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2023.04.27

今さら聞けない「ベストエフォート」とは? 意味や反対語について解説

 

皆さんは「ベストエフォート」という言葉を耳にしたことはありますか? 聞いた覚えはあるけれど、正しい意味までは知らない…という方もいるのではないでしょうか。今回はベストエフォートの意味から反対語、ビジネスやITでの用いられ方までをあわせて解説していきます。

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「ベストエフォート」とは?

ベストエフォートという言葉を聞いたことはありますか? 「ベスト」は、「ベストを尽くす」などのように使われますよね。「エフォート」は「努力」という意味で、使ったことのある方もいるのではないでしょうか。単語を分けて考えると、意味が何となく見えてきそうですね。

この言葉は日常生活においてはあまり使われませんが、ビジネスやITの分野において用いられることが多い言葉です。本記事では、ベストエフォートの意味や反対語などについて一緒に見ていきましょう。

ベストエフォートの意味

それでは早速、ベストエフォートの根幹となる意味について説明します。「ベストエフォート」とは、「できるかぎりの努力をすること」「最大限の努力」という意味です。

スマートフォンを手に持って微笑みながら座っている人のイメージ写真

ベストエフォートという言葉の広まるきっかけ

『日経クロステック』では以下のように言及されています。

ベスト・エフォートという言葉自体は以前からある普通の英語表現ですが,国内で一般に広く使われるようになったのは1996年以降です。この年に始まったインターネット接続サービス「OCN」の仕様を,NTT(当時)が説明するために使ったからです。
出典:「ベスト・エフォートってどういう意味?」(日経クロステック)

OCNとは、インターネット接続サービスのこと。当時は、インターネットへ接続するために高価な料金が必要でした。OCNは当時としては破格の値段でインターネットに接続するサービスを提供したことで、話題になりました。

したがってベストエフォートという言葉は、インターネットなどの通信における分野で、品質や性能に流動性があるサービスなどに対して使われることが多いです。「最大限の努力はするけれど、流動性があるため問題が起こる場合があります」というニュアンスを含んでいると言えますね。

参考・引用:「ベスト・エフォートってどういう意味?」(日経クロステック)

ベストエフォートの現在のニュアンス

ベストエフォートという言葉が使われるようになった発端について触れました。このことを踏まえて、現在の使われ方について押さえておきましょう。もともとは「最大の努力をする」というニュアンスで用いられてきた言葉ですが、次第にこれが転じて「性能や品質を保証できない」という意味合いで使われていることが増えているのだそう。

顧客側からしてみれば、「性能や品質を保証できない」と言われる商品やサービスを購入したくはありませんよね。しかし、これでは企業側は困ってしまいます。それでも、保証できないことを黙っているわけにもいきません。

資料を広げて会議をしている人々の手元のイメージ写真

そんな場合に、悪印象がつくのを防ぎつつ遠回しに伝えることができる、ベストエフォートという表現が用いられるようです。

「ベスト」と「努力」だからポジティブなニュアンスだけを含む言葉だと、勘違いしないように気をつける必要がありそうです。意味を理解せずうっかり使ってしまうと、取引相手に不信感を抱かれてしまうかもしれません。

続いては、ベストエフォートという言葉がよく使われる場面を紹介します。

ビジネスにおけるベストエフォート

特にビジネスにおいては、顧客に対するサービスやクリエイションについて使われることが多いようです。品質などについて企業側が最大限の努力をすることなどを示して「ベストエフォートでの対応を心がける」と言ったりします。

通信・ITにおけるベストエフォート

先に、ベストエフォートという言葉が使われるようになったきっかけについて紹介しました。もともとは、ネットワークに関するところから生まれた言葉。そのため、基本的には通信やITの分野で用いられることが多いです。

ベストエフォート型

「ベストエフォート型」という言葉を知っていますか? 「最大限の努力型という意味なのだから、優れた性能なのでは?」と勘違いしてしまう人もいそうですが、そうではありません。

ベストエフォートという言葉がうまれた経緯を、もう一度思い出してみてください。つまり、「ベストエフォート型」とは、「通信サービスにおいて、最大限の努力はするが通信の速度や品質を保証しないタイプ」のことを指すのです。

デスクで仕事をしている人のイメージ写真

デメリットのあるリスキーな考え方のようにも思われますが、品質を確実に保証するためには、技術力や管理する人員などのコストがかかってしまいます。

それらを考慮して、ぎりぎりまで冗長なコストを抑えることで、比較的誰もが手にしやすい商品やサービスを提供するというのがベストエフォート型の根本的な考え方と言えます。

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