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2024.07.25

【夏の熱中症対策】「正しい水分補給の方法」を水のプロが伝授!大人と子ども、それぞれ気をつけたいポイントは?

猛暑や酷暑が続く夏、熱中症対策には「水分補給」が欠かせないですよね。でもみなさん、正しく対策できているでしょうか? Domani編集部では2つの「水に関する調査レポート」に注目。大人の正しい水の摂り方や、硬水・軟水の違いに注目した、ウォーターハブブランド「WACOMS」の行った「ミネラル勉強会」のレポートおよび、サントリーの「こども気温」に着目したイベントレポートをご紹介します。

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夏の熱中症対策、正しくできてる?

外に出るのも億劫になるくらい暑い夏。猛暑や酷暑が続く季節に、なんといっても気をつけたいのが「熱中症対策」。中でも「水分補給」の大切さはすっかり日本社会に浸透し、みなさんも日々気をつけていらっしゃることと思います。

でも「なんとなく水分を摂っているだけの人」になっていませんか? きちんと正しく熱中症対策、できているのでしょうか。

Domani編集部では、2024年に都内で行われた、2つの「水に関する調査レポート」に注目。ウォーターハブブランド「WACOMS(ワコムス)」の行った「ミネラル勉強会」のレポートおよび、サントリーの「こども気温」に着目したレポートから、「正しい水分補給の方法」について詳しく紐解きます。

正しい水の摂り方や、硬水・軟水の違い、子どもの正しい熱中症対策まで。この夏を元気に乗り切りたい人、必読です。

熱中症対策の基本! どうして「水分補給」が必要なの?

2024年6月に開催されたWACOMSの「ミネラル勉強会」では、講師としてアクアソムリエの鶴田雅人氏が登壇。水の基礎知識から実践方法まで、詳しく解説が行われました。

では、まずは基本から! どうして人間は熱中症対策に「水分補給」が必要なのでしょうか?

WACOMSの「ミネラル勉強会」より 1日に必要な水分量

▲WACOMS「ミネラル勉強会」より 1日に必要な水分量

人間の身体の6割は水分でできているため、常に水分を蓄えておくことが大事です。水は細胞に栄養素や酸素を届け、体内を循環させる役割を担っています。また、体温や血圧を常に一定に保つ、恒常性の維持の役割も担っているため、健康維持には不可欠な存在です。

人間は、1日に2,400~2,600mLの水分を排出しています。食べ物から得られる水分量や、体内の酸化作用を除くと、1日に必要な水分量は1,300~1,500mLほどに。夏場は汗をかく量も多いため、常に意識して水を飲むのが大切なんです。

水分摂取のタイミングとコツ

水を飲む女性

(c) Adobe Stock

1日に必要な水の量は、コップ1杯の水を約200mLとすると、約8杯分。「生活のシーンごとに意識して飲むとよい」と鶴田氏は話します。

例えば朝昼晩の食事の際に1杯ずつ、睡眠中は水分が失われるため就寝の前後で1杯ずつ、入浴でも汗から水分が体外へ出てしまうため、お風呂の前後で1杯ずつと考えると、これだけで7杯飲んでいることになります。この他にも仕事中や、運動の前後などタイミングごとに意識して水を飲めば、そこまで難しくはないかもしれません。

また、水の飲み方にもちょっとしたポイントがあるそうです。一気に大量の水を飲むと、体内へ吸収しきれず、汗や尿便で体外に流れ出てしまうため、できるだけ小分けにして水を飲みましょう

冷たい水であっても白湯であっても、水分補給には変わりはありません。水分を体内にいち早く取り入れるには、冷たい水の方がより吸収率が高まりますが、身体の調子がよくないときや、腸を活性化させたい時には白湯を摂るのもおすすめです。なお、一番水が美味しく飲めるとされているのは10℃~15℃と言われています。

気をつけたいのは「喉が渇いた」という状態。喉の渇きを感じたときはすでに脱水が始まっている状態になるため、喉の渇きを感じる前に水分を摂取することが大事です。熱中症予防のためにも、自分の身体に意識を向けて、こまめに水分補給ができるといいですね。

