「羆」の意味や読み方とは?
「羆」という漢字は何と読むかわかりますか? 漢字にすると難しいのですが、「羆」は「ヒグマ」と読みます。まずは、漢字の由来などについて解説していきます。
意味や読み方
「羆」は「ヒグマ」と読みます。「羆」はクマ科の哺乳類で、ツキノワグマよりも身体が大きく、日本にいる陸上動物の中で一番大きな動物です。主に北半球に生息し、外国では、北アメリカやヨーロッパ、アジアの北部、日本では北海道に生息しています。
漢字の由来
次に、「羆」の由来について紹介します。「四」に「熊」と書く「羆」はなぜ「四」が用いられているか疑問に思いますよね。残念ながら、「羆」という漢字の成り立ちははっきりとしたことはわかっていません。
名前の由来としては、もともと「羆」を、「四」と「熊」と書いていたことから、「シクマ」と呼ばれていたそう。それが、大正時代以降に、「シ」が「ヒ」に変化し、「ヒグマ」という呼び名が一般的になっていきました。また、「羆」という漢字の音読みが「ヒ」であることから、「ヒグマ」と呼ばれるようになったという説もあります。
「羆」ってどんな動物?
日本人にとって馴染みのある「羆」ですが、生態については詳しく知らないものですよね。「熊」は、キャラクターにも多くいるので、「可愛らしい」、「愛らしい」というイメージを持つ方も少なくないのですが、「羆」は獰猛で、身体能力が高い動物です。その特徴や生態を見ていきましょう。
特徴や生態
「羆」は食肉目クマ科の動物です。体長は約1.5m〜約2m、体重は約100kg〜約400kgと、日本国内の陸上動物のなかで一番大きな動物です。身体が大きいため、行動はゆったりしていそうと思いがちですが、時速60kmで走ることができます。身体能力の高さに加え、力も強く、鋭い牙や爪も持ち合わせています。
シカなどの哺乳類などのほか、フキや木の実などの植物や、アリなどの虫、サケなどの魚など、さまざまなものを食べます。「羆」の1年としては、春は冬眠から目覚め、夏には繁殖します。秋になると冬眠に備えるため、魚をたくさん捕らえては食べ、脂肪を蓄えていきます。その後、12月に冬眠に入ります。
種類
「羆」は、亜種が多いことも特徴です。亜種として最初に登録された「ユーラシアヒグマ」のほか、「グリズリー」とも呼ばれる「ハイイログマ」、「コディアックヒグマ」などが存在します。北海道に生息する「羆」は、「エゾヒグマ」と呼ばれています。
「羆」の生息地とは?
「羆」はどのような場所に生息しているのでしょうか。外国の生息地と、日本の生息地それぞれを紹介します。
主な生息地
すでに説明しましたが、「羆」は北半球に生息しており、北アメリカや、アジア、ヨーロッパなど、世界に幅広く分布しています。ちなみに、世界最大の「羆」である「コディアッククマ」が生息しているのは、アラスカのコディアック島やカナダのブリティッシュ・コロンビア州沿岸です。