「生業」とは生活のために営む仕事のこと
生業(なりわい)とは、生活のために営む仕事のことです。社会で生活する人、それぞれが従事するあらゆる仕事を意味します。
【生業】なりわい
1.生活を営むための仕事。「小説を書くことをーとする」
2.五穀が実ようにつとめるわざ。農業。また、その作物。「ーは天下に多きなる本なり」<祟神紀>
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
生業の読み方
生業は「なりわい」と読むのが一般的です。また、「すぎわい」「せいぎょう」と読むこともできます。
日常的に見聞きする頻度が多いのは「なりわい」ですが、さまざまな読み方があるのを知っておくと言葉の幅が広がります。「なりわい」以外の読み方もあわせて覚えておきましょう。
生業の意味
生活手段でもある生業は、家業を指すケースが多いといわれています。生計を立てるため、必要とされる仕事を指すことが大半でしょう。
生業の「生」という漢字には「くらし」という意味合いがあります。また、「業」は「しごと」や「生活のてだて」などの意味をもつ漢字です。このように、漢字の意味を知ると、語句への理解をさらに深めることができます。
「生業」と「仕事」はどう違う?
「生業」と「仕事の」大きな違いは、その目的にあります。生業の主な目的は、生計を立てるための仕事、家業ことです。一方で、仕事には生計を立てることに加え何かを作り出す行動や、行動の結果などが含まれます。
【仕事】しごと
1.何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。「やりかけのー」「ーが手につかない」
2.生計を立てる手段として従事する事柄。職業「将来性のあるーを探す」「金融機関のーに就く」
3.したこと。行動の結果。業績「いいーを残す」
4.悪事をしたりたくらんだりすること。しわざ。所業。「掏摸(すり)が集団でーをする」
5.《「針仕事」の略》縫物。裁縫。「お前急に一つーをしてくれんか」<紅葉・多情多恨>
6.力学で、物体が外力の作用で移動したときの、移動方向への力の成分と移動距離との積。単位はエネルギーの単位ジュール。その他ワット秒・ワット時など。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
「2」にあるように、生計にはつながらない行動も仕事には含まれます。ときには良いことばかりではなく、悪い所業を「仕事」と表現することもあるでしょう。
ほかにも、仕事には「針仕事」のような縫い物を要約した意味があり、活用シーンの幅が広い言葉であることがわかります。
生業の類義語や言い換え表現をご紹介
生業には、さまざまな類義語や言い換え表現があります。日常生活で見聞きする頻度が多い、以下のワードも生業の類義語です。
それぞれの意味や使い方、生業との違いなども確認していきましょう。