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2021.12.15

【牽強附会】←なんと読む?どんな意味?|いまさら聞けない四字熟語

「牽強附会」とは、たとえ道理に合わなくても、自分に都合のよいような内容に無理やりこじつけることを指す言葉です。このほかに「牽強付会」と表記する場合もあります。今回は牽強附会に関する内容を解説します。意味や語源をはじめ、例文や類語もご紹介するため、言葉を理解して正しく使えるようになりましょう。

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「牽強附会(牽強付会)」の意味と語源

牽強附会」とは「牽強付会」という漢字で表記することも多い言葉です。どちらの漢字が使用されている場合であっても、「けんきょうふかい」と読みます

牽強附会

なお、牽強附会の「附」の部分については、「付」という漢字以外にも「傅」を使うケースもあるようです。この中のどの漢字が使われていたとしても、意味は変わりません。

それでは、「牽強附会」という言葉の意味や語源について、詳しい内容をご紹介していきましょう。

「牽強附会」とは自分に都合のよいように無理にこじつけること

【牽強附会(けんきょう‐ふかい)(ケンキヤウフクワイ)】
(名)ースル
道理に合わないことを、自分に都合のよいように無理にこじつけること。「―の説」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「牽強附会」とは、道理に合わないことであったとしても、自分に都合よく無理にこじつけることを指す言葉です。また、都合よくこじつけようとしている様子自体を指す場合もあります。

この言葉は、事実とは違うことが歴然としていてもなお、事実を無視してわざと湾曲させた内容として受け取ろうとしているケースで使われます。そのため、ポジティブな意味合いとして使われることはありません。相手のやりように対して批判したいときに使われる言葉といえるでしょう。

「牽強附会」の語源は中国の古書

「牽強附会」は、中国の古書に由来します。出典となったのは「朱子語録」の六十七章で、この「朱子語録」は、宗の時代の漢学者である朱子が記した書です。

「朱子語録」では、牛を紐で縛って無理矢理に引いている様子を描写する言葉として「牽強附会」が使われています。道理に合わないやり方であるのに、強引におこなうさまを表現しているのです。

牽強」とは紐を無理やり引っ張ることを、「附会」とはばらばらに分かれていたものを無理に集めてくっつけることを意味しています。そのため、どちらも無理やりこじつけるという意味がある言葉です。

つまり、「牽強附会」とは同じような意味を持つ熟語を重ねて作られた四字熟語だといえます。

「牽強附会」の使い方と例文

「牽強附会」の使い方を例文でチェックしていきましょう。

牽強附会

「牽強附会」を使うケースとして多いのは、事実を捻じ曲げようとしたり、過ちを認めようとせず言い逃れしようとしたりする人がいる場合です。「牽強付会」の例文を以下に挙げてみましょう。

【例文】
自分の失敗も認めず都合の良い解釈ばかりして、あの政治家は【牽強附会】の説ばかりを言っている。
・勝手にルールを捻じ曲げようとするのは【牽強附会】も甚だしい。

そのほか、「牽強付会な考え方」と表現することで形容動詞としての使い方ができます。

「牽」の意味と「牽」を含む四字熟語の例

「牽強附会」で使われている「牽」の意味と、「牽」を含む四字熟語の例を確認して、より深く言葉を理解できるようになりましょう。

牽強附会

牽」は紐や綱という意味がある漢字です。また、「牽強附会」で使われている場合の「強」には引っ張るという意味があります。

「牽」を含む四字熟語の例は、以下のとおりです。

・「牽衣頓足(けんいとんそく)」別れがつらく、惜しむことを意味する言葉。
・「牽羊悔亡(けんようかいぼう)」正しい方向に導いていけば、後悔するようなことにはならないことを意味する言葉。
・「牽攣乖隔(けんれんかいかく)」お互いに惹かれあっている状態でも、遠くに離れた場所にいることを意味する言葉。

「牽強附会」の3つの類語

「牽強附会」には複数の類語があります。類語の例をあげると、「屁理屈」「でたらめ」「言いがかり」「詭弁」「論点のすり替え」「身勝手な言い分」「ごまかし」などです。これらはすべて、筋が通っていない主張や論理を指して使われる言葉です。

牽強附会

ここでは、以下の3つの類語について詳しくチェックしていきましょう。

1.我田引水
2.漱石枕流
3.こじつけ

【類語1】我田引水(がでんいんすい)

「我田引水」とは、自分の田んぼにだけ水を引いてくるという意味の言葉です。そこから派生し、こじつける、自分に都合の良いように解釈したり発言したりする、という意味で使われるようになりました。

「我田引水」はどちらかというと利己的に行動することや自分本位な性格を指して使うケースが多いでしょう。「牽強附会」は無理矢理、強引というネガティブな意味合いが強い点が、「我田引水」との違いです。

【類語2】漱石枕流(そうせきちんりゅう)

「漱石枕流」はこじつけや負けず嫌いという意味がある言葉です。

この語源となったものは中国の詩人の話だといわれています。「石に枕し、流れに口漱ぐ」と言うはずであったものを逆に言ってしまい、そのまま強引にこじつけようとしたという故事に由来する言葉です。

「牽強附会」と同じくこじつけという意味もありますが、その意味よりも負け惜しみが強いことを表現する言葉としてよく使われます。

【類語3】こじつけ

「こじつけ」は、関係がない物事について無理に理由づけをして関係があるようにすることや、無理に理屈づけること、またその言葉を意味します。「牽強附会」自体の意味を説明する言葉としても、「こじつけ」が使われています。

自分の意見の根拠が乏しいことをわかっていながら、無理やり正当化しようとする場面で使われる言葉です。また、こじつけ以外にも「言葉のレトリック」や「ごまかし」なども「牽強附会」の言い換え表現として使えます。

「牽強附会」の意味を理解して正しく使おう

「牽強附会」とは道理に合わないことを都合よく無理にこじつけることを意味する言葉です。「牽強」と「附会」は両方とも無理やりこじつけることを意味する熟語であり、「牽強附会」は同じ意味の言葉をあわせて作られています。ポジティブな意味合いで使われるケースはなく、こじつけをしている相手を批判したいときに使用される言葉です。

牽強附会

実際に使う場合は、事実を捻じ曲げる、過ちを認めずに言い逃れしようとする人に対して、「それは牽強附会の説である」などと表現します。「牽強附会」の意味や類語表現などを理解して、正しく使えるようになりましょう。

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写真・イラスト/(C)Shutterstock.com

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