大根の中が黒くなる原因
「買った大根をカットしたら、中に黒い斑点が入っていた」という経験はありませんか?これは特定の病気が原因です。なぜ大根が黒くなってしまったのか、原因となる病気について解説します。
ダイコンバーティシリウム黒点病
大根の断面に黒い斑点が入っていたら、「ダイコンバーティシリウム黒点病」を発症している可能性があります。これは、大根を栽培している土壌の中にいる糸状菌(カビ)が繁殖してしまう病気で、横にカットした際に円状の黒い斑点が入るのが特徴です。
土壌を消毒して糸状菌を取り除けば、ダイコンバーティシリウム黒点病の発症は防げるものの、大根の外からは確認できないため、完全になくすのが難しい病気です。
大根でよくある、その他の病気
大根は「ダイコンバーティシリウム黒点病」以外に、「青あざ症」や「水晶現象」も発症します。どちらも外から判断できず、大根をカットして初めて気付く病気です。
ここでは、大根がかかりやすい病気について紹介します。
青あざ症
大根の切り口が青くなっている場合は、「青あざ症」に感染していると考えられます。青あざ症とは、ホウ素が不足することで大根の内部が青くなったり、黒い筋が入ったりする病気のことです。
大根は土壌の中で成長するとき、多くのホウ素が必要です。土壌からホウ素を吸収しながら成長するのですが、長雨によってホウ素が流れてしまった場合は、ホウ素不足となります。栽培過程で発症する病気なので、農家の方でも防ぐことはできません。
また、高温多湿の環境下で育った大根も、青あざ症を発症しやすくなります。特に夏場は発症しやすいといえるでしょう。
参考:大根の切り口が青黒い|野菜|商品Q&A|コープこうべ 商品検査センター