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2023.11.25

【羆】はなんと読む? 漢字の由来や生態・種類、主な生息地をまとめて紹介

 

日本での生息地

日本に生息している熊は、「羆」と「ツキノワグマ」の2種類です。「ツキノワグマ」は本州と四国の山地に生息しています。いっぽう、「羆」の生息地は北海道のみで、本州には生息していません。平成27年の北海道の調査によると、推定生息数は3900頭〜1万7300頭。なお、北海道の知床半島は、「羆」の有数の生息地で、約500頭の「羆」が生息しているといわれています。

「羆」に出会ってしまったときの対処法

「羆」は、北海道の自然豊かな環境を物語るような動物ですが、そのいっぽう、人や農作物に被害を与える怖い動物でもあります。基本的には山野に生息していますが、最近では、市街地や公園など人が暮らすエリアでの出没も目立ち、羆害のニュースも珍しくありません。

まずは、「羆」と遭遇しないのが一番です。そのためには、「単独行動を避け、複数人で行動する」、「山に行くときには、熊除けの鈴を持っていく」、「夜はもちろん、薄暗いときは行動しない」などの基本的なことを心がけるようにしてください。
ですが万一、「羆」に出会ってしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか。状況別に、対処法を紹介します。

羆

遠くにいる場合

100mくらいの距離で、「羆」がこちらに気づいていない場合は、気づかれないように、その場を静かに離れましょう。こちらを見ている場合も、静かにゆっくりとその場を離れるようにしてください。

近くでいきなり遭遇した場合

ゆっくりと、両腕を上げて振りながら、落ち着いたトーンで話しかけ、離れていきます。距離がたとえ20m以下の場合であっても、大声を出したり、とっさに走って逃げたりする行動は、かえって「羆」を刺激し、攻撃を促しかねません。パニックに陥らず、ゆっくりと落ち着いた行動を心がけてください。近くに「羆」との間で障害物となりそうなものがあれば、そちらの方にゆっくりと移動しましょう。

こちらに向かってきた場合

「羆」が向かってきた場合は2通りの可能性が考えられます。1つ目は、威嚇による行動。「羆」がこちらに向かってきた場合は、たいていこのケースです。こちらに向かってきても途中で止まり、地面を叩き、後退していきます。この場合は、「羆」を刺激しないよう、声をかけながら後退します。

2つ目のケースは、攻撃による行動です。この場合は、熊除けのスプレーを「羆」の目と鼻に向けて噴射します。スプレーがない場合は、首の後ろに手を回してうつ伏せになり、顔、お腹、首の後ろを守りましょう。

「羆」の種類とは?

亜種が多いことでも知られる「羆」。その代表的な種類をいくつかピックアップして紹介します。

エゾヒグマ

日本に生息する「羆」は、「エゾヒグマ」と呼ばれる種類です。体長は約1.5m〜2m、体重は約100kg〜400kgです。嗅覚が鋭く、数km先の匂いも嗅ぐことができるといわれています。

ハイイログマ(グリズリー)

北アメリカに生息しているのが「ハイイログマ」もしくは、「グリズリー」です。体長は約1.5m〜2.5m、体重は約200kg〜500kgです。アメリカでは以前、「絶滅危惧種」に指定されていましたが、数が増えてきたことから、対象から除外することになったようです。

コディアックヒグマ

世界最大の「羆」といわれているのが、アラスカのコディアック島やカナダのブリティッシュコロンビアに生息している「コディアックヒグマ」です。大人になると体長約2.5m〜3mほどになり、体重は平均でも390kg、なかには700kgになるものもいます。直立すると約3mに達するほどの巨体です。

英語表現とは?

「羆」の英語表現は「a brown bear」です。ちなみに、「ツキノワグマ」は英語にすると、「Asian black bear」や「moon bear」、「a Japanese bear」となります。

最後に

「羆」という馴染みのある動物ですが、その生態を一つひとつ見ていくと知らないことが多くありましたね。特に、巨体にもかかわらず、速く走ることができるなど、身体能力の高さについては知らなかったという方も多かったのではないでしょうか。野生の「羆」に出会うことは少ないですが、動物園などで見たときは、ぜひ今回知った知識を思い出してみてくださいね。

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