実際に副業をしているアラフォー世代にインタビュー!
永岡恵美子さん(46歳)
本業:地域活性化イベントの運営
サイボウズ(株) 社長室 地域クラウド プロデューサー
副業:創業支援のサポート・アドバイス
第一勧業信用組合 未来開発部 創業支援室 アドバイザー
ふたつの企業で、コンサル的な業務を展開
「毎朝5時に起きて朝食後、お風呂に30分ほどつかるんです。実はその時間が、本業や副業のアイディアタイムになっています」と語る永岡さん。 本業ではソフトウエア開発会社のサイボウズで、起業家支援と地域活性化をかけあわせた新規事業、『地域クラウド交流会』をプロデュース。開始直後から話題になり現在17都道府県で展開。その手腕を見込まれ月に2日、第一勧業信用組合で創業支援をサポートする副業も行うことに。
IT企業と金融の老舗、と社風は対照的でも、有給を使って本業とは別の日に勤務するので切り替えはしやすいとのこと。ただ状況によっては、京都出張(副業)の足で北海道出張(本業)に飛ぶなど、過密スケジュールになる場合もあるので注意するそう。 「副業は個人で業務委託として受けています。振り返ればスキルも人脈も、そのリソースは日本興業銀行とみずほ銀行時代に培われているんです。当時は常務の秘書や企業審査など経営に近い場所で働き、目の前の仕事にひたすら専念。その結果、いつのまにか社内外から仕事案件をいただくようになりました。今、世の中から求められる地方創生と創業支援事業で、自分がこれまで培ってきたスキルを提供できることに、大きな充足感を感じています」
副業がある日のスケジュール
【副業DATA】
Q. 副業を始めた時期ときっかけ お誘いを受けたのを機に、2016年5月1日からスタート
Q. 副業の目的 違う世界を見たかったことと、もっと社会に自分の価値を提供したいと考えたから
Q. 事前に準備したこと 特になし(本業先が個人の副業を解禁しているため)
Q. 1か月の休日日数 カレンダーどおり
Q. 副業で得ている収入 本業の年収の約1割
【副業をしているのは】
1か月のうち2日(平日) 先方と相談して出社する日を決める。本業の有給を使用
永岡恵美子さん(46歳)
1971年、千葉県生まれ。短大卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に新卒入社。35歳で退職後、地方銀行、政府系投資ファンドなど7社を経験し、42歳でサイボウズ(株)へ。地方創生と創業支援事業を手がけている。
Domani4月号 『もしも会社が「来月から副業OK」になったら』より
本誌取材時スタッフ:撮影/フカヤマ ノリユキ 構成/谷畑まゆみ