チャンス
チャンスは、「好機」と同じような意味合いを持つ言葉です。物事をするのに、ちょうど良いタイミングを表します。
例えば、「チャンス到来」はちょうど良い機会がめぐってきたことを意味する表現です。また、「チャンスロス」は売上を伸ばす機会を損失した際に用いられます。
以下の例文からも、チャンスは物事の始まりや終わりに限らず使用される、ポジティブな要素を持つ言葉といえるでしょう。
・憧れの企業から声がかかるとは、ついに自分にもチャンスがやってきた。
・もう一度チャンスをもらえないでしょうか。
・ピンチはチャンスと捉えるのも、ひとつの考え方だよ。
頃合い(ころあい)
頃合いは「潮時」と同様にちょうど良い時期を表すとともに、手頃であることを意味します。「潮時」と比べ幅広い意味を持ち、「入浴に頃合いの温度」のように物事の程度を表す際に用いられる表現です。
・ちょうど良い頃合いに来たね。今、話し合いを始めたところなんだ。
・頃合いを見て失礼しようと思います。
・話の頃合いを見て次の料理を出してください。
・これだけ古くて使えないとなると、そろそろ処分すべき頃合いではないだろうか。
時機(じき)
時期も、「潮時」と同様の意味合いを持つ言葉です。ちょうど良い時期がめぐることは「時機到来」と表現されます。特定の範囲を示す言葉として、「収穫時期」「進学の時期」などと用いられることもあるでしょう。
また、時期を使った四字熟語には「時期尚早」(じきしょうそう)があります。これは、物事を行うのには時期が早いことを意味する言葉です。
主な使い方は、以下のとおりとなります。
・準備段階にもかかわらず実行に移すとは、まったくもって時期尚早だよ。
・そのことに関しては時期を見て話そうと思っていた。
・キャンペーンの開始時期について検討をお願いしたい。
・リーダーに就任するには、まだ時期が早いのではないだろうか。
「潮時」を使った例文
「潮時」は物事の終わりだけでなく、始まりなどに適した時期を表します。以下の例文にあるように、物事のチャンスが訪れた際にも使用できる言葉です。
何かをやめるときだけに使うわけではないことを理解し、例文を参考に日常生活でも活用してみてください。
・ビジネスにおいて売り買いのタイミングは重要であり、潮時を見極める必要がある。
・いつか英会話を始めたいと思っていたが、子育てもひと段落し潮時がやってきたようだ。
・昨年から引退について考えていましたが、いよいよ潮時かもしれません。
「潮時」は物事の始まりや終わりにちょうど良い時期
「潮時」は、物事のやめ時をイメージしがちな言葉です。実際には、物事の終わりだけでなく始まりに適したタイミングも意味します。誤った表現にならないよう、ビジネスシーンでは注意が必要です。
正しい意味を知り、類語や言い換え表現について理解を深めれば表現の幅がさらに広がります。例文などを参考に、「潮時」という言葉をぜひ活用してみてください。
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