鶴の寿命ってどれくらい?
みなさんは鶴という鳥に対して、どのようなイメージがあるでしょうか? 夫婦円満を象徴する「夫婦鶴(めおとづる)」や傷病回復や祈願の意味が込もった「千羽鶴(せんばづる)」など、おめでたいイメージを持っている人が多いかもしれません。
鶴が持つイメージの一つに、長寿があります。「鶴は千年、亀は万年」という慣用句を見聞きしたことがあるでしょう。鶴の寿命は、野生のもので20~30年といわれています。動物園での飼育記録によると、61年も生きていた鶴もいるようです。
あわせて知りたい! 亀の寿命は何年?
「鶴は千年、亀は万年」というように、亀も長生きする動物として有名です。例えば、ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)は30〜40年ほど、ウミガメ(アカウミガメなど)には飼育下で70年以上、生きている個体もいます。ゾウガメだと、150年以上生きたという記録も。
さすがに「万年」とはいかないものの、長寿であることは確かです。それにしても、なぜこれほど長く生きられるのでしょうか?
一説によると、亀は細胞の代謝のサイクルが遅く、成長の速度が遅いためではと考えられています。また、雪が降るような寒い地域では冬眠、砂漠のような暑い地域では夏眠に入って、エネルギーの消費を抑えるのだとか。気温が下がると体温も下がり、エネルギーが必要なときには日光浴をして体温を上げるといった特性も、省エネルギーで活動できる所以でしょう。
長生きの理由は、ゆっくり・のんびりしたスローライフにあるのかもしれません。
「鶴は千年、亀は万年」の本当の意味や由来は?
「鶴は千年、亀は万年」はよく見かける表現ですが、その意味や由来について改めて整理しましょう。
意味
「鶴は千年、亀は万年」の意味は、「長寿でめでたいこと」。長寿で縁起がよいことを祝う際の言葉として使われます。「鶴は千年、亀は万年」を使った例文は以下の通りです。
〈例文〉
・「鶴は千年、亀は万年」というように、今年で90歳になる祖父には今後も元気に長生きしてほしい
・祖母が病気もなく米寿を迎えられてよかった。まさしく、「鶴は千年、亀は万年」だ