Contents
小学生の学校外での平均勉強時間はどのくらい?
小学生の学校外での平均勉強時間(平日)はどれくらいなのかをみていきましょう。「ベネッセ『第5回学習基本調査』データブック[2015]」の調査では、平均1時間35分だという結果がでています。そのうち、宿題をする時間の平均が約50分です。
参考:ベネッセ『第5回学習基本調査』データブック[2015]
中学受験をするための勉強時間はどのくらい必要?
中学受験では、小学校での学習範囲以上のものを求められます。さらに難関校を目指すならば尚更のこと。普段以上の勉強時間が必要になります。ではどのくらいの受験勉強時間を目安にすればよいのか、学年別にみていきましょう。
小学4~5年生の「受験勉強時間」の目安は?
中学受験までにまだ時間がある小学校4~5年生の受験勉強時間の目安は、1日平均1~3時間です。お子さんにとって、最初から長時間の勉強をすることは困難でしょう。低学年の頃から自宅で学習する習慣を作り、無理なく勉強に取り組めるようにする必要があると考えられます。
小学6年生の「受験勉強時間」の目安は?
中学受験がすぐそばまでやってきている小学6年生の「受験勉強時間」は、1日平均3~5時間、1週間で20~35時間が目安だとされています。この頃になると、受験にむけて塾に通っているお子さんがほとんどでしょう。学校や塾での学習だけでなく、家庭での学習が大事になってきます。
効率のよい「受験勉強時間」にするためのポイントは?
ただ受験勉強の時間を長くすれば良いというわけではありません。効率よく学習するためのポイントをみていきましょう。
1:十分な睡眠時間を確保する
学習した内容を整理し、脳に定着させるのが睡眠時です。小学生は8~10時間の睡眠をとることが理想だとされています。受験が間近に迫ってくると、睡眠を削ってでも勉強をしがちですよね。しかし学習効果を発揮するためには睡眠が大切です。追い込みをかけたい受験間近でも、最低6時間以上の睡眠時間を確保することが望ましいとされています。
また、質の高い睡眠を心がけることも重要です。決まった時間に就寝したり、寝室にスマートフォンや電子機器類を持ち込まないようにする、といった工夫をするのもポイントの1つです。
2:時間を目標にするのはNG
「毎日、◯時間勉強する」という時間を目標にするのは避けた方がよいでしょう。「長い時間勉強すれば成績が上がるのか?」というと、そうではありません。時間をこなすことが目標になってしまい、学習内容が身に付かずに時間ばかりが過ぎていくということになりかねません。そうならないためにも、例えば「今日はここまで理解して、問題を解けるようにしよう」など、わかりやすい目標設定をすると、お子さんもその目標に向かって勉強しやすくなります。
また、受験本番を意識した勉強時間を設定するのもおすすめです。例えば本番の試験時間が50分間、次の試験開始までに休憩が10分間だとすると、自宅でも50分間勉強し、10分休憩するといったスケジュールにする。それを繰り返し行い、身体に時間配分を覚えさせることで試験本番も同じようなペースで試験に臨むことができるでしょう。
3:勉強と息抜きのメリハリをつける
効率よく学習するためには息抜きも大切です。勉強が好きなお子さんでも、何時間も机に向かって集中し続けることは難しいでしょう。ストレスが溜まり、勉強が嫌になってしまうことも。ゲームやテレビ、スポーツなどの適度な息抜きは、頭や身体をリフレッシュさせてくれます。学習効率をあげるためにも勉強と息抜きのメリハリが大切になってくるでしょう。
4:空いている時間を上手に使う
朝食後の通学までの時間や移動時など、空いている時間を有効に活用するのもおすすめです。わずかな時間であっても、繰り返し学習することで記憶を脳に定着させることにつながります。空いた時間にすぐ勉強できるように単語帳やノートなどを常に持っておくと便利です。
5:勉強スケジュールをたてる
受験本番まで効率よく勉強をするためには、スケジュールの管理が非常に重要になってきます。勉強の進捗状況を踏まえた上で、「いつまでに、どこまで学習しておくのか」ということを逆算し、毎日のスケジュールをたてることが大切です。
勉強していく中で得意分野、不得意分野がでてくるでしょう。もしスケジュール通りにならなくても無理に進めるのはNGです。そんな時はスケジュールを見直し、どこかで帳尻を合わせるようにするのがよいでしょう。
中学受験へ向けての勉強スケジュールのたて方
中学受験へ向けて、どのように勉強スケジュールのたてるのかをみていきましょう。
1:年間スケジュールを把握し、最終目標の設定
まずは年単位のスケジュールを把握することが大切です。カレンダーや手帳などに、学校行事や休日、塾の夏季講習や冬季講習、模擬試験などを書き込みます。そして最終目標は中学受験の合格です。まだ受験学年ではない場合は、半年間の成績や学年末のテストでの目標など長いスパンでの目標を設定するとよいでしょう。
2:月単位のスケジュール、目標を設定する
次に行うのは月単位のスケジュールと目標設定です。例えば「毎月行われる塾のテストで◯点以上取る」など、その月のわかりやすい目標を設定します。そのためには「どの科目をどこまでクリアしておのくか」など、具体的なスケジュールを考えます。この時、苦手なことを把握しておくことが大切です。それを克服できるようなスケジュールをたてるのがポイントだといえるでしょう。
3:週単位~1日単位のスケジュール、目標を設定する
月単位の目標を設定したら、次はその目標を達成するために必要な学習内容や範囲などを書き出します。それを1週間単位でどのくらいの勉強が必要なのかを割り出す。そして1週間の勉強量が決まったら、それに向けて1日の勉強スケジュールをたてます。
最後に
中学受験は、お子さんやご家族にとって大きなチャレンジ。自宅での学習や塾の授業など、勉強に多くの時間を費やすことになります。その経験によって勉強する習慣がつくと、そのあとの高校受験や大学受験にもきっと役立つことでしょう。