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2025.03.17

オープン・カンパニーとは?目的や内容、メリット・デメリットを紹介

近年、実施している企業が増え注目を集めている「オープン・カンパニー」とは、いったいどのようなものなのでしょうか? その目的や開催期間、具体的な内容について紹介します。メリットとデメリットも把握して、ぜひ有効に活用しましょう。

オープン・カンパニーとは?

はてなマークと吹き出しを出しつつ、考えるスーツ姿の男女のイラスト

(c)Adobe Stock

「オープン・カンパニー」とは、どのような活動なのでしょうか? 多くの企業が取り入れている理由や目的とあわせて見ていきましょう。

企業や業界、職種などへの理解を深める活動

オープン・カンパニーとは、企業や業界、職種に関する理解を深めてもらうための活動を指します。就活中または将来就業を目指す学生へ自社や業界の情報提供、PRなどを行うキャリア形成プログラムであり、採用活動ではないのが特徴です。

文部科学省・厚生労働省・経済産業省では、キャリア形成支援に対する取り組みを4種の類型に分けています。オープン・カンパニーはそのひとつで、学生の視野を広げ、キャリア選択の助けとなる重要な取り組みと位置づけられています。

オープン・カンパニーの目的

主な目的は、企業のPRと学生のキャリア形成支援ですが、実施する企業と参加する学生では目的が異なります。

企業にとっては、多くの学生に自社をPRする効果的な手段です。特に、知名度の低い企業やベンチャー企業において、自社の魅力をアピールし、学生に興味を持ってもらえる絶好の機会といえるでしょう。

学生にとっては、企業や業界の具体的な情報を得られる貴重な場であるといえます。職場見学や社員との交流を通じて、ネットの記事や口コミでは得られない生の情報に触れられるため、将来のキャリアを考えるよいきっかけとなるのです。

オープン・カンパニーの対象や期間

勉強中の大学生の男女5人を描いたイラスト

(c)Adobe Stock

続いて、オープン・カンパニーがどんな学生を対象とした活動なのかを解説します。開催時期や期間についても確認しましょう。

オープン・カンパニーの対象者

主な対象は大学生や大学院生で、学士・修士・博士などの課程は問いません。学年についても制限はなく、1年生であっても参加可能です。また、高校生や専門学生向けのオープン・カンパニーも積極的に開催されています。募集対象であれば誰でも気軽に参加できるため、業界や企業選びに必要な情報を早い段階で得られるのが魅力といえます。

ただし、会場の広さなどの都合によって、参加人数に制限が必要となるケースも少なくありません。人気の高い業界や企業が開催する場合は、申し込み方法だけでなく、人数制限や先着順入場など、必要な情報をわかりやすく記すことが不可欠です。

オープン・カンパニーの期間

オープン・カンパニーの実施期間は企業によってさまざまですが、数時間から1日程度の短期開催が一般的です。

学生の参加しやすさを考慮し、平日の夕方〜夜間、または週末や長期休暇中に開催している企業が多いようです。特に、夏季や春季の長期休暇期間中には集中して実施されます。

最近では、地方在住の学生向けにオンライン開催も増えており、時間や場所の制約を受けずに参加できるような仕組みとなっています。

インターンシップや仕事体験との違い

グラフを用いた説明する男性と、説明を受ける男女二人のイラスト

(c)Adobe Stock

インターンシップや仕事体験も学生のキャリア形成を支援する重要な機会ですが、その目的や内容には明確な違いがあります。どのような違いがあるのか見ていきましょう。

インターンシップや仕事体験との違い
  1. インターンシップとの違い
  2. 仕事体験との違い

インターンシップとの違い

インターンシップとは、学生が実際に企業で就業体験をする制度のことです。体験を通じて学生の能力開発や企業による評価を行い、その情報を採用活動に活用できるという点でオープン・カンパニーとは大きく異なります。

また、期間や参加可能な年次にも違いがあります。インターンシップは大学3~4年生や修士1~2年生が対象となるケースが多く、期間も基本的に5日から2週間以上、場合によっては2カ月以上と長期です。

オープン・カンパニーは、企業・業界への理解を深めるための短期的な情報収集の場であり、インターンシップはある程度の時間をかけて実践的なスキルを習得するプログラムといえます。

仕事体験との違い

仕事体験とは、実地で働くことを疑似体験するプログラムを指します。「実際に体験する」という点が、オープン・カンパニーとの大きな違いです。日々行われている業務に携わることで、自分の適性や興味を明確に理解しやすいのが魅力といえるでしょう。

オープン・カンパニーが数時間~1日と短時間で終わることが多いのに対し、仕事体験は職場での実務を伴うため、数時間から数日と幅があります。

なお、就業体験であるインターンシップと混同されがちですが、その趣旨は大きく異なります。インターンシップの狙いが「就業体験を通じてスキルを習得しキャリアに生かすこと」なのに対し、仕事体験は主に「知識を得て職業選択の参考にすること」が目的です。

オープン・カンパニーの内容例

グループディスカッションする男女4人の就活生のイラスト

(c)Adobe Stock

オープン・カンパニーでは、企業の魅力や特徴を学生に直接伝える多種多様なプログラムが用意されています。どのような内容なのか具体例を紹介しますので、自社で実施する際の参考にしましょう。

オープン・カンパニーの内容例
  1. 企業説明
  2. 現職社員との座談会
  3. 職場見学
  4. ワークショップ

企業説明

オープン・カンパニーの企業説明では、会社の概要や理念、事業内容などを紹介します。多くの場合、人事担当者や経営層が登壇し、会社の歴史や将来のビジョンといった内容について語ります。

説明の際は、この機会を通じて学生が企業の魅力や、特徴を把握できる内容にすることを意識しましょう。ただし、採用を目的とした会社説明ではない点に注意しておく必要があります。

具体的には、詳しい福利厚生などの詳細を説明するのではなく、企業が社会にどのような貢献をしているのかなどのテーマのほうが適しているといえます。また、一方的な情報提供に終始せず、質疑応答の時間を設けるなど、学生との対話を重視して双方向のコミュニケーションを心掛けることも重要です。

現職社員との座談会

現職社員との座談会は、実際に働いている社員と直接対話できる貴重な機会として、学生に人気のあるプログラムです。

若手から中堅まで、さまざまな立場の社員が座談会に参加すれば、学生は入社後のキャリアパスや日々の業務内容、職場の雰囲気などについて、生の声を幅広く聞きとることができます。

また、学生が気軽に質問しやすい点もメリットといえるでしょう。企業説明会では聞きづらい内容も、座談会の場なら率直に聞きやすくなります。さらに、企業としても学生の素直な反応を直接感じ取れるため、双方向のコミュニケーションが容易となるのです。

座談会を成功させるポイントは、リラックスした雰囲気づくりにあります。カジュアルな服装やお茶を飲みながらの歓談など、学生の緊張をほぐす工夫が必要です。

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