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2023.06.23

【大団円】の意味や正しい使い方とは?2パターンの類語や対義語も押さえておこう

 

「大団円」とは演劇やドラマなどにおける最後の場面で、円満に収まる結末のことです。すべてがめでたく収まる明るい終わり方に対して使われます。今回は、「大団円」の意味や間違った使い方、例文、2つの意味に着目した類語・対義語などについて紹介します。

「大団円」とはめでたく収まる結末のこと

「大団円」は「だいだんえん」と読みます。小説や劇などの最後の場面を表し、すべてがめでたく終わる結末のことです。「大団円を迎える」「大団円となる」といった使い方をします。

【大団円】
演劇や小説などの最後の場面。すべてがめでたく収まる結末についていう。「大団円を迎える」

(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

丸いことを表す「団円(だんえん)」はすべて丸く収まるという意味合いがあり、それに「大(だい)」を加えて良い結末を強調した言葉になっています。

もともとは演劇用語

「大団円」は小説や演劇などの終わりの場面で、めでたく終わる結末を指します。悲劇的な終わりについて「大団円」と言うことはなく、続きがあるものについても「大団円」を使うことはありません。例えば、「悲しい大団円を迎えた」といった使い方はせず、次回に続くドラマの最後を「大団円」というのは間違いです。

もともとは演劇の結末を指す言葉でしたが、今では物事が良い結末で終わること一般を指す言葉として使われています。

映画の終幕

「大円団」は誤り

「大団円」とは別に、「大円団(だいえんだん)」という使い方を見かけることがありますが、これは間違いです。大団円は「団円」が元になっている言葉で、円団という言葉はありません。間違えて覚えやすい言葉でもあり、注意が必要です。

ちなみに、「幸せな大団円」「めでたい大団円」という使い方も正しくないことを押さえておきましょう。「大団円」自体にめでたい結末という意味があり、同じ意味を重ねる表現になってしまうからです。

「大団円」の例文

「大団円」には「大団円を迎える」という使い方が多いほか、「大団円で終わる」「大団円となる」といった言い回しをします。例文で確認しましょう。

例文

・映画は悲しい展開で進んだが、最後は意外にも大団円で終わった。
・難航していた捜査は犯人の逮捕で大団円を迎えた。
大団円を迎えるために、全社員で目標達成に向けて頑張りたい。
・メンバーがチームワークを発揮し、プロジェクトは結果的に大団円となった。
・途中にはいろいろとトラブルがあったが、催しは無事に大団円を迎えることができた。
・舞台の大団円では拍手が鳴り止まなかった。

 

夕日の前でジャンプする人々のシルエット

「大団円」の類語

「大団円」によく似た言葉は多く、「最後」という意味に着目したもの、「円満な結末」という意味に着目したものの2つに分類されます。

最後という意味では「大切り」や「大詰め」といった類語があり、円満な結末という意味の類語としてあげられるのは「丸く収まる」「有終の美を飾る」などです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

黒板に書かれた「HAPPY END」の文字

最後という意味に着目した類語

「大団円」が持つ最後という意味に着目した類語は、次のとおりです。

終幕(しゅうまく)
・大切り(おおぎり)
・大詰め(おおづめ)
・フィナーレ

「終幕」「大切り」「大詰め」は演劇の最後の一幕を意味し、「終幕」は物事の終わりという意味でも使われる言葉です。「大切り」は「切る」の縁起が悪いとして「大喜利」と呼ばれることもあります。「大詰め」は、物事の最終段階という意味合いでも使われることが多いでしょう。

フィナーレ」は「finale」と書き、最後という意味のイタリア語です。交響曲の最後の楽章やオペラの最後の場面、幕切れなどに使われます。盛り上がる場面を強調して使われることも多く、最後の締めくくりという意味でも使用される言葉です。

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