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2023.12.31

「努力に勝る天才なし」ってどんな意味?類語や言い換え表現、偉人の言葉を解説

多くのアスリートや偉人が「努力に勝る天才なし」と発言しています。ではこの言葉、どんな意味が込められているのでしょうか。また具体的にどんな人が、この言葉を発していたのでしょうか。本記事では「努力に勝る天才なし」という言葉について、その意味や言い換え表現などを解説します。

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「努力に勝る天才なし」とは?

日常生活の中でも、たびたび耳にする言葉として「努力に勝る天才なし」というものがあります。しかしこの言葉は、ことわざというわけではなく「格言」のような表現とされています。そのため正確な意味が定義付けられていないため、人によって捉え方が異なる可能性があります。

勉強をしながら微笑む女性 イラスト

(C)Adobe Stock

そこで本章では「努力に勝る天才なし」がどのような意味で使われるフレーズなのか、解説していきます。

■言葉の意味

「努力に勝る天才なし」というフレーズですが、先ほども説明したように、辞書に正確な意味が記載されていません。しかし、それぞれの言葉を分けて考えると、だんだんとその意味がわかってきます。

言うまでもなく「努力」とは、何らかの目的へ向けて、力を尽す、または励むことを意味する言葉です。次に「勝る」という言葉は、他と比較して価値や数量などが優れていることを指しています。最後に「天才」とは、天から与えられた才能という意味で使われる言葉です。

上記の内容を踏まえて「努力に勝る天才なし」といったフレーズの意味を考えると、目標のために努力している人は、生まれつき才能を持っている人よりも、秀でているといった意味で使われる言葉であるとわかります。

■使い方

繰り返しになりますが「努力に勝る天才なし」とは、目標のために努力している人は、生まれつき才能を持っている人よりも、秀でているといった意味から、スポーツや勉強、ビジネスなどさまざまな場面で使用される言葉です。では具体的に、どのような使い方をするのでしょうか。以下3つの例文を見ていきましょう。

・努力に勝る天才なしという言葉のどおり、日々練習に励んでいた彼は、ボクシング界の王者となった

・コツコツと営業活動を続けた結果、Aさんの営業成績は社内でトップになった。まさしく「努力に勝る天才なし」だね

・彼の座右の銘は「努力に勝る天才なし」なのだそう。言葉どおり彼は、懸命に大学受験の勉強に取り組んでいた

 

類語や言い換え表現

「努力に勝る天才なし」と似た意味を持つ言葉には、さまざまなものがあります。「駑馬十駕(どばじゅうが)」や「大器晩成(たいきばんせい)」といった四字熟語や「ローマは1日にしてならず」といったことわざがあります。

マラソンに挑戦する人たち イラスト

(C)Adobe Stock

本章では上記3つについて、どのような意味で使われている言葉なのか解説していきます。「努力に勝る天才なし」の言い換え表現として使ってみてください。

■駑馬十駕(どばじゅうが)

四字熟語のなかでも、あまり聞きなれない「駑馬十駕(どばじゅうが)」という言葉も「努力に勝る天才なし」と似た意味で使われます。意味としては、たとえ才能がない人であっても、努力を怠らずに励むことで、秀才に追いつくこともできるといったものです。

「駑馬(どば)」には、のろい馬や才能の劣る人といった意味があります。そして「十駕(じゅうが)」には「十日間走る」といった意味で使われています。

■大器晩成(たいきばんせい)

「大器晩成」は「たいきばんせい」と読む四字熟語です。これは比較的、聞き馴染みのある四字熟語でしょう。そして「大きな器を作るため(大きな仕事をするため)には、それなりの時間がかかる」といった意味から「本当の大物が才能を発揮し、頭角を現すまでには長い年月が必要だ」というニュアンスで使われます。

ちなみにこの四字熟語をベースに、ある程度年齢を重ねてから、仕事に成功するといった人を指して「大器晩成型」と表現することもあります。

■ローマは1日にしてならず

「ローマは1日にしてならず」という言葉は、有名なことわざの一つです。おそらく多くの方が、ことわざの意味を知っているかもしれませんが、今一度おさらいしましょう。

ローマ帝国は、大いに繁栄した国として知られており「全ての道はローマに通じる」などと言われることもあります。しかしこのように大国となったローマですが、当然のように長い年月の中で誕生した国です。そのため上記のことわざは、ローマほどの大国であっても1日でできたわけではなく、1日1日の積み重ねから誕生したものといった意味で使われます。

偉人が残したケース

「努力に勝る天才なし」や似た意味の言葉は、過去、多くの偉人やアスリートが発しています。本章では最も著名なアインシュタインをはじめ、日本の偉人である野口英世や、元プロ野球選手である野村克也といった3名について解説します。

野口英世 イラスト

(C)Adobe Stock

いずれの方も日々の努力の積み重ねが、大きな成功へ繋がったとしています。みなさんも偉人の言葉を参考に、日々の努力を忘れずにいてください。

■アインシュタイン

相対性理論を発表したことで知られているアインシュタイン。ノーベル賞をいくつも受賞しており、現代では天才科学者とまで言われている人物ですが、当の本人は自らを「凡才」と表現していたそうです。

彼が残した言葉の中には「天才とは努力する凡才のことである」というものがあります。つまり彼曰く、天才とは生まれつき才能を持っている人ではなく、努力を継続できる凡才のことであるそうです。

■野口英世

日本の医師として誰もが知る野口英世。彼は細菌学者として、梅毒スピロヘータの発見や黄熱病の研究で大きな成果を上げた人物です。ノーベル賞の候補者としても3度その名が上がったこともあり、世界に名を残す偉人とされています。

そんな彼も「努力に勝る天才なし」と同様の言葉を残していることがわかっています。幼少期の事故から、片手が不自由であった彼ですが、日々の努力によって多くの研究結果を発表するに至りました

■野村克也

元プロ野球選手として知られる野村克也もまた「努力に勝る天才なし」と似た言葉を発しています。現役時代の彼は、歴代第2位の通算657本塁打など、さまざまな記録を残しています。

そんな彼は以前、テレビの企画の中で野球少年から「野球をする上で一番大切なことは何ですか。」と尋ねられたことがありました。その際に彼は「まず基礎づくり。単純すぎておもしろくないからみんなやらないが、コツコツやるしかない。努力に勝る才能なし」と答えています。

「努力に勝る天才なし」を正しく使おう!

さまざまな職業の人たち イラスト

(C)Adobe Stock

「努力に勝る天才なし」という言葉について解説しました。本記事で紹介した偉人をはじめ、大きな成果を上げた多くの方が「努力に勝る天才なし」と似た意味の言葉を残しています。

才能がないと悩む方は、まず日々の努力を徹底することから始めてみると良いでしょう。すぐに成果がでることはないかもしれませんが、諦めずに継続してください。

メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock

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