栄枯盛衰とは栄えたり衰えたりすること。使い方や類語などを理解しよう | Domani

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2021.11.13

「栄枯盛衰」と「盛者必衰」はどう違う?正しい使い方や類語などを理解しよう

栄枯盛衰とは、栄えることも衰えることもあるという意味の四字熟語です。現在好調な人に使用すると嫌味に聞こえてしまうため、使うタイミングには注意しましょう。栄枯盛衰の使い方や意味、間違いやすい四字熟語、類語をご紹介します。

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「栄枯盛衰」とは栄えたり衰えたりすること

栄枯盛衰(えいこせいすい)
栄えたり衰えたりすること

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

栄枯盛衰

「栄枯盛衰」とは、「人の人生や世の中は、盛んなことも衰えることもある」という意味です。今まで栄えていたものが衰えていく様や、反対に衰えていたものが盛んになっていく様を表現したいときに使用します。

家や国家、情勢だけではなく、人に対しても使用するため、ビジネスシーンでも使われる言葉です。また「栄枯盛衰」は「栄枯」と「盛衰」の2つの言葉が合わさっており、それぞれの意味は以下のとおりです。

栄枯
1.草木の茂ることと枯れること。
2.栄えることと衰えること。盛衰。

盛衰
物事の盛んになったり衰えたりすること。じょうすい。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

つまり、「栄枯盛衰」は似た意味を持つ2つの言葉が合わさったことで、より意味を強めているとわかります。

「栄枯盛衰」の由来とは

「栄枯盛衰」の由来は、鎌倉時代に登場した『平家物語』だといわれています。もともと栄枯盛衰は草木が芽生えたのちに枯れていく様を表した言葉でした。そこから転じて、人や世の中が栄えたり衰えたりする様子を表現するようになったのです。

つまり「栄枯盛衰」は急な変化を表した言葉ではなく、長い年月をかけながら栄えたり衰えたりする様を表現するときに使用します。

「栄枯盛衰」の使い方2つ

「栄枯盛衰」の使い方は以下の2つです。

・「栄枯盛衰は世の習わし」と表現する
・励ましや頑張る姿勢を促すときに使用する

栄枯盛衰

「栄枯盛衰」は堅い表現ではないため、ビジネスシーンよりも日常会話で使用されるほうが多い言葉です。現在不調で落ち込んでいる人に対して使用すれば、背中を押すことにもなるでしょう。ここでは、栄枯盛衰の使い方を解説します。

1.「栄枯盛衰は世の習い」と表現することが多い

栄枯盛衰がよく用いられる表現は、「栄枯盛衰は世の習い」です。世の習いとは「世間のならわし」や「世間にありがちなこと」という意味があります。

つまり「栄枯盛衰は世の習い」とは、「物事が栄えたり衰えたりすることは世の常である」という意味です。栄枯盛衰は堅い言葉ではないため、ビジネスシーンよりも日常会話で使用するほうが多いでしょう。

2.励ましや頑張る姿勢を促すときにも使える

「栄枯盛衰」は繁栄と衰退を繰り返している様を表していることから、励ましや頑張る姿勢を促すときにも使用できます。例えば現在不調で落ち込んでいる人に対して、「いつか好転するときがくる」と声をかける際に使えます。

一方、現在好調の人に栄枯盛衰を使うのはあまり適切ではありません。それはつまり、いつかは不調な時期が来るよと言っているのと同じことになるからです。

「栄枯盛衰」と間違えやすい四字熟語2選

「栄枯盛衰」と間違えやすい主な四字熟語は、「盛者必衰」と「諸行無常」の2つです。「盛者必衰」とは勢いはいつまでも続かないという意味で、繁栄と衰退を繰り返す「栄枯盛衰」とは似ているようでいて、多少意味合いが異なります。

栄枯盛衰

「諸行無常」とは、世の中のあらゆるものは移り変わっていくという意味です。「栄枯盛衰」よりも広い意味で使用されます。ここでは、「栄枯盛衰」と間違いやすい四字熟語をご紹介します。

1.変化し続けるとの意を持つ「盛者必衰」

「盛者必衰」とは「じょうしゃひっすい」と読み、世の中は変化し続けることから、現在勢いがあるものでもいつかは衰えるという意味です。「栄枯盛衰」は栄えたり衰えたりを繰り返す様を表しており、少し意味合いが異なるため、気を付けて使い分けましょう。

【例文】
あんなに好成績だった〇〇会社が自己破産するとは、盛者必衰そのものである

また平家物語の冒頭に登場する盛者必衰の理は、栄えた者は必ず滅びるという道理を表しているため、「栄枯盛衰の理」は誤用です。意味がよく似ているため、正しく使い分けましょう。

2.より広い意味で使用される「諸行無常」

「諸行無常」とは「しょぎょうむじょう」と読み、世の中のすべての事柄は常に移り変わって変化していくという意味です。仏教の考えを表す言葉としても用いられます。

「栄枯盛衰」と同様に繰り返し変化していく様子を表現していますが、「諸行無常」は繁栄と衰退のみならず、あらゆるものが対象となるため、「栄枯盛衰」よりも広い意味で使われるのが特徴です。例えば物体が壊れる様や街が変化していく様子を表現するときは、「諸行無常」を使用します。

栄枯盛衰の類語

栄枯盛衰

「栄枯盛衰」の主な類語は、以下のとおりです。

・栄枯転変(えいこてんぺん)
人の境遇が栄えたり衰えたり、移り変わっていく様子を表す言葉です。栄枯転変の栄枯には、人の一生が栄えたり衰えたりする部分を捉えており、転変で移り変わることを表現しています。

・栄枯浮沈(えいこふちん)
世界は繁栄と衰退を繰り返しており、繁栄するものがあれば必ず衰退するものもがある、という意味です。「栄枯盛衰」と同じように繁栄と衰退を繰り返す様を表現する言葉であるため、言い換えて使用できます。

邯鄲の夢(かんたんのゆめ)
繁栄や人生のはかなさを表現したことわざです。中国の古書が由来といわれており、邯鄲の枕とも表現できます。

栄枯盛衰の対義語

栄枯盛衰の対義語は、以下のとおりです。

栄枯盛衰

・百世不磨(ひゃくせいふま)
いつまで消えることなく、後世まで続くという意味です。栄枯盛衰とは異なり、不変的な意味を持っています。

・何の変哲も無い(なんのへんてつもない)
特筆すべきことがない、平凡な、という意味を持つ言葉です。栄枯盛衰のように繁栄や衰退を繰り返すといった変化がないときに使用します。

栄枯盛衰を正しく使おう

栄枯盛衰

栄枯盛衰とは、栄えたり衰えたりする様を表現した言葉です。堅い表現ではないため、日常会話でも使用されます。栄枯盛衰は一般的に、「栄枯盛衰は世の習い」という表現または意味で使われることが多く、繁栄や衰退を繰り返することは珍しくないと表現できるでしょう。

ただし現在好転の人に向かって使用すると不快な思いをさせてしまうため、使うタイミングには注意しなければいけません。栄枯盛衰には類語が多く、「栄枯」の付いた言葉もあるため、正しく使い分けられるように意味を理解しましょう。

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