【例文】
・彼の凜々しい姿勢は、周囲の従業員たちに勇気を与えた。
・彼の凜々しい視線には、その場にいた誰もが圧倒された。
・私の家は高台にあるため、空気の澄んだ冬の晴れの日には、富士山の凜々しい姿を見られます。
・我がチームのキャプテンは、いつもその凜々しい態度によってメンバーを引っ張り、チームを1つにまとめています。
凜々しいの類似表現3つ
「凜々しい」には、いくつかの似た言葉があるので、場面によって使い分けると、より豊かな表現ができるでしょう。「凜々しい」のおもな類似表現は、以下の3つです。
それぞれの意味と読み方を解説し、例文をご紹介します。
颯爽とした
「颯爽とした」は、「行動がさわやかで勇ましいさま」を表す言葉です。さわやかさとともに強さを表しているところがポイントでしょう。読み方は「さっそうとした」です。「颯爽とした」という語句も「凜々しい」と同様に、見た目だけでなく、行動や態度を表す言葉としても使えます。
【例文】
・彼女は颯爽とした歩き方でステージに登場して、割れんばかりの拍手を浴びた。
・在りし日の彼の颯爽とした姿を思い出すと、今でも涙が止まりません。
・彼は颯爽とした動きでファインプレーを連発し、ファンを熱狂させた。
精悍な
「精悍」とは、「顔つきや態度に、勇敢さや負けん気の強さが表れているさま」という意味の語句です。「凜々しい」よりも、さらに力強いニュアンスを持ちます。読み方は「せいかんな」です。
【例文】
・彼女の精悍な表情からは、どんな困難を前にしても屈しないという強い決意がうかがえます。
・その役者はもともと軟弱な性格の持ち主らしく、精悍な役を演じても、まったく説得力がありません。
・近くの動物園にいるライオンはいつも寝てばかりなので、精悍なところが微塵もありません。
果敢な
「果敢」とは、「思い切って物事を行うさま」「決断力に富んでいるさま」という意味の語句です。物事に対して、ひるむことなく挑む姿勢を表す言葉でもあるため、「凜々しい」と共通する部分もあります。「果敢な」の読み方は、「かかんな」です。
【例文】
・彼女の果敢な行動に対して、賞賛の声が集まっています。
・政治家になった私の学生時代の友人は、大胆な政策を打ち出して、果敢に改革を推進しています。
・その起業家はこれまでに何度も果敢な決断をしてきたからこそ、現在の自分があると強調していました。
凜々しいの意味を知って正しい使い方をしよう
「凜々しい」とは、「きりっとしてひきしまっている」「堂々としている」などの意味を持った語句で、読み方は「りりしい」です。通常は、人物の外見や内面を表す褒め言葉として使われています。
人物以外の動植物・物・風景などを形容する場合にも使われるので、覚えておくと便利な言葉です。「颯爽とした」「精悍な」「果敢な」など、言い換え表現もいくつかあるため、それぞれの言葉のニュアンスを把握して、使い分けることをおすすめします。
「凜々しい」という言葉の意味を理解して、正しい使い方をしてください。
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