「孤軍奮闘」ってどんな言葉？
自身の意見に賛同してくれる人がいないときや、仕事で周囲の協力を得ることができず、一人でこなしていかなければならないときがあるでしょう。
このような状況下で、一人で踏ん張ることを「孤軍奮闘」という言葉で表現します。では「孤軍奮闘」とは、どのような意味をもつ四字熟語なのでしょうか。本章では、熟語の意味や由来を解説します。
「孤軍奮闘」の意味
「孤軍奮闘」という言葉は、以下2つのような意味をもった四字熟語です。
援軍などもなく、孤立した状態で一人、懸命に戦っている樣。
誰の助けもなく、一人で黙々と努力をしている様。
引用元：精選版 日本国語大辞典
上記の意味と合わせて、「孤軍奮闘」は以下のようなニュアンスを交えて使うこともあります。
・援助や協力がなければ、力尽きてしまうかもしれない
・孤立しているにもかかわらず、よく戦っている
「孤軍奮闘」の由来
「孤軍奮闘」の由来は何なのでしょうか。まず「孤軍」とは援軍・友軍がなく、完全に孤立した状態の軍勢を意味します。そして「奮闘」とは、勇気を振り絞って戦い抜くことや、持てる力の全てを使って立ち向かうことを表した言葉です。
この2つの熟語が組み合わさることで、「孤軍奮闘」は上記で解説したような意味で使われるようになりました。なぜその言葉が現在の意味で使われるようになったのか、言葉の由来を知ることで、熟語をより深く理解できるでしょう。
「孤軍奮闘」の類義語・対義語は？
「孤軍奮闘」のように、たった一人で戦う、または努力する姿をあらわした言葉は、他にもあります。また「孤軍奮闘」とは逆に、大勢の人間が協力しあう姿をあらわした四字熟語もあります。
本章では、「孤軍奮闘」の類義語と対義語を紹介。「孤軍奮闘」の意味とともに、類対義語も合わせて覚えることで、さらなる語彙力アップが期待できるでしょう。
「孤軍奮闘」の類義語
「孤軍奮闘」と似た意味を持つ四字熟語には、以下のような言葉があります。
・孤立無援（こりつむえん）
・僑軍孤進（きょうぐんこしん）
・四面楚歌（しめんそか）
「孤立無援」も、「孤軍奮闘」と同じように、周囲に味方がいない状況を表した言葉です。しかし、「孤立無援」は「孤軍奮闘」よりも「味方がいないこと」を、ネガティブなニュアンスで伝える場合に用いられます。
「僑軍孤進」は、「孤軍奮闘」とほとんど同じ意味です。「四面楚歌」は、周囲に味方がいないといった状況は、「孤軍奮闘」と同じですが、それに加えて四面を敵に囲まれている状況をあらわしています。
