お金の数え方を知る人は意外と少ない?
お金の数え方を正式に習う機会って、ほぼないのではないでしょうか。お金の数え方を知る人は割と少ないかもしれません。
お金を数えるとき、用いる単位は
お金を数えるときは「枚」や「個」といった単位を用いるのが一般的です。「1万円札10枚、10円玉硬貨10個」という具合に、紙幣と硬貨で「枚」や「個」を使い分けることもあります。
また、銀行の両替などで見かける棒金を数えるときの単位は「本」を使います。棒金とは、同種類の硬貨50枚を専用セロファンで包んで1本の棒状にしたもので、正式な名称は「包装硬貨」です。棒金は「10円棒金1本」という具合に数えます。
「札勘」で正確にお金を数えよう
札勘とは「札勘定」の略称で、お札を数えることです。
札勘は、紙幣を素早く正確に手で数えるスキルとして知られています。多額の現金を扱う銀行などの金融機関では、札勘の研修や検定などを実施しているところもあります。
札勘にはこんなメリットも
札勘ができると、より早く正確に、お金を数えることができます。また、異なる券種を簡単に発見できるため、数え間違いを見つけられたり、数え間違いを防ぐことができたりします。
業務で現金を扱うとき、より効率的になるのも利点。また、冠婚葬祭やパーティーなど現金のやり取りが発生する際も、札勘だと正確に早くお金を数えられ、覚えておくと便利です。
札勘は、ポイントを押さえて練習すれば誰でもマスターできます。
お金の数え方、札勘の手順は
札勘には、紙幣を片方の指で挟んで固定してから、もう片方の指で紙幣を数えていく「縦読み」と、片方の手で紙幣を持って、もう片方の手で紙幣を扇の形に広げてから数える「横読み」があります。
縦読みと横読みにはそれぞれ異なるメリットが存在します。札勘1回のなかで、縦読みと横読みの両方をすると、正確さがより増します。
縦読みで紙幣を数えるには
1)整えた紙幣を縦に持って、左手中指と薬指の間に挟む。中指は少し曲げてもいい
2)指の間に挟んだまま紙幣を折り曲げる。そのあと、左手の人差し指と親指を使って、紙幣の上部を少し強めの力ではさむ
3)右手で紙幣の右上部をつまんで紙幣が広がるように動かしていく
4)右手の中指・人差し指の両方を使って、紙幣右上部をはさんで固定する
5)右手親指の腹で、紙幣の1枚を下に少しずらす
6)ずらした紙幣に少し空間ができるので、そこに右手の薬指を少し入れる
7)右手の薬指でずらした紙幣を優しくおくる
8)上記の3)から7)を繰り返す。そうすることで紙幣を数えていく
9)最後の1枚の紙幣を中指でパチンとはじき、紙幣が重なっていないかを確認
縦読みは、券種が混在していないかの確認がしやすいという特徴があるため、札勘は縦読みからはじめることがほとんどです。