そもそも「ドレスコード」とは?
日常生活ではあまり馴染みのない言葉、「ドレスコード」。結婚式での服装のマナーがいちばん馴染みのあるドレスコードかもしれませんね。いざという場面でドレスコードを知っていないと、恥ずかしい思いをしてしまう可能性も。
そこで本記事では、ドレスコードの種類や、それぞれのドレスコードが用いられる場面とその服装例を紹介します! あわせて、ドレスコードのタブーも解説しますので、参考にしてみてくださいね。
「ドレスコード」の意味
まずは、ドレスコードの意味をおさらいしましょう。「ドレスコード」とは、「パーティや高級レストランなどの場面にふさわしい装いのルールやガイドライン」のことです。日本語では、「服装規定(ふくそうきてい)」と言われます。主にかしこまった場にお呼ばれされたり、フォーマルな会に招待されたりしたときに提示されることがありますよ。
ドレスコードは事前にお知らせされることもありますが、暗黙の了解として自分で判断しなければならない場合もあるようです。
「ドレスコードという言葉は聞いたことがあるけれど、その内容までは…」という人のために、続いては、ドレスコードの種類について解説します。
ドレスコードの種類を紹介!
ドレスコードには、いくつかの種類があります。しかし、例えば友人の結婚式で「80年代風に!」や「ピンクをメインにした服装」などとユニークなドレスコードが指定されることもしばしば。型にはまらないドレスコードもあるようですが、今回は一般的に用いられるドレスコードについて紹介します。
ドレスコードは主に、格式によって着る装いが異なってきます。そこで、格式の高い順に見ていきましょう。それぞれのドレスコードが用いられる場面と服装例もあわせて解説します。
1:フォーマル
最も格式が高いドレスコードは「フォーマル」と言われます。日本語では「正装」や「正礼装」と呼ばれるようです。実は、時間帯によって装いを変えるのが正式なマナーなのだとか。
例えば男性が正装する場合、昼の時間帯は「モーニングコート」と呼ばれる装いをします。黒ジャケットにベストを合わせ、グレーのストライプが入ったスラックス(コールパンツ)を着用するのだそうです。
夕方から夜にかけてはタキシード。同じく黒ジャケットを着用します。蝶ネクタイとカマーバンドも忘れずに。
さて、夜はいよいよ燕尾服(テールコート)の出番です。燕尾服は、背中側が大胆にカットされているジャケットのこと。そして、白ベストに蝶ネクタイを合わせるのが一般的なフォーマルのスタイル。
女性が正装する場合も、昼と夜で着用する洋服が変わってきます。明るい時間に着るものは「アフタヌーンドレス」、日が暮れてから着るものは「イブニングドレス」と呼ばれます。
また、結婚式の際の「ウエディングドレス」や「白無垢」などもフォーマルにあたります。
最近の結婚式で媒酌人が存在することは珍しいケースではありますが、出席の場合は、新郎新婦と装いの格を揃えます。新郎新婦が正装であれば、媒酌人も正装。新郎新婦が準礼装であれば、それに揃えます。
2:セミフォーマル
続いて格式が高いのは「セミフォーマル」。「準礼装」とも言います。結婚式の新郎新婦や主宰、主賓となる会ではフォーマルな服装をしますが、招待されたゲスト側の場合はセミフォーマルを着用する場合が多いです。つまり、招待される側のいちばん高い格式がセミフォーマルになります。
男性の場合は、昼に「ディレクターズスーツ」と呼ばれる黒ジャケットにモーニング用のコールパンツを合わせたスタイルか、「ブラックスーツ」を着用しましょう。夜はタキシードです。
女性の場合は、「セミアフタヌーンドレス」「セミイブニングドレス」を着用します。特に結婚式の「セミアフタヌーンドレス」では、白や黒以外の色、光沢のありすぎるものや総レースの素材は避けましょう。
3:インフォーマル
「インフォーマル」「略礼装」は、最も着用する機会が多いドレスコードと言っても良いかもしれません。一般的なゲストとして参加する場合はインフォーマルのドレスコードに沿った装いができていれば大丈夫です。
インフォーマルは、昼・夜問わず着用することができます。「ブラックスーツ」や「ダークスーツ」を着用する場合が多いです。一方、年配の親族やゲストなどの場合は、「ダブルスーツ(礼服)」を着用することが多いとか。
女性の場合はドレッシーなワンピースが一般的だと言われています。