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2021.11.22

「立つ鳥跡を濁さず」はどんな場面で使える?類語や対義語もチェック

立つ鳥跡を濁さずとは、去る者は見苦しくならないように後始末はきれいにしてから去るべきであるという戒めを説いた言葉です。引き際が潔い様子も表しています。「立つ鳥跡を濁さず」の意味や由来、使い方をご紹介します。類語や対義語も併せて確認し正しく使い分けましょう。

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「立つ鳥跡を濁さず」の意味や由来

「立つ鳥跡を濁さず」とは引き際の戒めを説いた言葉です。去る様子が見苦しくなく、引き際が潔い様を表しています。職場や恋愛など、さまざまな場所から立ち去るときに使用されている言葉です。

立つ鳥、跡を濁さず

水鳥が空に飛び立つ様子が由来といわれており、きれいに立ち去る様を表現したいときに使われます。ここでは、「立つ鳥跡を濁さず」の意味や由来をご紹介します。

「立つ鳥跡を濁さず」は引き際は潔くという意味を持つことわざ

「立つ鳥跡を濁さず」の意味は、以下のとおりです。

【立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)】
立ち去る者は、あとが見苦しくないようにすべきであるということ。退きぎわのいさぎよいことのたとえ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「立つ鳥跡を濁さず」は「たつとりあとをにごさず」と読み、去るときに見苦しくないように潔く去るという意味が込められています。さまざまな場所から立ち去るときに使用することわざです。同じ意味の言葉として、「飛ぶ鳥跡を濁さず」と表記している場合もあります。

「立つ鳥跡を濁さず」の「立つ」には「起立」ではなく、「飛び立つ」という意味があり、鳥が飛び立つ様を表しています。

「立つ鳥跡を濁さず」の由来は水鳥の行動

「立つ鳥跡を濁さず」は水鳥が飛び立った後、水面が清らかで美しいことが由来とされることわざです。安土桃山時代に書かれた辞書に「タツトリモアトヲニゴサヌ」と表現されていることから、1600年頃には使用されている言葉だと推測されています。

「立つ鳥跡を濁さず」の由来となった水鳥は、きれいに飛び立つ鷺(さぎ)だと考えられています。

「立つ鳥跡を濁さず」の使い方3選

「立つ鳥跡を濁さず」は主に、「退職や転勤」「恋愛」「旅先」で使われる言葉です。退職や転勤などの場合は、今の職場を去る際に、身辺をきれいにしてから新たな出発を行うときに使用します。

立つ鳥、跡を濁さず

恋愛においては、未練や迷いがない様を表現するときに用いることが多いでしょう。旅先では、お世話になった滞在先や観光地を汚すことなく、きれいにしてから帰宅する様を表すときに使用する言葉です。次に、「立つ鳥跡を濁さず」の使い方を詳しく解説します。

1.退職や転勤の場面で

退職や転勤によって今の職場を離れる際に、身の回りをきれいに片付けたり、業務を引継いだりすることを「立つ鳥跡を濁さず」と表現します。例えば使用していた机や名刺、制服などの備品をきれいな状態で返却することも該当するでしょう。

またトラブルなどによって退職する場合でも、自分が受け持っていた仕事には最後まで責任を持ってやり遂げたり、残る人が問題なく引継げるように手配したりするのも「立つ鳥跡を濁さず」と表現できます。

ほかにも自分を主語として使用する以外に、周囲の人が退職や転勤を行う際にも使用できることわざです。

【例文】
・今月末で地方への転勤辞令が出たので、【立つ鳥跡を濁さず】の精神で引き継ぎや整理を行い、気持ちよく出発しよう
・上司は同僚と揉めた後、すべての業務を投げ捨てて退職してしまったが、【立つ鳥跡を濁さず】という言葉を知らない人だったんだな

2.恋愛の別れの場面で

恋愛に関しての「立つ鳥跡を濁さず」は、別れが決まった後に、相手に対して未練がましくなく、自分の気持ちをすっきりと整理した状態を示します。一緒に暮らしていた場合は、部屋を立ち去るときの表現としても使用できます。自分の気持ちを整理した姿は、周囲にも引き際が潔く見えるでしょう。

