一緒に住んで知った夫の「本当の姿」が衝撃すぎた!
繭子さん(仮名・38歳女性)は、現在夫と別居中のワーキングマザー。10歳になる娘とふたりで暮らしていますが、月に数回は夫と娘と3人で会う機会も設けているそうです。夫と別居生活を送ることになった理由は、一緒に住んで知った「夫の本性」がどうしても許せず、最終的に繭子さんが夫との生活を、“生理的に受け付けなくなってしまったこと”にあります。
「夫と結婚するまで私は実家暮らしだったので、同棲もせず、お泊まりデートもほとんどしないまま結婚を決めました。そして夫と結婚し、いざ一緒に生活を始めてみたら、夫が驚くほど“不潔”だったことを知りショックを受けたんです…」
夫は仕事から帰宅しても面倒がって入浴をしないことも多く、寝る前にも歯磨きをせずリビングのソファで寝入ってしまうこともしばしば。朝も顔を洗わずに出かけることも多く、繭子さんから見て「信じられないほど、不潔だと思ってしまった」のだそう。
それでも、結婚してしばらくはそんな夫のスタイルを受け入れようと努力をしたという繭子さん。不潔な面に目をつむり、子作りにも励んだ結果、娘を授かることができたそうです。
「娘が産まれてからは、さらにそんな夫のことが不潔に思えて、本気で生理的に受け付けなくなっていきましたね。何度も夫には『もうちょっと清潔な暮らしをしてほしい』『せめて身だしなみレベルは整えて』とお願いしましたが、ダメでした」
交際中は“不潔”な面にまったく気づかず…
繭子さんの夫は、体臭が強くないこともあり、交際中はそんな不潔な面にはまったく気づかなかったのだそう。結婚前に旅行に行ったのは2回だけで、どちらも1泊の温泉旅行だったことから、さすがの夫もそのときは温泉には入っていたそうで、お風呂嫌いであることもわからないままだったと振り返ります。
「夫は本当に、友人たちに話したら『えーっ!』って驚かれるレベルで不潔なんです(苦笑)。洗い物とか洗濯もせず、放っておくと何日も同じ食器やタオルを使い続けちゃうようなタイプですから。下着だって、何日も同じものを着て平気だって本人が言っていましたね」
夫の影響で妻のメンタルに異変が…
そして結婚4年目に入ろうとした頃、繭子さんはそんな夫を完全に「生理的に受け付けなくなった」とのこと。特に何かの出来事があったわけではないものの、数年にわたって我慢してきたことが、まるでコップの水が溢れるように限界を迎えてしまったのです。
「帰宅した夫の顔を見るだけで吐き気が込み上げてくるくらい、限界を迎えてしまいました。それまでも嫌だなぁって思いはずっとあったんですけど、それと同時にそんな夫のスタイルをなんとかして受け入れようと、努力もしてきていたんです。だけど、最終的には同じ部屋にいるだけでも気分が悪くなるくらい、受け付けなくなってしまって…」
このままでは家庭生活を営めないと考えた繭子さんは、夫に離婚を提案。しかし、夫が断固として離婚を拒否したので、夫婦で話し合いを重ねた末に“別居”という結論に至ったのだそうです。
「今となっては、一番いい形に落ち着いたと思っています。本当なら、家族揃って生活を送るのが一番だとは思います。けれど、夫は夫で私の目を気にして慣れないことを、毎日しなくてはいけない生活は息苦しいと感じるようだし、私は不潔な夫を受け入れられないし、ウチの夫婦にはこれがベストな選択だったはずです。
今後のことはどうなるかわかりませんが、今しばらくは今のスタイルで夫婦を続けていくと思います」
結婚をしてから、想像もしなかった夫の一面を知り、それが生理的に受け入れられないことだったとしたら、妻には想像を超える苦しみが伴うもの。繭子さんは、“別居”という選択を他人から興味本位で根掘り葉掘り聞かれることもあるそうですが、夫婦の数だけ正解の数もあるはず。お互いが納得して“いい形”を模索できれば、それが夫婦にとってベストであるのは間違いありません。
取材・文/並木まき