるヘアスタイルは、華やかさやフェミニンな印象を与えます。特に無造作な動きなら、今っぽいこなれ感も抜群。曲線が重なる毛流れやはらりと顔にかかる毛束で、大人女性をクラスアップさせてくれるような品のよい色っぽさを演出することもできそうです。
40代からの髪悩みもカバーできる
40代に多い髪質の変化や冬の乾燥ダメージ、トップのペタンコやうねりなどのお悩みにもレイヤースタイルはおすすすめ。広がりやすい部分の毛量をカットで調節すれば収まりもよくなり、ペタンとしがちなトップも表面にレイヤーを入れることでふんわり感が生まれます。
【ショート】のハイレイヤースタイル
小顔効果抜群! 知性を感じるきれいめメリハリショート
マッシュをベースにしつつ前髪で透け感を出したりトップの長さを残すことで、女性らしく柔らかい雰囲気を演出。ラフな動きや今っぽい抜け感を加えれば、どんなファッションにも合わせやすい洒落感が生まれます。
カット
全体の長さはあご上1cmに設定し、前髪は眉とまぶたの間で流れるようにラウンド気味にカット。そのままサイドバング、サイドへマッシュラインでつなげて。ハチ上の角を取る程度にレイヤーを入れ、丸みを出す。
カラー
明るめのアッシュベージュをセレクト。肌の透明感を引き出し、髪を柔らかく見せてくれる効果が期待できる。
スタイリング
分け目をつけないようにトップ〜前髪をふんわり乾かしてから、ストレートアイロンを全体に通して毛束に丸みをつける。オイルとバームを混ぜたものを手に広げ、髪の内側からなじませる。前髪は重くならないように毛先にだけつけ、サイドは耳にかけて襟足はタイトに仕上げて。
ワンカールのパーマでしなやかさをプラスしたリラックスショート
カジュアルだけど、大人らしいきれいさも意識したショート。前髪を長めに設定しサイドバングを頬骨にかかるようにすること、後頭部のポイント位置を高めにして頭の形をよく見せることで、洗練された印象に。パーマで柔らかな動きをつけ、ビターなショートにちょっぴり甘さを添えて。
カット
前髪を目の上でカットしたマッシュベース。バックのレイヤーのポイントをやや高めにして、頭の丸みを強調する。襟足は短くしすぎず、首に沿うようにカット。
カラー
明るめのアッシュベージュ。柔らかさとこなれ感を兼ね備えた、間違いなしのカラー。
パーマ
毛先ワンカールのパーマをかけておくとスタイリングが楽ちん。
スタイリング
根元がふんわりするように乾かしてから、中間〜毛先にオイルワックスをなじませる。サイドを軽く耳にかけ、前髪の毛先をつまみながら形を整えて完成。
絶妙な甘辛バランス! スタイリングが簡単な清々しいショート
襟足がかなり短いため、個性的な雰囲気。言いかえれば、垢抜け度が高いメリハリショートです。ハンサムな印象なのでパンツスタイルを合わせて知性あふれる“できる女”風に見せられるだけでなく、ロングスカートなどを合わせると洒落感たっぷりのイメージに。頭がコンパクトになるため、首が長く、スラッとスタイルよく見えるのもうれしいところ。
カット
ベースは耳たぶが少し見えるくらいのグラデーションボブ。丸みは残し、前髪は目にかかるくらいの長さにしてサイドにつなげて切り込む。トップには動きを出すためにレイヤーを入れ、グラデーションの部分につなげれば、小顔・小頭効果のあるひし形シルエットができる。根元を少し空けて毛量調節し、ラフな動きを出すため全体の中間〜毛先にスライドカットを施す。
カラー
落ち着いたトーンのラベンダーベージュで、黄ばみを抑えてツヤをアップ。白髪が気になる人は、ブリーチでトーンアップしておくときれいにぼかすことができる。
スタイリング
タオルドライ後、分け目がつかないように髪を全部下ろしてラフにドライする。少量のヘアバターを手のひらの熱でしっかり溶かしてから、根元以外に手ぐしでよくなじませる。内側から手を入れて髪に空気を含ませるようにもみ込んだあと、毛先を指先で丁寧につまみ、毛流れをつくる。
【ボブ】のハイレイヤースタイル
小顔効果も! ハンサムなウルフボブ
ひとつのヘアで様々なスタイルを楽しみたい方や、アレンジ好きの方にもおすすめ。長らく重めのボブスタイルを続けている方で、そろそろ気分を変えたいという方にもぴったりです。
カット
表面にレイヤーを入れることで軽やかな雰囲気プラスしたボブスタイル。レイヤーを入れることで、内巻きにすればウルフカットのように、外巻きにするとくびれヘアになります。
スタイリング
ベースを外ハネ、表面を内巻きにしてあげることでひし形のシルエットに。これがスタイリングで頭の形をきれいに見せるポイントです。
顔まわりの流れがカッコいいあごラインボブ
カジュアルな雰囲気のバサッとボブ。パンツスタイルが多い方や、 カジュアルな雰囲気のオフィスでもおしゃれ感が際立つスタイルです。同じボブでも「かわいい系から卒業したい」、「イメージを変えたい」という方も挑戦してみてください。首もとがすっきりとしているため、マフラーなどの冬小物も映えるスタイルです。
カット
顔まわりのレイヤーを活かした、カッコいいあごラインのボブスタイル。前髪はつくらず、顔まわりにしっかりとレイヤーを入れることでかわいらしいイメージのボブもひと味違った印象に。顔まわりの髪は頬骨のラインに毛先がくるようにカットすることで、小顔効果も期待できます。
スタイリング
ストレートアイロンを髪全体に通し、サラッとストレートに。熱が残っているうちに、耳より前の髪は丸みをつけるように曲げて、動きを出します。サラッとした軽めのオイルを髪全体に馴染ませたあと、指先に残ったオイルを使って顔まわりは束感をつくるとニュアンスが出ておしゃれに!
