次女の誕生で長女がナーバスに。ひとりっ子の環境に慣れていた長女のケアをしつつ、赤ちゃんとの生活がスタート!
前回の記事▶︎長女との歳の差7歳。今、2人目をつくろうと思ったきっかけは!?【モデル黒木ナツミさんインタビュー<前半>】
出産後、2人目育児が始まって大変だったことはなんですか?
赤ちゃんのお世話はやっていくうちに思い出してきたので、そんなに苦労していることはありません。それよりも我が家の場合は、妊娠中「ひとりっ子がいい!」とずっと言っていた長女をどうフォローするかが問題でした。産後、毎日テレビ電話で話してはいましたが、コロナ禍で病院での面会はできませんでした。電話では長女も「赤ちゃんかわいいね」と言ってくれたのですが、実際家に帰ったときは、なんと出迎えもなし! リビングのソファーの隅で体育座りをして、ジロっとこっちを睨んでいました(笑)。8年間、親や祖父母の愛情と関心を一心に集めてきたので、妹の誕生によってそれがなくなってしまうんじゃないかと不安で仕方がなかったようです。その日の夕方には「赤ちゃんかわいい」と言って気持ちもほぐれていましたが、しばらくの間は長女のメンタルを気遣う日々が続きましたね。
上の子との関わり方で気をつけたことは?
普段はどうしても赤ちゃん中心の生活になってしまいますが、夫や両親に協力してもらって、長女とふたりで出かける時間をつくるようにしています。産後1ヶ月経って、やっと私が外出できるようになったとき、娘とふたりで駅前の文房具屋さんに行ったんです。お散歩程度の短い時間でしたが、そのとき、娘がとってもうれしそうな顔をしていました。その表情を見て、「やっぱり、いろいろ我慢していたんだな」と痛感。それからは、長女とふたりですごす時間を積極的につくるようにしています。
育児ストレスを溜めないために実践していることは?
困ったときは、とにかく周りに頼ることですね! 自分の両親に頼ることもありますが、今回は娘のお友達家族にもたくさん助けてもらいました。出産がちょうど娘の夏休み期間中で、赤ちゃんの自宅での生活が始まったとき、長女が1日中家にいる状態だったんです。よく寝てくれる手のかからない子なのですが、まだ家の環境に慣れないのか音に敏感な時期があり、娘のたてる音がストレスになっているようでした。それを見て私自身も騒音に敏感になってしまい、長女に注意することも。でも、長女にしてみたら、今までと同じように過ごしているだけなのに怒られて面白くありませんよね。そこで、この状況をなんとかしなくてはと思い、何人かのお友達に電話をして、長女を日中預かっていただくお願いをしました。日中お友達のお家で遊んで夕方帰ってくる日を週に何日かつくることで、赤ちゃんもぐっすりお昼寝できるし、長女もお友達と遊べて大満足! 周りの方の協力に感謝しきりの毎日でした。
今では長女も妹にメロメロで、ミルクをつくったりオムツを替えたり、チビママのようにお世話をしてくれています。不思議なもので、私が抱っこしても泣き止まないのに、長女が抱っこをするとスッと泣き止むことが多いんです。長女の抱っこで寝ることもあるので、本当に頼りにしています。
これから仕事と育児、どのように両立していきたいですか?
モデルの仕事は、1月から週に1、2回を目処に再開しています。洋服ブランドのほうは産後3ヶ月からは週1回、出勤しています。リモートでできる仕事も多いので、その他の日は自宅で無理のない範囲で働いている感じです。産前は、毎日スケジュールを詰め込んでバリバリ働いていましたが、今がもう少し余裕を持って、自分が好きでやりたいことにより時間を割きたいと思っています。
そのひとつがインテリアのお仕事。もともとインテリアが大好きで、今も、WEB Domaniでインテリアの連載をもたせてもらっているのと、インテリア会社のSNSの仕事を手伝っているのですが、産休中にお家で過ごす時間が増えて、よりその気持ちが高まってきました。40歳までに何かライセンスを取得して、仕事に繋げていけたらいいなと思っています。
ーー妊娠、出産を経てまた新しい目標を見つけた黒木さん。周りの助けに感謝しつつ、育児を楽しむ姿には、黒木さんらしいポジティブなパワーがみなぎっていました!
撮影/石山貴史 ヘア&メーク/甲斐美穂(ROI) 構成/木戸恵子