硬水と軟水の違い

硬水と軟水の違い

▲WACOMS「ミネラル勉強会」より 硬水と軟水の違い

水は、カルシウムとマグネシウムの含有量によって硬度が決まります。熱中症予防のためには、軟水と硬水、どっちの水を飲めばよい? という問いに対しては「どちらでも大丈夫」。

硬水は0カロリーでミネラルを摂取できる一方、ミネラルが多いことによりざらつきや重さなど味にクセを感じる方も多く、便秘解消に良いとされるマグネシウムも多く含むため、胃腸が弱い方だとお腹がゆるくなることもあります。違和感がない方は硬水を選ぶのもよいでしょう。

お料理に使うお水や、お茶を淹れるお水、薬を飲むときのお水は軟水を選ぶとよいそうですよ。

子どもの熱中症対策!

続いて「子どもの熱中症対策」について、サントリーのイベントレポートに注目します。2024年7月に行われた「こども気温」に着目したイベントで、東京都・八王子市との共同活動として、熱中症対策啓発活動が行われました。

「こども気温」をあらわしたサーモグラフィー

▲サントリー「こども気温」より 大人と子どもの温度の違い 画像提供:サントリー食品インターナショナル

まずはこちらのサーモグラフィーから。ウェザーマップとサントリー社が2023年に行った共同検証実験で、地面の照り返しの影響差などにより、子どもの身長の高さで計測した気温は、大人と比較して+7℃程度になるそう!

この結果から、大人よりも背が低い子どものほうが、熱中症の危険度が高まることが推測されます。

こどもの高さでの猛暑日

▲サントリー「こども気温」より こどもの高さでの猛暑日(2023年7~9月) 画像提供:サントリー食品インターナショナル

この検証実験に基づき、ウェザーマップにて2023年7月から9月までの期間で子どもの背の高さでの猛暑日を天気や日照を考慮して算出し、通常の猛暑日の数と比較したところ、通常の猛暑日は計22日ありましたが、子どもの背の高さでの猛暑日は計56日となりました。

帽子をかぶる、日陰を選んで歩行する、ビルやマンションなどの側面からの照り返しにも注意するなど、「こども気温」が高いからこそ気をつけたい、子どもの熱中症。では肝心の「水分補給」の仕方に、ポイントはあるのでしょうか?

子どもの熱中症対策に気をつけたい「水分補給の工夫」とは?

水を飲む子供

(c) Adobe Stock

こちらのレポートでは、子どもの水分補給に関して、ウェザーマップ所属の気象予報士であり、熱中症予防管理者の多胡安那氏がコメントしています。

子どもの熱中症対策は、「遊びと水分補給をセットにすること」の習慣がポイント。外遊びでは、最低でも30分おきに日陰で休憩と、水分補給をすることが大切です。水分補給にゲーム性を持たせて、遊びにしても効果的だそうです。

また、真夏の活動には「凍らせた飲料」がよいそう。水分補給にはもちろんのこと、火照った体を冷却するのにもぴったり。常に冷凍庫に飲料を凍らせたものをストックしておくと、いざという時にすぐ持ち出せるので便利ですよ。

多胡安那氏

▲多胡安那氏 画像提供:サントリー食品インターナショナル

熱中症の専門家でもある多胡氏はこう語ります。

「もともと子どもは、体温調節機能が十分発達していないため、うまく汗をかけず、体内にこもった熱を効率的に外に逃すことができません。また、全身に占める水分の割合が大人よりも高く、体重に対する体表面積も大人より広いため、気温の影響を受けやすいのです。子どもにとって、体温を超えるような気温は、極めて熱中症リスクが高い環境だといえるでしょう」(多胡氏)

子どもの熱中症は、大人よりもリスクが高いからこそ、一層しっかり気をつけたいです。

屋外の活動はもちろんのこと、昨今言われている通り、屋内であってもしっかりと水分補給をすることが大切です。きちんとした水分補給の習慣を身につけて、元気に夏を乗り切ってくださいね。

【レポート概要】
「ミネラル勉強会」イベントレポート
登壇者:アクアソムリエ 鶴田雅人氏
主体:株式会社フォレストホームサービス「WACOMS(ワコムス)

【参考情報】
サントリー「こども気温」啓発イベント
主体:サントリー×八王子市 協力開催
監修:株式会社ウェザーマップ

TOP画像/(c) Adobe Stock

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