パソコンやスマホの操作時間が増えることでさまざまな不調が
パソコンやスマホで作業する時間が増えたことで、姿勢が悪くなったと感じる人が多いようです。そこで、肩こりや腰痛、全身の酸素不足も招く〝姿勢の悪化〟と〝呼吸不全〟の原因や対処法を紹介します。
【不調の原因は固まりがちな姿勢と呼吸の浅さ? 今の状態をチェック】
✔️ 仰向けに寝たとき、両肩が浮いている
✔️ キーボードを打っているとき、気づけば前のめり
✔️ 重いバッグを持つ手が決まっている
✔️ 息苦しいと感じることがある
✔️ 鏡の前に横向きで立つと、耳より肩が前に出ている
当てはまる事項がひとつでもある人は、パソコンやスマホ作業の増加で猫背や巻き肩になったり、呼吸が浅くなって酸素不足になったりしている可能性が! そこで必要なのが、上手な〝息抜き〟です。
一般的な『いい姿勢』でなくてもOK! 自分にとって楽な姿勢を探してみて
呼吸・整体コーチの松永真美さんによると、仕事に熱中しすぎて姿勢が悪化していることが多いそう。「問題は自分の『辛い」に気づけないこと、体の声を聞けないことです。一般的な『いい姿勢』って辛くありませんか? 肩甲骨を寄せて胸を開いた状態で息を吸ってみましょう。息は胸の辺りにしか入らず深くは吸えませんよね? 一度、一般的な『いい姿勢』の定義を忘れてみてください。背中は丸まったまま、肩も前に出ていてOKです。試しに、自分をハグして深呼吸してみましょう。息を深くたくさん吸えるのではないでしょうか? 呼吸も体も、楽な姿勢を自分の体で探してみてください」(松永さん 以下同)
上手な〝息抜き〟で凝り固まった姿勢や止まりがちな呼吸に意識をむける
「人は日常的に、1日に何度も息を止めているもの。例えば眉毛を描くとき、アイラインを引くとき、落ちたものを拾うとき…。息を止めると心身が力みやすくなるだけでなく、呼吸がきちんとできていない=呼吸による大切な働きである“膨らむ・しぼむ”という動きによる循環も生まれません。
つまり、筋肉はこわばり、関節の動きや内臓の動きが制限され、血液の循環も生まれないということになります。それが積み重なって、肩こりや腰痛といった不調につながっていることも! まずは不要な力み、息止めをやめることからはじめてみましょう。呼吸は1日に3万回。つまり変わるチャンスは1日に3万回もあるということです」
深くて楽な呼吸法で酸素を体中に巡らせる
【STEP1】
椅子に座り、優しく前にならえをしてそっと両手を合わせます。指先で前にあるものを突くように、肩甲骨から腕を前に移動。このとき、自然に背中が丸くなります。
【STEP2】
そのまま手のひらを天井に向け、両ひじをつけ、ひじをおへそのほうへ引き寄せます。前屈するようにして両手の間に顔を入れ、脱力。ゆっくり5~8秒程かけて背中を広げます。息を吸いきったら10〜20秒かけて吐く。これは、体の中の空気を全部出しきったと思ってから、さらに3秒程吐くイメージです。その後、ゆっくり息を吸いながら体を起こします。これを5~10回繰り返してください。
自分にとって楽な姿勢を見つけて、深呼吸をすることを習慣づけ、肩こりや寝つきの悪さといったプチ不調を改善していきましょう。
自分にぴったりな〝酸素ポーズ〟を教えてくれる「BREATHING GARDEN」を活用するのも手
体質、生活習慣、肌とお手入れについて答えていくと、呼吸・整体コーチの松永真美さんによる、今の自分にぴったりな酸素美容ポーズをかわいい動画で教えてくれる、イプサのデジタルコンテンツ。上半身だけの動きなので、デスクに座ったままでもできます。また、3タイプ計16種類で展開する化粧液「イプサ ME」の中から、肌状態に合った1本を紹介してくれるので、体と肌のケアにぜひ役立ててください。
次回は、入浴や食事といった生活習慣を改善することで酸素不足を改善する方法をご紹介します。
呼吸・整体コーチ
松永真美
東京外国語大学卒業後、出版社に勤務。2006年料理雑誌の編集者時代にマクロビオティックやヨガに出会い学びと実践をスタート。ベジタリアン・ヴィーガン料理、マクロビオティック、自然療法、アロマテラピー、アーユルヴェーダなどホリスティックに心身を調えるメソッドについて多角的に学習する。2014年より森田敦史氏のもとで呼吸・整体の学びをはじめる。2017年、呼吸・整体コーチ認定。