フレッシュな垢抜け感! くびれをつけたメリハリボブ
レイヤーを上手に取り入れ、動きを感じるくびれシルエットにしたりふわっとエアリーな質感を加えたりして、大人っぽさとかわいらしさを兼ね備えたスタイルにアップデートを! レイヤーが入っていると、トップがペタンとしがちな場合でもスタイリングでふんわり感がつくりやすくなるのもうれしい。ギリギリ結べる長さをキープしているため、おしゃれしたいけれど多忙なワーママにもぴったりです。
カット
ベースは鎖骨ラインのボブ。ハチ上の表面にレイヤーを入れ、ふんわり感とくびれを出しやすくする。注意したいのは、裾の重みは残したいので必ず“表面のみ”にレイヤーを入れること。前髪は、あご下からレイヤーでサイドにつなげて。
カラー
ツヤと柔らかさを重視したシフォンブラウンカラー。ダークトーンで落ち着いた雰囲気に。
スタイリング
まず、38mmのマジックカーラーで前髪を後ろに向けて巻いておく。32mmのカールアイロンを使い、裾はすべて外ハネに。こめかみから上の表面の髪の毛先は内巻きにすると、ちょうどいいくびれができる。マジックカーラーを外し、毛流れが自然になるように整えながら手ぐしでバームをなじませる。
【ミディアム】のハイレイヤースタイル
毛量多めの人にもおすすめの小顔ミディアム
小顔効果たっぷりな外ハネミディアム
ほんのり甘いくびれミディアム
大人にちょうどいい! かき上げ+レイヤーのくびれミディアム
ビターな雰囲気の前髪なしミディアム
毛量多めの人にもおすすめの小顔ミディアム
顔まわりのレイヤーとランダムに動きをつけた毛先が小顔効果+今っぽさのポイントです。まとめ髪もできる長さで、扱いやすいミディアムスタイル。顔まわりのレイヤーも耳かけできる長さなので、気になるときや顔まわりをすっきり見せたいときはサッとかけるのも◎
カット
顔まわりは前上がりにレイヤーを入れ、小顔効果を狙います。ベースは鎖骨下の長さでワンレングスに。前髪は目の上ギリギリラインでカットし、少し厚みのあるバングにします。
スタイリング
32mmのカールアイロンで顔まわりのレイヤーの毛先を軽く巻き、ランダムな動きをつける。全体は毛先ワンカールでくびれができるように外ハネにする。
小顔効果たっぷりな外ハネミディアム
顔まわりは軽やかですが、サイドとバックは直線的なカットラインで甘さを抑えた、品のあるスタイル。毛先の巻きかたを変えるだけでもかなり印象がチェンジできるので、オンとオフ、シーンによっても様々なスタイリングが楽しめます。
カット
フェイスラインに沿うようにカットを入れる顔まわりレイヤーは、顔まわりをさり気なくカバーしてくれるため、お悩み解決にも最適なスタイルです。
バックの髪を結んでもサイドに動きが出るのでサマになるおしゃれスタイル。顔型などタイプによっても、さらに似合わせを追求できるので、自分史上最高のヘアスタイルが手に入るかも!
スタイリング
サイドとバックの毛先はストレートアイロンで軽く外ハネにする。トップから顔まわりのレイヤー部分は表面に熱を通して、毛先は軽く内巻きに。ナチュラルなくびれをつくることで、丸くなり過ぎないカジュアルな外ハネミディアムに仕上げます。
ほんのり甘いくびれミディアム
肩につくくらいのミディアムスタイルなので、結ぶことも可能。バンスクリップを使ったアレンジなどもしやすい長さなので、ちょっとしたヘアアレンジをしたい派にもぴったりです。
カット
艶っぽさのある愛されミディアムスタイル。トップにレイヤーを入れることで頬のあたりで毛先が動き、ニュアンスをプラス。面長の骨格をマイルドに見せてくれるスタイルです。
スタイリング
32mmのカールアイロンで毛先を外巻きに、レイヤーを入れたトップの部分は持ち上げながら毛先を内巻きにして動きのあるスタイルに。スタイリング剤はオイルとセラムをミックスして馴染ませることで、ツヤとまとまり感が出ます。
大人にちょうどいい! かき上げ+レイヤーのくびれミディアム
くびれのあるミディアムスタイルは前髪をかき上げてアップバングにすると、甘さを抑えたクールな雰囲気に。顔周りにレイヤーが入っているため、流して後れ毛のように見せたり、顔に沿わせてモードなウルフスタイルに見せたりと、スタイリング次第で楽しむことができます。
カット
全体の長さは胸と鎖骨の間くらいにして、トップのみレイヤーを入れる。もみあげの長さを決め、サイドバングからもみあげにかけてローレイヤーでつなげる。
カラー
やや明るめのグレージュのワンカラー。日本人の髪特有の赤みを打ち消し、透け感を見せられるカラーでこなれた雰囲気に。
パーマ
基本はノンパーマ。巻くのが苦手な人は、デジタルパーマなどを使い、ベースの毛先は逆巻き、トップのみウエーブのパーマをかけておくと再現しやすい。
スタイリング
太め(32〜38mm)のアイロンで毛先を外ハネにする。トップの毛束を持ち上げて毛先から外巻きにしてからふわっと下ろすと、リバースの毛流れに。スタイリングオイルを手に広げ、カールをほぐしながらつける。