Apple PayのSuicaがメインカード
つい先日から始めたモバイルSuica。いつもお財布に入っていたSuicaも、今はiPhoneに入っています。この日も朝、最寄りの駅から羽田空港までは、JR、京急ともに、スマホをかざすだけですいすい。飛行機に乗るときはもちろん、予約したときのQRコードでチケットレス。いろんなことが、ほんとに立ち止まらないでできるようになりました。
羽田空港でお水やお菓子を買うのも、札幌に着いて空港でソフトクリームを食べるのも、JRや地下鉄に乗るのも、モバイルSuica。そして随時、現時点での残高がすぐわかるのが、これまでのカードにない便利さ。なくなってもチャージで窓口に行く必要もなし。こうしてみると、モバイルSuicaによるメリットは、キャッシュを使わないというより、「スピーディさ」が大きいと感じます。
もうひとつ、Apple Payにクレジットカードも登録しておきました。これまでいまひとつ理解していなかったのですが、アップルペイで使うクレジットカードは、クレジット払いではなく、ポストペイ型(後払い)の電子マネーで、iDやQUICPayの電子マネーが利用できる店舗で使えます。事前チャージは必要なく、クレジット請求に入ってくるもの。ここが、ちょっとした混乱ポイント。
ひとまず今回は、Suicaをメインにして、チャージ金額が少なくなったことに気づいたとき(でもすぐにクレジットカード経由でチャージできる)、一時的にApple PayのiD払いを使いました。
支払いを一本化しておくと便利なのは、こんなふうに、一覧で見ることができること。レシートもすぐに捨ててしまうようになりました。せっかくミニ財布にした人でも、レシート類で膨らんでしまうという声を聞きますが、もうレシートは一枚もお財布に入ってません♪
食事代など大きめの金額のものは、クレジットカードで。電子マネーのSuicaかiD、クレジットカードのどれかで支払いできないシーンは、自動販売機も含めてほとんどありませんでした。ただ!一度だけ、小銭で支払いしたのが、デパ地下でおまんじゅうをひとつ買ったとき。「ふらのしょうゆのおまんじゅう」96円(税込)。ここが、たぶん常設店ではなく小さな催事スペースのような出店。電子マネーやクレジットカードのシールや機械を見つけることができなかったのと、それでも聞けば対応してくれるのかもしれないですが、おばちゃんひとりで切り盛りして忙しい店先で、それを頼むことはできませんでした。パスしようかとも思ったけど、おばあちゃんが売るおまんじゅう、どうしても食べたい!
というわけで、100円を出して4円のおつり。2日間でキャッシュが動いたのは、この一度だけでした。おまんじゅうは、ほのかにお醤油お味がして、でも中のあんこは甘くて、とても素敵なハーモニー。小さいけど大満足でした。
割り勘は後からLINEペイで
問題は、友人との食事の割り勘をどうするか。せっかく小銭を増やさずに身軽に過ごしてきたのに、ここで現金の受け渡しで増やしたくない。そこで考えたのは、1日目の食事(寿司、スイーツ、ジンギスカン、カフェ)は友人がクレジットカードで支払い。そして2日目の食事(カニすき、カフェ、ラーメン)は、私がクレジットカードで支払い。旅の最後に、それぞれが支払った額の差分を精算することにしました。その精算方法は、LINEペイで。
今回は私が友人に差額5048円を払うことになりました。LINEペイの送金は10円単位なので、端数は切り上げて5050円(2円はオマケ!)。手順としては、登録してある銀行口座からチャージし、それから送金。メッセージとスタンプも一緒に送って、こんなふうに表示されます。
この精算が済んだところで、ようやく旅は終了。エアやホテル、食事代など総額約9万円かかったうち、現金が動いたのはおまんじゅうの96円のみ、という結果でした! ちなみにですが、先月京都旅行で同じことをやったとき、神社でのお賽銭、おみくじ、骨董市、嵐山でのソフトクリームで現金が必要となり、キャッシュレスの遂行は難しかったです。キャッシュレスができるかどうかは、古いものを訪ねる京都旅では向かないけれど、今回のようなグルメ旅行ではできるとわかりました。
今後もどんどんキャッシュレス化は進んでいくことでしょう。というのも、経済産業省では「2025年までにキャッシュレス決済比率を40%程度に引き上げる(現在は約20%)」と発表しているから。東京オリンピックだけでなく、大規模な国際的イベントが今後続く日本では、海外からの観光客のためにも、キャッシュレス決済の推進が重要だというわけです。
LINEペイも、今はまだ友人間のやりとりだけど、店頭での買い物をLINEペイでやる方法も、急速に広がる予定だと新聞にありました(現在は店頭5万か所→年内に100万か所に)。
利用者側の私たちは、キャッシュレス化社会になったときスムーズに移行して波に乗りたいもの。今は「慣れながら」「移行していく」期間といえそうです。
1、機内無料Wi-Fiを使いこなす
2、イタくない「映え」写真を大人がやるには?
南 ゆかり
フリーエディター・ライター。Cancam.jpでは「インタビュー連載/ゆとり以上バリキャリ未満の女たち」、Oggi誌面では「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」など連載中。よろしければそちらも読んでくださいね。