写真を撮るなら午前に行くべし!
アクアパーク品川は、正直フォトジェニックなポイントだらけ。「デジタル技術と生き物が融合」とうたっているだけあって、デジタルがうまく生き物の演出をしていて、映えること映えること! 中でも私がいちばん気に入ったのは、ジェリーフィッシュランブルという、くらげが円筒状の水槽に入って並んでいるゾーン。でもやっぱり…、混んでる。
よく紹介されている、水槽がずらりと並んでいる写真は、よほど空いているときでない限り無理です。人なしで撮るには、水槽に近く寄るしかありません。でもここ、照明の色が変わるので、ほんの数十秒立ち止まっているだけで、色のバリエーションが撮影できます。ここは、カメラを構えたまま、色の変わるチャンスを待ちながら素早く撮りましょう。そして「水族館は人が少なめな午前に行くに限る」。そして人が入らないようにするには、「水槽に寄る」です。
もう1か所、見逃せないのは、ドルフィンパフォーマンス。デジタルな光とイルカのパフォーマンスは、予想以上に見事なマッチングでした。
イルカがジャンプする前から連写でシャッターを押し続け、その中からライブ感のあるものを選びました。大きなバンドウイルカがジャンプすると、客席の4〜5列目まではびしょ濡れになっちゃいます。写真を撮るならカッパや防水装置は必須ですが、実際のところみなさん、あまりに楽しすぎて、シャッターも押してなかったです(本当に!)。ずっと肉眼で見ていたくなるんですよね、イルカたち。だから、連写でひととおり撮ったら、あとはカメラをしまって、手をたたきながら一緒に参加するのがいいみたい。
自然の環境をそのままに! サンシャイン水族館
東京でもう一か所見逃せないのは、池袋のサンシャイン水族館。昨年にリニューアルされてから、「天空のペンギン」という見ものができてます! ですが、水族館のホームページで見た、ドーム全体をのぞむような写真はぜったい撮れません! 夏休みは、午前でも平日でも、人が多い!多い!
なんとか、人が映らないように最大限広く撮ってみました。上部がドーム状の水槽になってペンギンを下から仰ぎ見るのですが、水槽の向こうのビル群も入れると、本当にペンギンが空を飛んでいるみたい!自分が水に潜っているみたい! 予想していた以上の感動です。
少し青さを強調するために、iPhoneについている画像編集のイフェクトの中から<ビビッド(冷たい)>を使いました。
夏の間は、どの水槽もちびっこたちでいっぱい。写真を撮っている人も多いですが、他人を入れずに撮るのはほぼ不可能。ならば、ちびっこ込みで撮ってしまいましょ。
こちらは、「オーストラリアの海〜グレートバリアリーフ〜」の水槽。私、ダイビングのライセンスをとったばかりのとき、グレートバリアリーフに潜ったことがあるんですが、ほんとうにこんな色でした。ビルの上にありながら、「自然環境を実現した空間」というのは、大げさじゃないです。だから、自然にあるままの光や色をカメラにおさめるだけで十分。この熱帯魚の色は、まったくイフェクトなしです! どうしたことかフラッシュを使って撮っている人もいましたが、フラッシュの光がガラスに映ってしまうので、必ず切っておきましょう。
久しぶりの水族館は、予想以上に楽しめました。アクアパーク品川もサンシャイン水族館も、無料Wi-Fiが使えるので、SNSにすぐアップするのに便利です。ただ、現在キャッシュレス生活実践中の私としては、券売機はどちらの水族館もキャッシュのみだったのは残念ポイント。窓口で並んで買わないとカードは使えませんでした。
そして最後に。夏休み中はやはり混雑期間なので、狙いを定めてサクっとシャッターを切って、人の邪魔にならないようにしたいものですね。
南 ゆかり
フリーエディター・ライター。Cancam.jpでは「インタビュー連載/ゆとり以上バリキャリ未満の女たち」、Oggi誌面では「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」など連載中。よろしければそちらも読んでくださいね。