凜々しいとは?
「凜々しい」とは、「きりっとしている」という意味を表す形容詞です。日常会話でもよく使われているため、なじみ深い言葉といえるでしょう。多くの場合は、人の性格や見た目を表す言葉として使われています。
しかし、正確なニュアンスがわからないという方もいるのではないでしょうか。ここでは「凜々しい」の意味や読み方、由来を解説します。なお、デジタル大辞泉では、以下のように解説されています。
【凜々しい】
きりっとひきしまっている。「―・い若者」
(引用〈小学館デジタル大辞泉〉より)
■凜々しいの意味と読み方
「凜々しい」の意味は、「きりっとしている」の他にも「堂々としていて勇ましい」「頼りになる様子」などの意味があります。人物を形容する場合に使われることの多い語句で、褒め言葉として使われるのが一般的です。
「凜々しい」は「凜凜しい」と表記されることもあるため、覚えておいてください。なお、読み方はどちらも同じで、「りりしい」です。
■凜々しいの由来
「凜々しい」の由来は「凜凜」で、この言葉の読み方は「りんりん」です。もともと「凜」は、寒さが厳しいことを表す漢字で、空気を切り裂くような鋭い音という意味があります。
冷気にさらされると、体がひきしまることからの連想で、きりっとした態度や容姿を表す際にも、「凜」という言葉が使われるようになりました。「凜々しい」と似た表現として、「凜とした」があります。
凜々しい人の特徴
「凜々しい」という語句は、人物に対して使うことの多い言葉です。外見を指す場合にも、内面を表す場合にも、使われています。ここでは、外見と内面、それぞれ凜々しい人の特徴を解説していきましょう。
外見を指す場合
見た目がきりっとしてひきしまっている人に対して、「凜々しい」という表現を使うことがあります。具体的には、直線的ではっきりとした眉毛や鋭い目元、すっきり通っている鼻筋などです。シャープな印象を与える外見の人に対して使います。
また、本来の顔立ちだけでなく、メイクによってシャープさを醸し出している人に対しても、「凜々しい」という言い方をすることがあります。また、見た目のほかに、堂々とした態度にも使うことのある言葉です。勇ましそうな雰囲気を持っている人、姿勢のいい人を表す場合にも使われます。
内面を指す場合
「凜々しい」という語句は、人の内面を形容する場合にも使われます。具体的には、困難なことがあっても諦めない人や自分の信念を曲げない人、芯の強い人などです。
勇気のある人、勇猛な人に対しても使いますし、歴史小説などで戦国武将を形容する際にも、「凜々しい」という語句がよく登場します。また、決断力や行動力が優れている人に対して、賞賛の意味を込めて使う場合もあるでしょう。
凜々しいの例文
「凜々しい」は基本的には、人物の外見や内面を表す言葉です。しかし、擬人的なたとえとして、人物以外に使うことがあることも知っておいてください。