【例文】
・5年間同棲していたので、さまざまな思いはあるが、最後は【立つ鳥跡を濁さず】で別れたいと思っている
・相手に別れたことを後悔させたいならば、【立つ鳥跡を濁さず】の精神で引き、前を向くことが大切だ
・毎日のように大きな喧嘩を繰り返してきたが、最後ぐらいは【立つ鳥跡を濁さず】で終わりたい

3.旅先を立ち去る場合に

旅先では滞在先のホテルや観光地、キャンプ場などから立ち去るときに、使った物をきれいに片付けた状態で帰りたいものです。その際に、後始末をしっかり行うという意味を込めて、「立つ鳥跡を濁さず」と表現します。

【例文】
・観光地やキャンプ場ではゴミはすべて持ち帰り、【立つ鳥跡を濁さず】の精神で過ごしましょう
・【立つ鳥跡を濁さず】ということわざがあるように、ホテルは自分の家ではない。お世話になった場所をきれいにしてから帰るのは常識といえるだろう

立つ鳥跡を濁さずの類語

立つ鳥跡を濁さずの類語としては、「原状回復」「鷺は立ちての跡を濁さず」の2つが挙げられます。それぞれの意味をご説明します。

立つ鳥、跡を濁さず

【類語1】原状回復

【原状回復(げんじょうかいふく)】
ある事情によってもたらされた現在の状態を、本来の状態に戻すこと。例えば、契約を解除した場合、契約締結以前の状態に回復させること。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「原状回復」とは変化する前の状態に戻すことを指します。例えば賃貸などで部屋を借りた場合、契約解除をしたら契約を結ぶ前の状態に戻すことが例として挙げられます。

「原状回復」は後始末をしっかりと行う、元通りにするという意味において類語にあたります。「原状回復」と同じ意味を持つ「原状復帰」も、立つ鳥跡を濁さずの類語といえます。

ただし、オフィスなどの移転時の義務である原状回復・原状復帰する行為について、立つ鳥跡を濁さずと表現することはあまりないとおぼえておきましょう。

【類語2】鷺は立ちての跡を濁さず

「鷺は立ちての跡を濁さず(さぎはたちてのあとをにごさず)」は、立つ鳥跡を濁さずの元になった言葉ともいわれています。そのため「鷺は立ちての跡を濁さず」は、「立つ鳥跡を濁さず」と同様に、後始末をしっかりする、引き際は潔くという意味を持つ言葉です。

立つ鳥跡を濁さずの対義語

立つ鳥跡を濁さずの対義語としては、「後足で砂をかける」「後は野となれ山となれ」が挙げられます。

立つ鳥、跡を濁さず

【対義語1】後足で砂をかける

【後足で砂をかける(あとあしですなをかける)】
恩義のある人を裏切るばかりか、去りぎわにさらに迷惑をかけることのたとえ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「後足で砂をかける」とは、「立つ鳥跡を濁さず」と同じようにその場を去るときに使用する言葉であるものの、立ち去り方が異なります。「後足で砂をかける」の場合は、残った人に対してひどいふるまいをしたときに使用するため、潔く立ち去る立つ鳥跡を濁さずとは反対の意味とされます。

【対義語2】後は野となれ山となれ

【後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)】
目先のことさえなんとか済めば、あとはどうなってもかまわない。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「後は野となれ山となれ」とは、お世話になった人への感謝の気持ちや配慮が足りない様を表現したことわざです。「自分はやるべきことを行った。だから後は知らない」と開き直っている様子を表す際に使用します。

「立つ鳥跡を濁さず」の意味を正しく理解しよう

「立つ鳥跡を濁さず」とは、立ち去る際の引き際が潔い様を表したことわざです。退職や転勤、恋愛、旅先など、さまざまな場所から立ち去る際に使用されます。類語である、「原状回復」や「鷺は立ちての跡を濁さず」なども併せておぼえておきましょう。

立つ鳥、跡を濁さず

また、立つ鳥跡を濁さずは引き際の戒めを説いた言葉でもあります。周囲に迷惑をかける行動や開き直った態度などは対義語である、後足で砂をかける・後は野となれ山となれなどが使われます。それぞれの意味をよく理解し、正しく使い分けましょう。

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