こんにちは、editor_kaoです。
新年に大きな目標を立てるのは苦手なのですが、意識していきたいことはあり、ここでこっそり宣言。ま、覚え書きみたいなことです。それは「コントラストのあるおしゃれをしたい」ということ。つまりは強弱をつけるということですが、この「コントラスト」には、ふたつの意味が込められています。ひとつはデザイン、もうひとつは価格。
個性的なアイテムで着こなしにメリハリを
まずは「デザインのコントラスト」。これは色や素材、ディテールなど、どこかにインパクトのあるアイテムを積極的に取り入れて、コーディネートにメリハリをつけたいという意味。前回のコラムでも触れた、名古屋で見つけたゴールドのラメカーディガンが、いまだ心に残っているのですが、こういったアイテムって、今の私の年齢が着どきかも、と思うようになりました。いいかげん大人になると、シンプルすぎる着こなしは、さびしい印象になりがちです。元来シンプルでベーシックなものが好きですが、それだけでは「おしゃれ!」という感じにまでもっていけないので、もう少し洋服の力に頼りたくて。とはいうものの、あまりにトゥーマッチだと周囲にコワく思われそうだから、デザイン自体はベーシックだけど色だけ派手とか、素材の上質感が光ってるとか、選ぶバランスは気をつけなくてはなりませんが。なーんか、もうちょっとコーディネートを盛り上げたい!
派手なデザインにこそ、投資を惜しまない(なるべく)
ただし大人になると、着こなしの主役になる派手アイテムには、それなりの投資をしないといけないのが悩みどころ。たとえばさっきのラメカーディガンも、トレンドなのでさまざまなブランドから登場しています。それだけにクオリティもピンからキリまであるのですが、若い女性が着るようなものをDomani世代が身につけるのって、ともすれば痛々しくなる可能性が。正直こういったアイテムって、週に何度も活用できないから価格を抑えたいけど、ここは思いきって投資するのが、大人のおしゃれ。勇気のいる決断ですが、いざ身につけたら、そちらのほうが圧倒的にかっこいいんです。でも、だからこそなかなか買えませんし、本当にほしいのか、自分がものすごく試されます(先日もあるショップで、ふわっふわのアルパカ素材のニットフーディにひとめ惚れしたのですが、価格が70,000円オーバーだったのであきらめました。な、ななまんえん……)。その代わり、合わせるベーシックアイテムはプチプラでも十分。そうやって全体の予算を調整していくのが「価格のコントラスト」です。
もの選びの目を厳しくして、自分のおしゃれと向き合い直す
仕事柄、いろんな洋服を試す機会も多いですが、完全プライベートなお買い物は、このふたつのコントラストを、基準にしてみようかと思っています。端的にいえば「着こなしの主役アイテムには投資する」っていう、あたりまえの話なんですが、それを意識するだけでも、いいかげんなもの選びは、できなくなるのではないでしょうか。失敗もしそうですが、もう一度自分のおしゃれと向き合うことができるかと。新しいアイテムに挑戦もしつつ、より吟味して、自分らしい着こなしを追求したいと思います。
【今日のひと手間】
「派手もの」に惹かれるのは、洋服だけではないらしく……。最近、こんな花模様のマグカップも手に入れました。沖縄「任王窯」のやちむんですが、どこかフリーダ・カーロの絵画のような大胆を感じて。年始に松本を訪れた際「ちきりや工芸店」で購入。大好きなうつわ屋さんです。
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト/柿崎こうこ
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