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2023.10.31

【四六時中】の正しい意味は? 言葉の由来は、なんと九九にあった!?

「四六時中」とは「一日中」「いつでもずっと」という意味の言葉です。昔は一日中のことを「二六時中」といっていました。24時間制に移行する際に「四六時中」に変わったとされています。今回は「四六時中」の意味や由来のほか、例文を交えた使い方をご紹介します。

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「四六時中」は「いつでもずっと」という意味

「四六時中」は「しろくじちゅう」と読み、一日中あるいはいつでもずっとという意味の言葉です。肯定的な意味でも、否定的な意味でも使われます。もともとは24時間、または一日中という意味をあらわしていましたが、転じていつも、いつでもずっとという意味でも使われるようになりました。

なぜ「四六時中」が24時間や一日中をあらわしているかというと、「四六」は掛け算の「4×6」を意味しているためです。「4×6=24」であることから24時間、すなわち一日中ということになります。

辞書に記載されている「四六時中」の意味を確認してみましょう。

【四六時中:しろくじちゅう】
一日中。また、日夜。いつも。昔の「二六時」を今の24時制に直していったもの。「四六時中仕事のことが頭を離れない」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

四六時中

昔の「二六時中」を24時間制に合わせて変えた

もともと、一日中という意味で使われていた言葉は「四六時中」ではなく、二六時中(にろくじちゅう)でした。しかし、1873年に西洋から太陽暦、及び24時間制が導入されたことをきっかけに、現在の「四六時中」が使われるようになったといわれています。

24時間制は当初、正しい時刻を把握する必要性が高い軍隊でのみ運用されていました。24時間制が導入された約70年後の1942年、鉄道省が時刻を示すのに使用し始めたことをきっかけに、一般的に使用されるようになったようです。

そもそも二六時中とは

かつて使用されていた二六時中という表現に、先ほどご紹介した掛け算をあてはめると、「2×6=12」になります。なぜ12という数が1日をあらわしていたかというと、江戸時代までは1日を12刻としていたためです。1刻は約2時間にあたります。

なお、12刻は十二支を使って表現されていました。「子の刻(ねのこく)」「丑の刻(うしのこく)」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。それぞれ午後11時から午前1時頃、午前1時から午前3時頃を指します。

2時間ごとの1刻はさらに30分ずつ分けられ、それぞれ「一つ時」「二つ時」「三つ時」「四つ時」となります。怪談でよく耳にする「丑三つ時」は、午前1時から3時をあらわす丑の刻を4つに分けた3つ目、つまり午前2時から2時30分のことです。

【例文付き】「四六時中」の使い方

「四六時中」は、一日中、いつでもずっとという意味で使われることがほとんどです。日常でもビジネスシーンにおいても、違和感なく使うことができる言葉といえるでしょう。例文を挙げておきますので、実際に使う際に参考にしてください。

【例文】
・食事制限をしているせいか、逆に【四六時中】食べ物のことを考えてしまう
・彼は最近、【四六時中】鼻歌を歌っている。何か良いことでもあったみたいだ
・【四六時中】悩んでいたのが嘘のように、今は晴れやかな気分だ

四六時中

「四六時中」の類語4つ

一日中、いつでもずっとという意味の「四六時中」と、似ている意味で使われる言葉がいくつかあります。ここでは4つの類語をご紹介します。

いずれの類語も、いつもという意味をもち、「四六時中」と同じような場面で使われる言葉です。1つずつ確認していきましょう。

四六時中

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