エアコンのおすすめの風向き
日に日に暑くなってくると、多くの人がエアコンの冷房の必要性を感じるのではないでしょうか。近年は、暑い時期が以前よりも長くなり、エアコンの冷房を使う期間も長くなっています。
そんなエアコンですが、利用に際して注意したいのが風向き。冷房時・暖房時に応じて風向きを変えないと、エアコンの効果が減少してしまいます。
そこで、おうちの快適空間をつくる街のリフォーム屋さん「アトリエボックス」でコーディネーターをされている奥田順子さんに、エアコンの風向きについてお話をうかがいました。
冷房時の風向きは水平か上向きがおすすめ
まず、冷房時の風向きについて説明します。冷房時は、水平か上向きがおすすめ。これは、冷たい空気は下に向かいやすいことが関係しているためです。
風向きが下になると、冷たい空気は下に溜まる一方なので、部屋の下の方が冷たくなってきます。しかし、冷房の風向きを水平か上に向けると下に向かう冷気が対流を起こすので、部屋全体がまんべんなく涼しくなるのです。
暖房時の風向きは下向きがおすすめ
冬場には暖房を使いますね。このときの風向きについては、水平に対して吹き出し角度60°以上の下向きがおすすめ。なぜなら、温かい空気は上に向かう性質があるからです。
暖房時のエアコンの風向きを上にしてしまうと、暖気が部屋の上に溜まる一方で、部屋全体が暖まりません。エアコンからの暖気を一度部屋の下に送ると、暖気は上に向かおうとするので、対流が発生します。これによって、部屋全体が暖かくなるのです。
また、エアコンの風向きを左右に調整できるのであれば、人がいる範囲の足元に向けて風が吹き出るようにするとよいでしょう。これによって、より暖かく感じられます。
風量が増えると涼しくなる?
エアコンの効果を引き出すにあたって、重要なのは風向きだけではありません。風量もまた大事な要素です。