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2024.07.10

「畏怖の念」とはどんな感情? 正しい漢字の読み方から言葉の意味や例文もご紹介

「畏怖」の対義語
  1. 軽侮(けいぶ)
  2. 蔑視(べっし)

軽侮(けいぶ)

軽侮とは、相手の存在を軽く扱い、侮る(あなどる)ことです。「侮る」には「人をばかにする」という意味合いがあり、人を見下すことを示します。

「畏怖」のように「~の念」と使うこともありますが、その意味はまったく異なります。以下のようにネガティブな意味合いで用いることが多い表現です。

・常識はずれな行動に軽侮の念を抱いている。

・彼は彼女のことを軽侮の目で見ていた。

けい‐ぶ【軽侮】
[名](スル)軽んじあなどること。人を見下してばかにすること。「軽侮の念」
「必ず相敵して互に―せざるを得ずと雖ども」〈福沢・文明論之概略〉
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

蔑視(べっし)

蔑視とは、相手を侮り見下すことです。「軽蔑」や「侮蔑」などと似たような意味合いを持ちます。

軽侮と同様にネガティブな要素が強いため、使用時は注意が必要です。ある一定の人や集団を侮る内容は「蔑視的」と表現されることもあります。

・今回の広告には蔑視的な表現が含まれており、今一度内容を見直す必要がある。

・無意識に相手を蔑視していないかよく考えるべきではないだろうか。

べっ‐し【蔑視】
[名](スル)相手をあなどって見くだすこと。「蔑視に耐えられない」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「畏怖の念」を使った例文

「畏怖」の正しい意味をふまえ、ここからは「畏怖の念」を使った例文をご紹介します。前述したように「畏怖の念」は物事へのおそれや敬いなどの感情を表現できる言葉です。

怖がる人たち

(c)AdobeStock

かしこまったニュアンスになりますが、ビジネスや日常生活で適する場面ではぜひ活用してみてください。

・世界的なピアニストの素晴らしい演奏を耳にし、彼に対して畏怖の念を抱いた。

・歴史に名を残す偉人に対し畏怖の念を持つのも珍しいことではない。

・人の力が及ばない自然の偉大さに畏怖の念を覚えた。

 

「畏怖の念」の意味を理解し正しく使おう

「畏怖の念」は、物事に対しておそれおののく感情を表す言葉です。そこには恐れだけではなく、相手を敬う気持ちも込められています。

類語には「尊厳」や「崇敬」などがあり、相手への尊敬の念も伝えられる表現です。一方で、反対語である「軽侮」や「蔑視」などはネガティブな要素が強くなります。

相手に自分の気持ちを正しく伝えるためには、言葉の本当の意味を理解することが大切です。「畏怖の念」の正しい意味を知り、ビジネスシーンなどで活用していきましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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