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2023.11.30

【茶番】ってどんな意味?言葉の意味や成り立ちとは

日常生活でも使われる【茶番】という言葉。なんとなく意味は理解していても、いざ聞かれると悩みますよね。今回は「茶番」の意味や使い方、類語や言い換え表現をご紹介します!

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「茶番」の意味や読み⽅とは?

まずは「茶番」の意味や読み方を確認しておきましょう。「茶番」という言葉は日常生活でも使われているので、なんとなく理解している人が多いと思います。改めて「茶番」という言葉の意味や成り立ちを確認することによって、より確実に理解できるでしょう。

「茶番」の読み⽅と意味

「茶番」は、「ちゃばん」と読みます。意味は主に3つあります。以下でこの3つについて細かく見ていきましょう。

「客のためにお茶の用意や給仕をする人」

1つ目は、「客のためにお茶の用意や給仕をする人」という意味。これは、「茶」という言葉が本来の意味で使われている例です。

「茶番狂言(ちゃばんきょうげん)」の略として

2つ目は、江戸時代に広まった「茶番狂言(ちゃばんきょうげん)」の略としての「茶番」。後半部分の「狂言」は、室町時代に発達した笑劇のことです。

「茶番狂言」は、歌舞伎の楽屋の中で、下積みの役者、大部屋役者たちが、楽屋の中にあるものやお茶菓子などを使って寸劇をしていたことに由来します。

「見え透いたばかばかしい行為」「お粗末な芝居」

3つ目は、「見え透いたばかばかしい行為」、「お粗末な芝居」という意味です。現代で「茶番」という言葉を使う時は、この3つ目の意味で使われるのが一般的です。

茶番

「茶番」の語源・由来

「茶番」の意味の説明でも少し触れましたが、語源と由来について、もう少し詳しく見ていきましょう。現代で一般的に使われている3の意味の「茶番」は、2の、江戸時代に広まった「狂言茶番」の意味を引き継いでいます。

江戸時代の歌舞伎の楽屋内では、大部屋役者と呼ばれる地位の高くない役者たちが、芝居だけではなくお茶の給仕も担っていて、彼らのことを「茶番」といいました。

この「茶番」たちが、お茶を配る際に披露する滑稽な芝居、気の利いたおふざけが、稚拙な笑える芝居として「茶番狂言」と呼ばれ、広がったのです。「茶番」はこの「茶番狂言」を略したものです。

現代で私たちが「茶番」という言葉を使うのは、「茶番が演じる稚拙な芝居」という意味を引き継いだ、「見え透いた芝居」、「ばかばかしく下手な芝居」のことを指します。これが、「茶番」の語源です。

茶番

使い⽅を例⽂でチェック

「茶番」には3つの意味がありますが、1つ目と2つ目の意味は、現代において、一般的にはほとんど使われません。使われているのは、3つ目の「見え透いた芝居」、「ばかばかしく下手な芝居」という意味においてです。ここでは、この3つ目の「茶番」の意味で使われる例文をチェックしていきましょう。

とんだ茶番だ!やってられない!

既に結果が決まっているような事柄でも、多数決などで正当に決定されたかのように見せかけることがあります。企業や団体などの大きな組織、また、忖度(そんたく)が働く場ではよく見られることです。

ドラマや映画の主人公をオーディションで選ぶといっても、実際はスポンサーや実力者の娘を選ぶことが内定している場合(忖度が働いている場合)、そうとも知らずに真面目に選考を受けた人たちは、「とんだ茶番だ!やってられない!」と言いたくもなります。

この場合は、オーディションという平等な選び方が、実は「見え透いた芝居」だったという意味で使われています。

茶番劇にはもううんざりだ

双方の利害から、表面上はいがみ合っているように見せかけておいて、裏では手を結んでいるということがあります。一筋縄ではいかない政治や経済の世界では、このようなことが頻繁に行われているかもしれません。バレなければいいのですが、嘘が見え見えの場合には、「茶番劇にはもううんざりだ」と言われてしまうかもしれません。

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