是々非々とは良いことと悪いことを公平に判断すること|使い方や類義語をご紹介

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2021.11.01

「是々非々」とはどんな考え方のこと?使い方や類義語をご紹介

是々非々とは良いことは良い、悪いことは悪いと客観的に判断を下すことです。日常生活やビジネスシーンでよく登場しますが、是非と似ているため、混同して使われるケースも少なくありません。本記事では是々非々の意味や使い方、類義語などをご紹介します。

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「是々非々」の意味と語源

「是々非々」とは客観的に物事を見て、良いことは良い、悪いことは悪いと公正な判断をすることです。考え方や姿勢を表す時に使われます。

是々非々

読み方は「ぜぜひひ」で、「是是非非」とも表記されます。語源は戦国時代の中国の思想書で、政治やビジネスの場面でよく使われる言葉です。ここでは是々非々のくわしい意味と語源をご紹介しましょう。

「是々非々」は公平な立場で判断すること

是々非々の意味は以下の通りです。

【是是非非:ぜぜひひ】
よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「是」には「道理にかなっていること。良いこと。正しいこと」という意味があります。「非」の意味は「道理にあわないこと。良くないこと。正しくないこと」です。

この「是」と「非」で構成された是々非々は、正しいことと正しくないことを見極めて、客観的に判断するという意味を表しています。

「是々非々」の語源は中国の思想書「荀子」

是々非々の語源は戦国時代の中国の思想家・荀子による思想書「荀子(じゅんし)」の「修身」です。この中の「是を是とし非を非とする、これを知といい、是を非とし非を是とする、これを愚という」という文章が是々非々の語源と言われています。

この言葉をよりわかりやすく説明すると、是を是とするのが賢明であり、是を非とし、非を是とすることは愚かしいという意味です。

「是々非々」の使い方と例文

是々非々は中立、公正な立場でのものの考え方や姿勢を表す時によく使われること言葉です。例文を見ていきましょう。

是々非々

【例文】
・私は【是々非々】の立場で今回の汚職事件に取り組んでいく所存です。
・当銀行で不正事件が多発しているのは身内に甘い体質があるからだと考えられます。この体質を改善するためには、【是々非々】の立場でのぞむことが不可欠です。
・【是々非々】の姿勢を貫いている人間がまわりから煙たがられるのは、組織のあり方がおかしいからだと思われます。

「是々非々」の類義語と対義語

是々非々には、いくつかの類義語と対義語があります。類義語は是々非々という言葉と同じように、公平さを強調する言葉が多いです。政治のスローガンでもよく見かける語句がたくさんあります。

是々非々

是々非々の対義語としてあげられるのは「専断偏頗(せんだんへんぱ)」です。類義語に比べて、あまり見かけないのはネガティブなニュアンスを持った言葉だからかもしれません。

ここでは「公平無私」、「公明正大」、「厳正中立」という3つの類義語と専断偏頗という対義語について解説します。

【類義語】1.公平無私

「公平無私」には一方に偏ることなく平等であり、私心をもたないさまという意味があります。是々非々が判断することを表しているのに対して、公平無私は姿勢や内面のありようを示していますが、公平という点では共通しています。

【公平無私:こうへいむし】
公平で、私的な感情や利益を交えないこと。また、そのさま。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「無私」とは私欲が一切ないということです。よく見かける言葉ですが、この境地に達するのは簡単ではないでしょう。

【類義語】2.公明正大

「公明正大」とは公明で私心がなく堂々としているという意味です。不正や表沙汰にできないことがまったくないことを強調する場合にも使われます。

【公明正大:こうめいせいだい】
公平で、良心に恥じるところがなく正しいこと。また、そのさま。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

公正で秘め事がないという意味の「公明」という言葉と、言動や態度が堂々としているという意味の「正大」という言葉をつなげた語句です。モットーや座右の銘としてこの言葉を挙げる人も少なくありません。

【類義語】3.厳正中立

「厳正中立」は公正であることを厳守して、どちらにも偏らない立場をとることを意味する言葉です。対立する2つの立場がある場合に、どちらにも寄らない公平なスタンスを表しています。

【厳正中立:げんせいちゅうりつ】
どちらへも偏らないで、きびしく中立の立場を守ること。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

厳正中立は二者が敵対する場面において使われることが多い熟語です。一方の味方にならず、敵にもならず、中立の立場を貫く場合に使われます。

【対義語】専断偏頗

「専断偏頗」は「せんだんへんぱ」と読み、偏向した考えによって一人よがりな解釈をし、正しいと思い込むという意味があります。普段耳にすることが少ない言葉かもしれません。

「専断」は自分だけで勝手な解釈をして正しいと決めつけることを意味し、「偏頗」は考え方が偏っていることを表します。この2つの熟語がつながって専断偏頗という語句が生まれました。

【専断:せんだん】
自分だけの考えで勝手に物事を決めて行うこと。また、そのさま。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

【偏頗:へんぱ】
かたよっていて不公平なこと。また、そのさま。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

専断偏頗は一方的で独善的な判断をすることです。

「是々非々」と「是が非でも」、「是非」の違い

是々非々と字面や響きが似た言葉に「是が非でも」と「是非」があります。「是」と「非」という文字が使われている点が是々非々と共通していますが、意味はまったく異なります。是々非々と意味を混同しないように注意してください。

是々非々

ここでは「是が非でも」と「是非」の意味の解説とともに、それぞれの例文をご紹介しましょう。

是が非でもは「正しくても正しくなくても」の意味

是が非でもの意味は「正しくても正しくなくても」です。何がなんでもという差し迫った状況でよく使われます。

【例文】
・明日のサッカーの試合は【是が非でも】勝たねばなりません。どんな手を使ってでも、勝ちに行きます。
・今回のコンペが我が社の命運を握っている。【是が非でも】競合他社に勝って、コンペを獲得するぞ。
・彼は当社に必要な人材だ。【是が非でも】入社するように説得してくれたまえ。

是非は「正しいことと正しくないこと」の意味

是非は「正しいことと正しくないこと」、「正しいかそうではないか」という意味です。名詞ではなく、副詞で使われる場合は依頼する時に強調するニュアンスを持ちます。

【例文】名詞の場合
・あなたはもう大人なのだから、ことの【是非】はわかるでしょう。
・環境問題には多様な要素が関係しているため、1つの問題の【是非】を論じるだけでは解決策を見いだせません。

【例文】副詞の場合
・今年の祖母の誕生日には【是非とも】参加してください。

是々非々の意味を理解して正しい使い方をしよう

是々非々

是々非々とは良いことは良い、悪いことは悪いと公平かつ客観的に判断するという意味の言葉です。中国の戦国時代の思想家荀子の思想書「荀子」が語源で、考え方や姿勢を表す言葉として使用されることが多いという特徴があります。

ビジネスや政治の世界、人生そのものについて語る時にも使われる言葉です。是々非々の意味を理解して、正しい使い方ができるようにしましょう。

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