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「意志が弱い」人は、決断ややり遂げることが苦手
「意志が弱い」人は、何かを決断することや、やり遂げることが苦手とされています。
人生は決断の連続であり、やり遂げなければならないことは山ほどあるもの。意志が弱いままだと物事がスムーズにいかなかったり、望んだ結果が得られなかったりと不都合が生じる可能性が高いといえます。そのため、意志が弱い自分を客観的に認めた上で、物事に対処できるようなしくみづくりを心がけることがおすすめです。
「意思」と「意志」の違い
「意思が弱い」と「意志が弱い」、どちらの表記も見かけることがありますが、「意思」と「意志」はニュアンスが若干異なります。意思はぼんやりとしたものも含めた気持ちであるのに対して、意志はアクションに移そうとする思考、つまり決意の意味が強いといえるでしょう。
意思と意志、それぞれの言葉を使った例文を挙げますので、ニュアンスの違いを比べてみてください。
【意思を使った例文】
・彼らとうまく【意思】の疎通を図れないことに悩んでいる
・早い段階で、何らかの【意思】表示をしてもらえると助かります
・子どもの【意思】を尊重する子育てを心がけてきた
【意志を使った例文】
・どんなに苦しい状況であっても、【意志】を貫くべきだ
・【意志】が弱いため、ダイエットをしようとしても目の前の食べ物の誘惑に負けてしまう
・その治療法で良いか、本人の【意志】を確認する
大辞泉に掲載されている意味は下記のようになります。それぞれ確認しておきましょう。
【意思:いし】1 何かをしようとするときの元となる心持ち。「本人の意思に任せる」2 法律用語。 民法上、身体の動作の直接の原因となる心理作用や、ある事実に対する意欲をさす。 刑法上、自分の行為に対する認識をさし、時には犯意と同じ意味をもつ。「犯行の意思」→意志[用法]〔類語〕意志、意向、考え
【意志:いし】1 あることを行いたい、または行いたくないという考え。意向。「参加する意志がある」「こちらの意志が通じる」2 目的や計画を選択し、それを実現しようとする精神の働き。知識・感情に対立するものと考えられ、合わせて「知情意」という。「意志を貫く」「意志強固」3 哲学で、個人あるいは集団の行動を意識的に決定する能力。広義には、欲望も含まれる。倫理学的には、道徳的判断の主体あるいは原因となるものをいい、衝動と対立する。
「意志が弱い」の方が適切
「意思が弱い」と「意志が弱い」、どちらの表記も見られますが、言葉の意味を考えると「意志が弱い」と書いた方がより適切といえるでしょう。
意思は「思い」、意志は「決意」や「意欲」といったニュアンスがあります。何かをしようとぼんやりと考えるだけであれば意思の方を使っても良いのですが、「意志が弱い」と書いた方が、「あることを行いたいとする考え、決意が弱い」という意味の通りになるでしょう。
「意志が弱い」人の特徴
「意志が弱い」とは、何かを行いたい、または行いたくないといった考えを貫く事ができない、と言い換えることができます。「意志が弱い」人は何かをやり遂げることができない傾向があり、それによって自分に自信がもてないという悪循環に陥る可能性があります。
「意志が弱い」人には次の3つの特徴が見られることが多いといえます。
自分にあてはまることがないか、1つずつ確認していきましょう。
決断できない
「意志が弱い」人には、物事を決断するのに時間がかかるといった特徴があります。自分で「こうしよう」と決めたことを貫き通すことが苦手なため、他人の意見や外からの情報に流されやすいと考えられます。
人に影響されて決めたことは、自分の確固たる意志によるものではないため、後悔につながりやすいといえるでしょう。自分自身で判断できずに人の言うことに従ってしまうため、騙されたり利用されやすい面があることにも注意する必要があります。
最後までやり遂げられない
「意志が弱い」人は、一度やろうと決めたことを最後までやり遂げられない傾向があるといえます。そもそも「意志が弱い」とは、あることを行いたいと思う気持ちが弱いことを指します。
絶対にやり抜く決意が足りないため、たとえばダイエットを始めたとしても、家族が美味しそうなケーキを食べていたら、「ダイエットは明日から」などと言って自分も食べてしまうでしょう。意志が弱いと誘惑に負けてしまい、我慢することが難しいはずです。結果的に何かを最後までやり遂げることが難しくなってしまいます。
責任転嫁をしがち
意志が弱いと、他人に責任転嫁をしがちであるといえます。意志が弱い場合、自分では決断ができないため、人の意見を聞いて物事を決めてしまう傾向があります。そもそも自分で決断できないのは、失敗したときに責任を取りたくないからであるケースも少なくありません。
誰かの意見や考えをもとにして物事を決めたとしても「最後は自分で決めたこと」と腹を括れば良いのです。しかし、意志が弱いと、最後は自分で責任を取ると決めたことさえ貫き通せないことも。結果を人のせいにしてしまうと、決断ができないうえに自己保身に走る人と、周囲から呆れられてしまうでしょう。
「意志が弱い」理由2つ
ここからは、意志が弱い理由を挙げていきます。
意志の弱さには何かしらの原因があることがほとんどです。多くの場合、意志が弱いことによって物事がスムーズに進まず、それによって自信を失い、さらに自分で決断する勇気を失うといった悪循環を引き起こしていることが考えられます。また、飽きっぽいと意志を通すことが難しいといえるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
自分に自信がない
意志が弱い理由の1つとして、自分に自信がないことが挙げられます。
自分の判断力や直感力に自信がある人は、何事も自分で決断していきます。ですが、自分に自信がないということは、自分の判断や考え方も信じられないということ。そのため、何かを決めようとしても、内心「これで本当に良いのかな?」と不安を抱えているため、決断に時間がかかったり、他人の言うことに流されてしまいがちです。
また自信がないと、何かを始めても「自分がやり遂げることなんて無理なのでは」という投げやりな気持ちを常に抱えているため、身が入らなかったり、すぐに諦めてしまうという結末を迎える可能性が高いといえます。。
飽きっぽい
自分が飽きっぽいことを自覚している人も、それが意志の弱さにつながるため、注意しましょう。
意志が強い人はやり遂げようという気持ちが強いため、どんな邪魔が入ろうとも、また誘惑があろうとも、中断せずやり続けることができます。しかし飽き性の場合は、地味な練習や単調な作業の繰り返しの中で目の前に魅力的なことがあらわれると、あっけなく目の前のことを投げ出してしまいがちです。
飽きっぽいということは、続けることや我慢することができないということです。そのため、決意したことをやり遂げることは難しく、意志が弱い人と評価されてしまうでしょう。
「意志が弱い」を克服!意志が強い人の特徴を知る
「意志が弱い」ことは、本人の資質にのみよるものではありません。努力と工夫次第で、意志が強い自分にシフトしていくことも可能です。そのために意志が強い人の特徴を知り、できることから真似をしてみましょう。
それぞれについて詳しく解説します。